読み替えられた日本書紀 の商品レビュー
変化する各時代の現実に対し、その起源を語る神話として様々に読み替えられてきた歴史をたどる内容。焦点となる中世から筆を起こし、古代から近現代を経て、奈良時代の成立現場へと立ち返る構成が面白かった。
Posted by
学生時代、日本史が得意とはいえなかった身なので、読み進めるためには、かなり居直った状態にならないとつらいものがあった。読み進めていく間ずっと『習ったはずなんだけどなー見たことある名前なんだけどなー』とか思いながら読んでいた。 いわゆる『日本書紀』の解説本ではなく、古代、中世、近代...
学生時代、日本史が得意とはいえなかった身なので、読み進めるためには、かなり居直った状態にならないとつらいものがあった。読み進めていく間ずっと『習ったはずなんだけどなー見たことある名前なんだけどなー』とか思いながら読んでいた。 いわゆる『日本書紀』の解説本ではなく、古代、中世、近代、現代とどのように『日本書紀』というものが読まれていたのか、解釈を受けて後世に伝わったかという視点で話が進む。正史扱いをされている『日本書紀』が、さまざまな背景を背負いながら、どのように解釈され政治的に利用されてきたかということも赤裸々に書いてあるので、多分困惑する読者も多いのではないかと思った。実際のところ私は大いに困惑した。けれども、ある意味納得していたりもする。正史ではない娯楽でしかない漫画や小説ですら、さまざまな『配慮』という理由で描かれ方に変化が生じる。当時はおそらく、改ざんのつもりはなかったのだろうけれども、結果的に『配慮』が積み重なり、改ざんとなってしまうことも生じるのだろうと思う。それを理解した上でいまある古典を理解しなければ、見誤ることは多いに違いない。 とても勉強になった本だった。
Posted by
古事記偽書説(正確には序文が後世の作で、本文は多氏の家伝、権威付のために天武天皇の意向を偽作したとする)の章はいかにも空中戦で苦しい。文献史学だけで、“弘仁私記序"を深読みすればこう解釈できる、と言われてもさいですかとしか思えない。日本書紀だから「ある書に日く」を真似て...
古事記偽書説(正確には序文が後世の作で、本文は多氏の家伝、権威付のために天武天皇の意向を偽作したとする)の章はいかにも空中戦で苦しい。文献史学だけで、“弘仁私記序"を深読みすればこう解釈できる、と言われてもさいですかとしか思えない。日本書紀だから「ある書に日く」を真似てるのだとしたら書き方が悪質だが… 中世日本紀の話だけにしときゃいいのにと思いますね
Posted by
- 1
