ミラクル・クリーク の商品レビュー
全体的に重苦しく、登場人物達の苦悩がそれぞれの立場で書かれており、読み進めるのに時間がかかった。 知り合いからオススメということで借りた本だったけど私には合わなかったなぁ。 洋装でページの紙の色が黄色くて、見た目オシャレです。
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読書備忘録608号。 ★★★★。 リーガルミステリであって、フーダニットのサスペンス。火曜サスペンス劇場?笑 舞台はバージニア州郊外、ミラクル・クリーク。 韓国人移民の夫婦が営む高濃度酸素治療施設「ミラクル・サブマリン」で放火事件が起きる。被害者は治療を受けていた自閉スペクトラム症の少年ヘンリーと、同じく治療を受けていた別の少年の母親キット。 捜査の結果、ヘンリーの母親であるエリザベスが逮捕され裁判となる。検察官エイブは治療施設に高濃度酸素を送るタンクから延びる配管をタバコとマッチを使って放火したとの証拠でエリザベスを殺人容疑で起訴。エリザベスはヘンリーの治療で心身共に疲れ切っていたことが動機。 一方エリザベスの弁護士シャノンは放火に使われたタバコとマッチは他の関係者が準備したものだとして、他に真犯人が居る可能性を理論立てて陪審員に印象付ける。 という感じでリーガルミステリ仕立てで進むのかと思いきや、物語は登場人物の面々の隠された真実が火曜サスペンス劇場のように剥がされていく・・・!笑 ・ミラクル・サブマリンを営んでるパク。高濃度酸素施設に反対する過激な住民に悩まされており、彼らを放火犯に仕立て上げて保険金をせしめようと考えていた。 ・マットとジャニーン夫婦。不妊症の治療でマットがサブマリンを使う。韓国人の妻から子作りの為のセックスを強要されほとほと嫌気がさしていた。捌け口としてパクの娘の女子高生メアリーと肉体関係を持っていた。施設の裏(タンクと配管のそば)でメアリーと逢瀬を重ねていた。 ・エリザベスは確かにヘンリーの治療にほとほと疲れ切っていた。ヘンリーに死んでほしい暴言の数々。 さて、誰が犯人だ!笑笑笑 やっぱりやつだったか・・・。 しつこいようですが種明かしは、火曜サスペンス劇場並みです。 ただ、韓国をはじめアジア圏からの移民が抱える根深い苦難。障害者を子供に持つ親の苦しみなど、根底にあるテーマはシリアスであることも確か。ここは認めるところ!★4つの意味。 ただ、HAYAKAWA POCKET MYSTERYは上下段組みで500pというボリュームが基本なので、この内容でこのボリュームは疲れました。
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もう少し短ければ途中飽きることなく一気に読めたのに。ちょっと長かった。登場する母たちは、すべてわが子を思う心をもって突き進む。
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おすすめ作品。 アメリカン・ドリームを胸に韓国から移住してきたパク一家の営む高濃度酸素摂取による医療施設ミラクル・サブマリン。 とある夏の夜、自閉症の子どもや不妊症治療の患者への処置を行っていた最中に悲劇が起きる。 酸素ボンベの近くでの放火を原因とする火災を伴う爆発事故。 死者2名、重傷者多数の大惨事に。 一年後、法廷で訴追を受けていたのは亡くなった子どもの母親エリザベスだった。 いわゆる法廷ミステリの部類だが、一味違う。 渡米韓国人の苦難、障がいを持つ親の生活と揺れ動く胸の内、目まぐるしく局面の変わる法廷劇。 いずれの要素についても著者自身の経験に基づき、よく書き込めているかつ、バランスよく物語に溶け込んでいる。 特に障がいを持つ親の多面的な想い、外からの視点と内からの視点のずれをくっきりと生々しく描く様には心を鷲づかみにされた。 メインである事故を巡る話の方も登場人物それぞれが抱える秘密が事故にどうかかわっているのか、真相は何だったのか、複雑に入り組んだ話ではあるが、巧みに説きほぐしてくれているので腹落ちもすっきり。
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最後が面白いらしいけど無理だった。1ページ目から無理そうだと思った。ペーパーバックぽいところも好みじゃない。(そこ?)
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評価で☆一つと☆五つの両極端が並ぶのが無理ないほど読むのが大変な作品。500ページ近いボリュームの法廷劇で多くの登場人物たちが入れ替わり立ち替わり秘密と嘘、悔恨と疑惑を抱えた話者となって章を重ねていくから五里霧中になって読み進めるのが辛くなってくる。しかし残り30ページ頃から霧が...
