金箔のコウモリ の商品レビュー
5才の時、モーディは道端で鳥の死骸に見入っていると、バレリーナのマダム・トレピウスカに見いだされ、そのままバレエの道へ。衣装は華やかだが生活はバレエ一色。 表紙のコウモリの舞台衣装がモーディの一生を物語る。 1966発表 2020.11.30初版 図書館
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少女が見出されてバレリーナとして成長しプリマドンナにまでなるが,生活はずっと単調で変わらない.その淡々としたリズムがいい.もちろん,絵がまた素晴らしい.
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バレエ好き、殊にNYCBの大ファンだったゴーリーの、バレエ絵本です。バランシンのミューズの一人でもあるプリンシパルのダイアナ・アダムズに捧げられています。すみません、知らないダンサーさんです。 ゴーリー特有のダークな世界ですが、往年のプリマに才能を見出され、コツコツと努力を重ね、...
バレエ好き、殊にNYCBの大ファンだったゴーリーの、バレエ絵本です。バランシンのミューズの一人でもあるプリンシパルのダイアナ・アダムズに捧げられています。すみません、知らないダンサーさんです。 ゴーリー特有のダークな世界ですが、往年のプリマに才能を見出され、コツコツと努力を重ね、色々ありながら、時代を代表するバレリーナに成長していく、というスタンダードなバレエドラマのストーリーに則っているのが凄いです。ラストはアンナ・パブロワを思わせますねぇ。 彼女の華麗なキャリアの陰の「生活」が「かなり単調」「相当に退屈」「いささか侘しい」、つまり、バーから始まる基本のレッスンや、シューズや稽古着のケアなどを欠かさなかったということなのでしょう。表立って語られることはあまりないけれど、こういうことは大事だと、A B Tのプリンシパルのジュリー・ケントさんが言っていたインタビューを聞いたことがあります。
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バレーのプリマドンナはどんなに有名なっても変わらない毎日。最後はあっけなく死ぬ。人の一生はそんなものか。相変わらず線描画がいい。
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1.おすすめする人 →大人が読んでも楽しめる絵本が読みたい、 少し切ない気持ちになりたい 2.内容 →バレエの光と影を綴るこの作品。 どんなにバレエが上達しても モーディの生活が変わることなく人生を終える。 少し切なくなる話。
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男爵はモードに、意味あるものは芸術だけだと諭した。 ゴーリーなので単なる成功譚にならずに、ひたすら変わらない生活とアートの世界に生きたダンサーを描く。
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鳥の死骸に見入っているところを見出され、最高位のプリマだったマダムの弟子となった5歳のモーディー。彼女がバレエ団で修業し育っていく様子が描かれる。ゴーリー作品では小さな子供が酷い目に合うのだが、この本では彼女はいろいろあるもののしっかり成長していくのに驚く。そして彼女が辿り着いた...
鳥の死骸に見入っているところを見出され、最高位のプリマだったマダムの弟子となった5歳のモーディー。彼女がバレエ団で修業し育っていく様子が描かれる。ゴーリー作品では小さな子供が酷い目に合うのだが、この本では彼女はいろいろあるもののしっかり成長していくのに驚く。そして彼女が辿り着いた結末は…!さらっと読んだあと伏線回収になっていたことに気づき息をのんだ。緻密に描かれるいつもの壁紙は、今回はレッスンスタジオの壁一枚が鏡だったり緞帳の前だったりとただの壁紙だけではない。繊細なテクニックに見入り、圧倒される。
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最後の最後までさぁ…彼女の生活は変わらないんだよなぁ…それが何というか…舞台の表と裏?みたいな感じで…
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華やかに見える人生の裏で日常は何も変わらない。 舞台上の華やかさ、侘しい生活。 その落差を彼女がどう感じていたのか。最期に何を思ったのか。そんなことを考えたところで、意味なんかないのかも。そう思っちゃうところがゴーリーなのかしら。
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5歳で見初められたモードはバレリーナとして成功していくが、生活は侘しいまま変わることはない。というのが印象的。物語として不条理なところはないんだけど、結末はやっぱりゴーリーらしい。 バレエ好きのゴーリー、というのはこの本で初めて知る。訳者は柴田元幸さん。
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