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ウイルスとは何か の商品レビュー

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2020/11/29

このメンバーで1冊仕上げるとは大したものだ。しかし、ネットでは見つけることはできなかった。新聞広告も見たおぼえはない。よって、リアル書店で偶然見つけなければ、読むこともなかったと思う。村上先生が、人間はもうダメかもしれないという。それを聞いて、中村先生はそんなこと言わずに、孫たち...

このメンバーで1冊仕上げるとは大したものだ。しかし、ネットでは見つけることはできなかった。新聞広告も見たおぼえはない。よって、リアル書店で偶然見つけなければ、読むこともなかったと思う。村上先生が、人間はもうダメかもしれないという。それを聞いて、中村先生はそんなこと言わずに、孫たちのために何とかしましょうと言う。村上先生はご自身の病気のこともあるのかもしれない。しかし、先生の話は話題が豊富でずっと続きを聞いていたい気分だ。西垣先生がアンドロイドのことを全否定されているところもおもしろい。中村先生がジャコブのことばを借りて生物の定義をしている。①予測不能、②偶有性、③ブリコラージュ、僕も直感的にこの説明はピッタリだと思う。だからこそ、生きものはおもしろい。「ややこしい方がおもしろい」と言ったのは森毅だったか。それから、「ネガティブ・ケイパビリティ」すぐに答えを出すのではなく、難しいこと、分からないことも、がまんして、しばらく耐えてみる。そういう力が今必要なんだと思う。子どもたちにも、それを伝えて行かないといけない。藤原書店の本は初めてだったかもしれない。なかなか重厚な本が多いので、手が出せないでいた。中村桂子コレクションの解説ばかり集めたものがあれば読んでみたいなあ。そして、石牟礼道子さんの本もあるんだなあ。多田富雄先生との往復書簡とかおもしろそうだなあ。文庫にしてほしいなあ。

Posted byブクログ