ユリイカ 詩と批評(2020年11月号) の商品レビュー

青土社(編者)

2022/11/29

ユリイカの西加奈子特集号。数ヶ月前に大きい書店に行ったら、西さんの小説が並んでる棚に一緒に陳列されてて急いで購入した。

一言で言うと、「西加奈子本人とそのファンの、西加奈子本人とそのファンによる、西加奈子ファンのための雑誌」。
内容としては、まず西さんの対談インタビューが複数収められていて、西さんがどういう人か、より知ることができる。西さんの小説に対する考えみたいなのも随所に述べられていて必見。
他には角田光代、山崎ナオコーラ、村田沙耶香、綿矢りさ、又吉直樹といった「西加奈子ファン作家」をはじめ、エッセイストや文学研究者、臨床心理士、さらにはプロレスラーの棚橋弘至まで、多様なメンバーが寄稿したり西加奈子作品の解説や批評をしたりしている濃密な内容。

「うん、うん、この作品のここ良いよねえ」と既読の作品を思い返したり、「なるほど」と考察に納得したりしながら色んな方のエッセイや作品分析を楽しみました。

この雑誌のための書き下ろし短編も収録されている。本当に偶然だったけど、この号に出会えて良かった。
個人的には、西さんが３年くらい前からバンクーバーに行っているから、「今自分がいる国に西さんはいないんだ…」という寂しさがあって、いつ帰国するんだろうなあと心待ちにしています。

2022/10/30

この人の誠実さと情熱と愛情をまともにくらうとしばらく虚になって涙が出てくる

私の好きな人のことを私の好きな人たちが大好きなんですと言葉を尽くして語るのを読めるなんてなんて幸福なんだと思う

2020/11/18

一冊まるごと西加奈子　
こんな愛されてる人ってなかなかいないと思う　

どこかの大学であったトークショーで　
意地悪な先生から生徒をサラっと庇ってた事。　
サラバの絵の展示会で本にサインしてくれた時の　
優しすぎる対応と手紙のお返事までしてくれた事。　
こんないちファンでも西加奈子の優しさに触れて　
大好きになるのに　　
近くにいる人たちは幸せだろうな　

これからも西加奈子の小説を読んで　　　
笑って泣いて生きていこ