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屋根の上のおばあちゃん の商品レビュー

4.1

14件のお客様レビュー

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2024/09/13

今昔の京都の町の風景がありありと目に浮かぶ。登場人物たちの京都弁もナチュラルでいい。そしてラストはきっちりと泣かせてくれる。第一回京都文学賞最優秀作品賞は『羅城門に啼く』に譲ったが、二作同時受賞でも良かったのではないだろうか。

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2023/07/26

97繋がりの浅い孫と祖母を通じて50年の家族の歴史が繋がって、映画とデジタルという組み合わせも今風で読み応えがあった。しかし内容とタイトルがそぐわない感じがする。

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2022/11/12

スイカの皮の漬物は、ゴミの軽減になるので 作ります。 しかし、 掃き集めた野菜を洗って、味噌汁の具にするとは究極のSDGs! 秋田と京都の味か。 洋食が多くなるのは、わかるな~。 「京都文学賞」受賞作。 バスや電車、寺に神社、夏の暑さと太秦。 京都のお話し。 「恋文」に号...

スイカの皮の漬物は、ゴミの軽減になるので 作ります。 しかし、 掃き集めた野菜を洗って、味噌汁の具にするとは究極のSDGs! 秋田と京都の味か。 洋食が多くなるのは、わかるな~。 「京都文学賞」受賞作。 バスや電車、寺に神社、夏の暑さと太秦。 京都のお話し。 「恋文」に号泣。 おばあちゃんが、ちゃんと生きてきたから 届いたギフト。 間に合って良かったです。 赤玉を上等なリキュールグラスに注いで、乾杯したい気分です。

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2022/09/10

八十九歳の祖母の調子がおかしいと連絡を受け、失業中の孫の哲郎は京都まで様子を見に行く。 読み始めは「もったいない、もったいない」と無駄を嫌う頑固な祖母の元で、失業中でくさくさしている哲郎が元気になっていくほんわかした物語だと思っていました。 章が変わると祖母が若き日、両親を亡くし...

八十九歳の祖母の調子がおかしいと連絡を受け、失業中の孫の哲郎は京都まで様子を見に行く。 読み始めは「もったいない、もったいない」と無駄を嫌う頑固な祖母の元で、失業中でくさくさしている哲郎が元気になっていくほんわかした物語だと思っていました。 章が変わると祖母が若き日、両親を亡くし戦時中にどれだけ苦労してきたか、そして祖父との出逢い、祖父がどんな人物だったかも語られていきます。 映画がフィルムからデジタルへ変わったことで失業した哲郎。サイレントからトーキーに変わったことで失業した祖父。 哲郎も祖父も時代の流れを恨みつつも、自分は何よりも映画が好きなんだということに気付いていく。 祖父が祖母へ遺した一本のフィルム‥‥グッときます。ニューシネマパラダイスのようです。

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2022/04/24

面白かった。 縁や血を感じる物語。とうの昔に亡くなった祖父と孫の哲郎が、技術は違えど映画の世界で生きていた。新しい映画の段階に一度立ち止まった哲郎が、痴呆症が始まったかもの京都の祖母のもとへ兄の命令でいくことから始まった。 祖母達の時代と現代が章ごとに交互に語られる。日本って...

面白かった。 縁や血を感じる物語。とうの昔に亡くなった祖父と孫の哲郎が、技術は違えど映画の世界で生きていた。新しい映画の段階に一度立ち止まった哲郎が、痴呆症が始まったかもの京都の祖母のもとへ兄の命令でいくことから始まった。 祖母達の時代と現代が章ごとに交互に語られる。日本ってこの100年内に大きく変わったことを実感。祖父の残したフィルムが、ついに哲郎の手で祖母が見られたシーンに感動。間に合ってよかった。哲郎にも家族ができて、良かった。 私も縁を感じることがあるが、人生って面白い。

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2021/10/13

屋根の上のおばあちゃんが語ったこと。 語らずとも祖母の生活は、空極のアナログで 安易に物を捨てず、余分なお金を使わない。 ケチとは違う始末と言う。 機械や他人に頼らず、自分の力で生きていく。 手間もかかるし、汗もかくがそのぶん生きているという実感がある。 ずっとそうやって生...