評価で☆一つと☆五つの両極端が並ぶのが無理ないほど読むのが大変な作品。500ページ近いボリュームの法廷劇で多くの登場人物たちが入れ替わり立ち替わり秘密と嘘、悔恨と疑惑を抱えた話者となって章を重ねていくから五里霧中になって読み進めるのが辛くなってくる。しかし残り30ページ頃から霧が晴れるようにすっきりとした語り口になって後味が爽やかな読後感。 閑話休題。少なからぬ日本人が知っているであろう「恨」という語を訳者が「ハン」と記したのは何故か?韓国演歌でお馴染みの言葉に込められてる万感の想いを日本人読者に伝えようとするならばあり得ない選択だと感じるのだが。
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本作は、2020年エドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)の処女長編賞(新人賞)、国際スリラー作家協会賞、ストランド・マガジン批評家賞の各新人賞の三冠を受賞した作品です。 舞台はアメリカで韓国から移民して来た夫婦と高校生の娘家族が、潜水艦に似た装置で治療する高気圧酸素供給治療...
本作は、2020年エドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)の処女長編賞(新人賞)、国際スリラー作家協会賞、ストランド・マガジン批評家賞の各新人賞の三冠を受賞した作品です。 舞台はアメリカで韓国から移民して来た夫婦と高校生の娘家族が、潜水艦に似た装置で治療する高気圧酸素供給治療を貧相な納屋兼自宅で開業した。 患者の多くは自閉症の子供達で母親が付き添いで頻繁に治療(ダイブ)に訪れるが、ある日タバコが原因で火災が発生し爆発し、ある家族の母親と別家族の自閉症の子供が亡くなる。他にもダイブ中の子供と付き添いの母親を救出するのに指を失ったり、下半身付随、意識不明の重症等、多くの被害が出た。 物語は始まる早々に事件が発生し、その1年後から始まった裁判の過程やその背景にある関係者の記憶を登場人物毎に語る章が大半という構成。 犯人は、保険金目当てのオーナー。自閉症の子供達の介護に疲れた母親。高校生との関係を怪しんだ女医。等、皆が少なからず動機が有りかつ、何らかの放火に繋がる行動が見て取れる。 移民家族の経済的困窮、異質な社会でのマイノリティとしての苦労、自国での懐かしい思い出等が心を壊し偶然に積み重なった条件で引き金を引いた犯人に同情します。後半の章で母親が毅然とした態度で臨む姿は現実的では無い気がしますが、誰しもそう有りたいと思う崇高な姿勢でも有ります。 本作は、500項もありポケミス王道の上下2段組なので読了するのに大変でした… しかし新人賞三冠というのは納得でこれだけの長編でも飽きる事無く項が繰れます。
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バージニア州郊外の町、ミラクル・クリーク。韓国人の移民一家が営む酸素治療施設「ミラクル・サブマリン」で放火事件が発生した。焼死した少年の母親が逮捕され、一年後、裁判が開かれる。障害や難病の治療に「奇跡」を期待された施設に、いったい何があったのか。各々の心のうちに傷と秘密を抱えなが...
バージニア州郊外の町、ミラクル・クリーク。韓国人の移民一家が営む酸素治療施設「ミラクル・サブマリン」で放火事件が発生した。焼死した少年の母親が逮捕され、一年後、裁判が開かれる。障害や難病の治療に「奇跡」を期待された施設に、いったい何があったのか。各々の心のうちに傷と秘密を抱えながら事件の関係者たちは法廷に臨む―本当に裁かれるべきは誰なのか? 酸素治療という方法を初めて知った。障害や難病の改善や治療につながるとは。母親たちの心情描写もたまらない。などと、ミステリ以外の部分で深く印象に残った。
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障害や難病に効果があると期待された酸素治療施設。そこで起きた火災。犠牲者も出て裁判が始まり明かされていくこと。食い違う証言、事実と捏造。事件に関わった家族の本当の姿がが見え始めてくると面白さが増す。難病を持つ子への想い、本音。周りの人の目。苦しみや悲しみと共にある愛情が強く感じら...
障害や難病に効果があると期待された酸素治療施設。そこで起きた火災。犠牲者も出て裁判が始まり明かされていくこと。食い違う証言、事実と捏造。事件に関わった家族の本当の姿がが見え始めてくると面白さが増す。難病を持つ子への想い、本音。周りの人の目。苦しみや悲しみと共にある愛情が強く感じられて心動かされる。
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全然関係ないのですが、あの『パラサイト』を思い出しちゃったよ〜 法廷シーン以外はドロドロしてるんだもの…
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