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焼餃子 の商品レビュー

3.9

10件のお客様レビュー

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2022/03/28

シンプルながらインパクト大なタイトルと表紙絵。 小説じゃなくて実は餃子に関するエッセイなのかとページをめくると、主人公がいきなり漂流している。(しかも瀕死の状態) 初っ端からの怒涛の展開に「一体我々はどこに連れてかれるんや?」と波よりも不安が押し寄せた。 「究極の餃子」を求めて...

シンプルながらインパクト大なタイトルと表紙絵。 小説じゃなくて実は餃子に関するエッセイなのかとページをめくると、主人公がいきなり漂流している。(しかも瀕死の状態) 初っ端からの怒涛の展開に「一体我々はどこに連れてかれるんや?」と波よりも不安が押し寄せた。 「究極の餃子」を求めて主人公が大陸を渡る話はさながら冒険活劇。後に周囲の人間も隊列に加わるその旅路は本書でも「餃子遠征」と呼ばれることになるが、その前から勝手に「ギョーザ・クエスト」と呼んでいた笑 第一部では戦時中のため多少の緊迫感はあれど、悲壮感はさほど見えなかった。登場人物も漫画から飛び出してきたみたいにコミカルな話し方をする。(九鬼軍曹なんか、最初は銭形警部にしか見えなかった笑) 第二部になるとあの和気藹々とした空気は一気になりを潜め、本書はシリアス路線だったのか?とまたもや不安が押し寄せる。 終章の後日(年?)談はもーちょい味付けが欲しかったけど、本を閉じた時ここまで胸が熱くなっているとは思いもしなかった。 「料理に国境はない」 お腹が空けば気が立ってしまうけど、美味しい料理を口にしたらその気も和らぐ。出会った人達が手を貸してくれたのも、本当はみんな戦局じゃなくて美味しい料理に希望を見出したかったのかも。だってあの帝国軍人の鑑みたいな九鬼軍曹でさえそれを認めたのだから。 また、多様な人々を巻き込んでクエストしていくのも「国境のなさ」をよく物語っていた。胸が熱くなったのは、国境どころか日本人同士の垣根も取り払ってくれたところにもある。 「手を動かせば、邪念は引っ込んでいく」 もう一つ注目したい点は、自分が心から夢中になれるものに出会えているかどうか。自己啓発の意味ではなく死んだ心が生き生きし出すような物・事に出会えているかを自問したが、自答できなかった。 主人公をここまで導いた「餃子の女神」について当初は「最後まで明かされなかった」と思い込んでいたが、本当は「最後まで理解できていなかった」の間違いだったのでは…? 戦時中は戦争、戦後は金儲けと世間が夢中になる中で主人公はひたすら「究極の餃子」を追い求め、きっとそれは終章の時点でも続いていたに違いない。

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2021/10/16

餃子が大好物なわたしにとって、 新刊コーナーに並んでたこの本を 無視することはできませんでした。 装丁のインパクトがありすぎる。 おすすめな人 ①物語が長いのが苦じゃない人 ②餃子が好きな人 ③せっかちでない人 最後の結末には、ぞわっときました!! 涙もうるっときました。 ...

餃子が大好物なわたしにとって、 新刊コーナーに並んでたこの本を 無視することはできませんでした。 装丁のインパクトがありすぎる。 おすすめな人 ①物語が長いのが苦じゃない人 ②餃子が好きな人 ③せっかちでない人 最後の結末には、ぞわっときました!! 涙もうるっときました。 クスッと笑えるところが度々あり エンタメ系の小説ではあるけど、 この物語の登場人物はみんな、 餃子に突き動かされています。 そして、食に正解はないし、人生にも正解はない 的なことを教えてくれた小説です。 すごい面白かったです。

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2021/08/18

装丁に惹かれて読みました。 何十年にも渡る長い話であったが、「寡黙な男が餃子にだけ興味を示して、それに半端じゃない熱力を注ぐ」という思わずクスッとしてしまうテーマが背景にあるため、真剣な場面でもどこか軽快さが感じられて面白かった。喜劇を観てるみたいだった。 ほっんとうに、長かっ...