屋根の上のおばあちゃんが語ったこと。 語らずとも祖母の生活は、空極のアナログで 安易に物を捨てず、余分なお金を使わない。 ケチとは違う始末と言う。 機械や他人に頼らず、自分の力で生きていく。 手間もかかるし、汗もかくがそのぶん生きているという実感がある。 ずっとそうやって生きてきた。 語ったことは、祖父との出会いから別れまでの短い年月。 ただ祖母にとってはとても濃い思い出。 どんなに映画が好きだったか… 冷蔵庫のバター缶の中にあった一本のフィルム。 その残されたフィルムがすべてを物語っていた。 アナログからデジタルへと変わることにより自分の仕事は無くなっていく…と感じていた孫がこれこそ自分の役目だと奮起し、復元させる。 流れるクレジットタイトル。 黒地に白ぬきの文字でキャストとスタッフの名が刻まれていく…間を置いて静かに流れてきた文字。 脚本・監督  山村 良一         メインタイトル  恋文 この映画を愛しき妻に捧ぐ。 この一本のフィルムで「好きという気持ちを忘れずに頑張れば何かできるのではないか。」 誰かに希望を与えることができたのでは…と。 自分はどんなおばあちゃんになるのだろう。 孫に語れる何かはあるのか… ただ薄っぺらい人生だったわ。。で終わりたくないなと思った。もう、半分以上、いやかなり終わってはいるが…。

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2021/06/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館で借りたもの。 祖母・ゑいの様子を見るため、京都を訪れた哲郎。再会も束の間、病院に担ぎ込まれたゑいは夢うつつの中で、祖父・良一との出会いと別れ、そして、戦前から戦後にかけて激動の時代を生き抜いた自らの半生を語り出す…。 今作で小説デビュー。 めちゃめちゃ面白かったー! 昭和初期の生活と映画の歴史、どちらも興味深く読めた。 最後の方は涙、涙でした。 タイトルって大事だよね。改題前の「太秦――恋がたき」だったら、読んでなかったかも。

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2021/06/20

初めての作者で、おかしなタイトルだと思って読み始めたら、熱いシネマへの情熱が流れているお話だった。 デジタル化が進み、需要が少なくなったフィルム現像ラボを退職し、家でくすぶっていた哲郎に、銀行員の兄から祖母の様子を見に行けと言われる。 認知症に疑いがあるというのだ。祖母のもとへ行...

初めての作者で、おかしなタイトルだと思って読み始めたら、熱いシネマへの情熱が流れているお話だった。 デジタル化が進み、需要が少なくなったフィルム現像ラボを退職し、家でくすぶっていた哲郎に、銀行員の兄から祖母の様子を見に行けと言われる。 認知症に疑いがあるというのだ。祖母のもとへ行くと、いきなり屋根の上から水をかけられた。 近所の床屋の松本の助けもあって、なんとか同居を始めるが、もう何十年も会っていないのでぎこちない。しかし、おばあちゃんの作るごはんはうまく、哲郎は次第に生活を取り戻していく。娘(母親)の死を知ってか知らずか、認知症のことはグレーな対応・・・。 関係ないと思っていた人が、じつは大切な人だと気づいたり、フィルム映画は古臭いのかと思っていたら、デジタルには欠点があったり、思いがけない人との出会いがあったり、知らないことを知ることができたし、読めばなかなか面白いのに、このタイトルはちょっといただけない。 私は関西人ではないので細かい差異はわからなかったが、京都と大阪では言い回しも違うのだろう。方言の正確さは読む上でやはり大事だと思う。 第1回京都文学賞一般部門優秀賞受賞作。

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2021/06/18

戦前から戦後、 京都で激動の時代を生きたおばあちゃんと、 東京で好きなフィルムの現像をする仕事をしていたが、デジタル化の波におされ会社を辞めた孫の哲朗。 おばあちゃんの半生は、とても力強く、 ご主人と巡りあった経緯など、 興味深い面白さがあり、引き込まれました。 その哲朗の祖父が...

戦前から戦後、 京都で激動の時代を生きたおばあちゃんと、 東京で好きなフィルムの現像をする仕事をしていたが、デジタル化の波におされ会社を辞めた孫の哲朗。 おばあちゃんの半生は、とても力強く、 ご主人と巡りあった経緯など、 興味深い面白さがあり、引き込まれました。 その哲朗の祖父が残した1本のフィルム。 涙がこぼれてきました。 フィルムに込められたおじいちゃんの思い、 それをみたおばあちゃんの思い。 2人の半生に思いを馳せ、凄く感動しました。 また、それが、 『京都』『太秦』という土地にマッチしていて、 凄くきれいな物語だなとも感じました。 哲朗目線の現代と、 あばあちゃん目線の過去が、 自然な流れで描かれていて、 物語全体が分かりやすくて読みやすかったです。 また、新しいものが普及し、 古いものは需要がなくなる現代で、 哲朗のように葛藤するけとも多いこの頃ですが、 古いものも残しつつ、 新しいものにも目を向ける。 上手く言えませんが、 何かヒントを与えてくれた物語でもありました。 とても素敵な1冊です!

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2021/04/26

おばあさんの昭和史と孫の現代史のなかのもがきがうまく共鳴し、素敵な物語になっています。京都太秦という舞台もいい。

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