サード・キッチン の商品レビュー
「私たちが見ている世界はちょっとずつ違って、知り合うことで相手の眼鏡を通した世界も少し見える」 完全に偏見やステレオタイプのない社会は存在しないと思う。自分が眼鏡をかけてることを認識して、常に考え続けること、人とぶつかり合うこと、恐れないこと。 今すぐcomfort zone...
「私たちが見ている世界はちょっとずつ違って、知り合うことで相手の眼鏡を通した世界も少し見える」 完全に偏見やステレオタイプのない社会は存在しないと思う。自分が眼鏡をかけてることを認識して、常に考え続けること、人とぶつかり合うこと、恐れないこと。 今すぐcomfort zoneを飛び出したくなるような作品だった。
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英語力がたいへん?というか、自分の気持ちを表現できる勇気と戦っている感じだった。 言葉は少なくても、的確な言葉をその時に出せるのか?勇気がなくて友人との距離をとっているような。 ナオミは高校を卒業してアメリカの大学に入学した。アメリカについてマイノリティについて色々なことにあまり...
英語力がたいへん?というか、自分の気持ちを表現できる勇気と戦っている感じだった。 言葉は少なくても、的確な言葉をその時に出せるのか?勇気がなくて友人との距離をとっているような。 ナオミは高校を卒業してアメリカの大学に入学した。アメリカについてマイノリティについて色々なことにあまりにも「無知で」というが、たぶん私の方がもっと無知かもと思いつつ読む。日本で習ったことしか知らない。(いや、習ったことさえ覚えてないかも。怪しい) 国際社会の様々な問題とそれぞれの国の人が抱える感情など。 微妙な感情の掛け違い。 無知や無自覚によって、結果的に人を差別しているかもしれない。 最後の手紙にナオミの成長が見えて、爽やかな気持ちになった。 友達っていいね。
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ある支援を受けてアメリカの大学に留学しているナオミが、必死に頑張り努力しながら授業についていく一方、英語力の拙さもあってなかなか周囲に溶け込んでいけない…。 「華やかな留学生活」とは程遠い様子から始まるが、その後ナオミは徐々に様々な出会いを重ね、多くのことを学んでいく。 自分...
ある支援を受けてアメリカの大学に留学しているナオミが、必死に頑張り努力しながら授業についていく一方、英語力の拙さもあってなかなか周囲に溶け込んでいけない…。 「華やかな留学生活」とは程遠い様子から始まるが、その後ナオミは徐々に様々な出会いを重ね、多くのことを学んでいく。 自分が学生時代に留学させてもらった時は、英語力にはかなり難はあったものの、出会いやら何やら色んなことに恵まれ、毎日友人たちとパーティやキャンプのように、日々楽しく呑気に暮らしていた。 ナオミのように悩み苦しむことは無かったけど、それでも人種や文化の違いについて考えさせられることはやっぱり多かったので、22歳の頃の自分を思い出しながら、随所で胸熱になりつつ、一気に読ませて頂きました。 久しぶりの課題図書として姪っ子に送ることにします♪
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CREA(2020.12.29):言語の壁に偏見の種……「外国人留学生」のリアルを描く2冊 留学生活を通して知る 自分の個性 #02 https://crea.bunshun.jp/articles/-/28968?page=2 文春オンライン(2021.2.2):「ある場所で...
CREA(2020.12.29):言語の壁に偏見の種……「外国人留学生」のリアルを描く2冊 留学生活を通して知る 自分の個性 #02 https://crea.bunshun.jp/articles/-/28968?page=2 文春オンライン(2021.2.2):「ある場所では特権階級なのに、ある場所ではマイノリティー」誰の心にもある“差別感情”と向き合う 柚木麻子が『サード・キッチン』(白尾悠 著)を読む https://bunshun.jp/articles/-/43122
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久々に号泣。中盤、完全に嗚咽する勢いで。笑 そんなに激情的な話じゃない。けど、身につまされるというか、このどうしようもない気持ちに共感しすぎる。 私は主人公ほど誠実じゃないし優しくないけど、主人公のジレンマや苦しみにものすごく共感する。 共感しかない本でした。 序盤、イケて...