装丁に惹かれて読みました。 何十年にも渡る長い話であったが、「寡黙な男が餃子にだけ興味を示して、それに半端じゃない熱力を注ぐ」という思わずクスッとしてしまうテーマが背景にあるため、真剣な場面でもどこか軽快さが感じられて面白かった。喜劇を観てるみたいだった。 ほっんとうに、長かった。 少し話は逸れるが、確かに「餃子」や「スパイスカレー」には極めたくなる謎の魅力があるのめっちゃ分かる。

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2022/04/19

2021.7.28断念 図書館から返却督促の電話で断念。読み切る時間がない。 装丁からどんな話だろうと思いつつ手に取り、まさかの戦争のお話し。取っ掛かりも惹かれ読み続けたかったが、今回は断念。致し方なし。

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2021/07/16

戦争末期、任務に失敗して大陸に流され 「究極の餃子」作りに目覚めたひとりの男 そして戦後、彼に託された餃子への想いをひたすら追い続ける仲間や男の息子 壮大なる餃子エンターテイメント(笑) とにかく餃子食べたくなります。 2回も食べちゃったし!

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2021/05/08

主人公検見軍蔵が餃子の神髄を求め韓、中、蒙、露と駆け巡る味冒険記。 戦後編からグンゾーが出てこなくなりパワーダウン。 日本の餃子文化の成り立ち的内容でイマイチ。 グンゾーを中心に話を進めた方が面白かったのでは?

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2021/03/26

これぞB級エンタメ。餃子に魅せられた人達の、戦中から戦後にかけての奮闘を描く奇作。 人物造形はハチャメチャだしストーリーも突っ込み所満載。しかしそんな事に拘ってはいけません。ただひたすら、540ページにわたる大作を読み飛ばす。 やはり思い出すのは竹内真の『カレーライフ』(初版20...

これぞB級エンタメ。餃子に魅せられた人達の、戦中から戦後にかけての奮闘を描く奇作。 人物造形はハチャメチャだしストーリーも突っ込み所満載。しかしそんな事に拘ってはいけません。ただひたすら、540ページにわたる大作を読み飛ばす。 やはり思い出すのは竹内真の『カレーライフ』(初版2005年)。こちらは洋食屋だった祖父の葬式の日に「大きくなったら5人でカレー屋をやろう」と誓った小学生の孫達の物語。現実的で、そのぶん冗長感が有った『カレーライフ』に対し、荒唐無稽で荒っぽい『焼餃子』。いずれにせよ怪著であり快著だが、何故か両方とも分厚いですね(『カレーライフ』は文庫本のくせに1200円/750頁)。 餃子にカレーと来たら、あとはラーメンかな。

Posted byブクログ

2021/01/22

2021.1. 全くなんて小説だ。おまけに焼き餃子のシーン読んでいても唾も出てこない。 でも妙な熱があって、私の小説脳の未開の部分をくすぐる小説でした。 ちょっと冗長だけれども面白い!

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2021/01/13

今まであまたの小説が発表されてきたが、餃子、しかも焼き餃子をテーマにして一大サーガのような(笑)作品があっただろうか?(あったら、すいません。) 話としては、夢か現かわからないが、瀕死の状態で味わった究極の餃子を再現するための旅を続ける元軍人(時代設定はまだ中国に満州があったこ...

今まであまたの小説が発表されてきたが、餃子、しかも焼き餃子をテーマにして一大サーガのような(笑)作品があっただろうか?(あったら、すいません。) 話としては、夢か現かわからないが、瀕死の状態で味わった究極の餃子を再現するための旅を続ける元軍人(時代設定はまだ中国に満州があったころ)が、時代の流れに翻弄されるところと、主人公のの仲間と周辺人物、および主人公の子供が日本で焼き餃子を広める模様の2パートに分かれて進んでいく。 本家の餃子はもちろん、アジアとソ連の餃子スタイルの料理も豊富に紹介されていて、読んでると確実に腹が減るし、夕食は餃子以外考えられなくなるほど、ジューシーな小説。 それに加えて、企業小説のような内容が入っていたり、人情小説の要素が入っていたりと、多くの要素が一冊に詰まったまさにエンターテインメント小説と呼ぶにふさわしいと感じた。 なお、本書に関連して数十年くらい前に「小説宝石」のような読み物を集めた月刊誌に「SF巨大餃子の襲来」(だったと思う)という作品が載ったことがあるように記憶しているが、私にとってはそれ以来の餃子小説だった。もっともホントにそんな小説があったのかどうかも今となっては定かではないのでだが・・・。

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2020/12/11

餃子が好きで何気なく手に取った本 読んでみるととんでもない超大作でした。。 餃子が更に好きになった。餃子食べたい

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