久々に号泣。中盤、完全に嗚咽する勢いで。笑 そんなに激情的な話じゃない。けど、身につまされるというか、このどうしようもない気持ちに共感しすぎる。 私は主人公ほど誠実じゃないし優しくないけど、主人公のジレンマや苦しみにものすごく共感する。 共感しかない本でした。 序盤、イケてる同級生にバカにされていると感じながらも乾笑いしながらも、その場の仲間に入りたい、入れない自分をまた嫌悪する、でもその状況に違和感を覚える、という情景に、既視感を覚える。きっと多くの人が、海外じゃなくても、感じたことがある、苦しさ。 そして中盤にかかると、自分のうちにある、自分が過去してきた差別と、その無自覚さと、その無知さに、後悔=悲しむ。苦しむ。 被害者であり、また自分が加害者であり、分かろうと思っても、果てしなく矛盾が見える。 主人公が、とても誠実で、人を慮れる人であるが故に自分を嫌悪し、省みて後悔し、自分が人を傷つけるかもしれないということにとてつもなく自覚的で、だからこそ自分を許せなくて、苦しむ。様が、誠実すぎて、苦しくて号泣。 私も、優しくありたい。自覚的でありたい。 差別の話、というと、重すぎると感じるかもしれないけど、誰もが、それぞれの生活の中で感じたことのある疎外感を、描いているので、社会問題の本、と思わずに、友情の本、青春の本、と思って読んでほしい。 序盤の描写で、英語勉強したい!異文化の中でもがき苦しむことに挑戦したい!勉強をものすごい神経すり減らしてする、とかしたい!なんかにヒリヒリ挑戦したいんだ!とも思わせてくれる、青春の、一生懸命な人が描かれている本でもあります。 ———————- 後悔という、”ものすっごく悲しい気持ち”。 Become what you are.お前のままでいろ。お前らしく。他の誰でもなく、お前になればいい。 「自由になれ」かもしれない。
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時間をかけてゆっくりゆっくり読みました。 ナオミに共感はできないのだけど、でも彼女のことは理解できるし、彼女の目を通して彼女の肌越しに、マイノリティや無知の差別を感じることができる。 学びの読書体験。 こんなふうにディスカションを交わすことができる場があることが羨ましい。 そ...
時間をかけてゆっくりゆっくり読みました。 ナオミに共感はできないのだけど、でも彼女のことは理解できるし、彼女の目を通して彼女の肌越しに、マイノリティや無知の差別を感じることができる。 学びの読書体験。 こんなふうにディスカションを交わすことができる場があることが羨ましい。 そしてお料理が美味しそうでお腹が空いたわ。
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大事に読んでようやく読了 これから異国でマイノリティとして生きようとしてるけど、問題なのはことばだけじゃないんだよね。それも含めて決心したはずなのに怯んでしまったり、反対に、言葉や文化の壁を超えてわかり合えたときのすっごく嬉しい気持ちを思い出したりした。 異国・異文化圏の...
大事に読んでようやく読了 これから異国でマイノリティとして生きようとしてるけど、問題なのはことばだけじゃないんだよね。それも含めて決心したはずなのに怯んでしまったり、反対に、言葉や文化の壁を超えてわかり合えたときのすっごく嬉しい気持ちを思い出したりした。 異国・異文化圏のひとと交流するとき 無知によって相手を不用意に傷つけてしまったり、特権的に踏みつけていることに気づかなかったり、してきたと思う。 文化の盗用とかPC(ポリティカル・コレクトネス)とか、ぼんやり聞いたことはある程度だったけど、この物語を通してそれの何が問題なのかをしっかり考えてみるいいチャンスだった。 もとは原倫子さんの装画が素敵で手に取ったのだけど、個人的には巡り合わせのようなタイミングで読めてうれしい。 無知なバカにはなりたくない
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