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葬儀を終えて 新訳版 の商品レビュー

4.4

32件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

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2024/02/27

「1番怪しくない人物が犯人」を念頭におきあれこれ考えながら読みましたが、、、犯人は怪しくないどころではなく選択肢から除外していた人物でした。昔、映画「ナイル殺人事件」を観たときと同じくらい驚きました。

Posted byブクログ

2024/02/27

ポアロもの。 資産家、アバネシー家の当主・リチャードの葬儀が終わり、出席した親族一同の前で遺言執行人の弁護士・エントウィッスル氏から故人の遺産の内容が公開されます。 ですがその時、リチャードの末妹・コーラの放った爆弾発言により、その場が凍り付くことに。 「だって彼は殺されたんで...

ポアロもの。 資産家、アバネシー家の当主・リチャードの葬儀が終わり、出席した親族一同の前で遺言執行人の弁護士・エントウィッスル氏から故人の遺産の内容が公開されます。 ですがその時、リチャードの末妹・コーラの放った爆弾発言により、その場が凍り付くことに。 「だって彼は殺されたんでしょ?」 そしてその翌日、コーラが自宅で殺害されているのが発見されて・・。 これぞファーストインパクト(?)といった感のある、コーラの爆弾投下。 もう、これで引き込まれちゃいますものね~。 この、“・・彼は殺されたんでしょ?”は、 “いいかい、彼女を殺してしまわなきゃいけないんだよ”(『死との約束』) “なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?”(『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』) と並ぶ、クリスティー“つかみ名台詞3選”といったところでしょうかね。(※現時点) (因みに、個人的な“優秀つかみシチュエーション編”は『パディントン発4時50分』です♪) さて、コーラの発言と彼女の死亡によって、リチャードの死因も怪しくなってきたぞ・・ということで、序盤は弁護士のエントウィッスル氏が、独自で関係者達にヌル目のヒアリングをしていき、中盤からはそのエントウィッスル氏から依頼を受けたポアロが登板してガッツリ調査していく流れです。(UNARCOのポンタリエってw) とにかく、相続関係者(ある意味容疑者)が多いので、巻頭の家系図を頼りに読み進めていた私ですが、今思えば“家系図に注目”してまうという事自体、トラップに嵌っていたのかも・・( ゚д゚)ハッ!? こうして真相を追っていく過程で、彼らの抱える事情や人間模様がじわじわ炙りだされてくるというじんわり展開で、ちょっと進みが遅いかな・・と思いつつ、これまでクリスティーの印象操作によるミスリードに散々騙されてきた実績(?)を持つ私なりに、“敢えて怪しくない人物”をマークしていたのですが・・結果、大ハズレでしたー! 犯人が想定外な人物だったどころか、最初っから騙されてましたよ~。 さすが、クリスティー師匠は1枚も2枚も上手でしたね。 ところで、本書に登場したアバネシー家親族の男性陣が揃いも揃ってダメんずばかりで(何だかクリスティーあるあるになってきた模様)、特にスーザンとモードには“目を覚ませ!”と肩を揺さぶりたくなった私です~。

Posted byブクログ

2024/02/18

騙された!それはもう清々しく騙されました! ……と、私は一体何度クリスティーの感想に書けば気が済むのでしょうか。それくらい、まんまと彼女の術中にハマってしまったのでした。 「だって彼は殺されたんでしょ?」 大富豪リチャードの葬儀で、末妹コーラが放った一言はその場をいた人々に動揺...

騙された!それはもう清々しく騙されました! ……と、私は一体何度クリスティーの感想に書けば気が済むのでしょうか。それくらい、まんまと彼女の術中にハマってしまったのでした。 「だって彼は殺されたんでしょ?」 大富豪リチャードの葬儀で、末妹コーラが放った一言はその場をいた人々に動揺を与えた。そしてその翌日、コーラが何者かに殺される――。 『雲をつかむ死』でも思ったのですが、クリスティー女史は本当につかみもうまい。今作はポアロものの中でも後半の作品になるのですが、あらすじが気になりすぎて手に取ってしまいました。 ページを開いてびっくり。なんと、これまで読んだクリスティー作品で初めて、家系図がついています!怪しく思われるリチャードの親戚はなんと7人。最初は誰が誰だか状態でしたが、家系図と行きつ戻りつするうちに登場人物の輪郭がくっきり浮かぶようになるのは、さすがの人物描写力です。 それでも、なかなかポアロさんが出てこなくてやきもきしていたので、「少し迷ってから、ある友人に電話をかけた」の一文には思わず拍手でした。よっ、真打ち登場! 今作は特に「会話」が重視されているのか、弁護士であるエントウィッスル氏とポアロさん(あるいはポンタリエ笑)が聞き出した内容から非常に多くの事実と嘘が提示されます。私はすっかり騙されましたが、注意深くこれらの発言を追っていれば犯人がわかる方もいるのでは? 一見ただの雑談に見えても、不要なものなど一つもない。 それを改めて実感させられました。すごいなぁ。 余談ですが、食事のシーンがどれもやけに美味しそうでした。そして他の方のレビューで気づきましたが、「おいしいパン」を食べるシーン。なるほどたしかに……。

Posted byブクログ

2023/09/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これ以上ないミステリ。 これから先どんなミステリを読んでもこれを超えることはないと思う。 「だって彼は殺されたんでしょ?」のコーラのセリフがとても印象的で、そのせいでしっかりとアガサ・クリスティーの術中にはまってしまった笑

Posted byブクログ

2023/07/22

長く相手と会話させていく中で、切欠を掴み、事件の違和感を掴んでいく、クリスティのポアロ物の中でも特に面白い方に入ると思う。 大富豪の一族のそれぞれも個性的で面白い。

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2023/07/12

「だって彼は殺されたんでしょ?」 あぁ、もう何も言うことがない。 登場人物のひとりひとりがみんな疑わしいし、そうでもないし。 何を言ってもネタバレになりそうだし……。 終盤に一族のひとりが、 「たった、五千ポンドのため?」 さて、これはなにを言ってるのか……。 読んでいな...

「だって彼は殺されたんでしょ?」 あぁ、もう何も言うことがない。 登場人物のひとりひとりがみんな疑わしいし、そうでもないし。 何を言ってもネタバレになりそうだし……。 終盤に一族のひとりが、 「たった、五千ポンドのため?」 さて、これはなにを言ってるのか……。 読んでいない人のお楽しみ。 ホント、おもしろかったあー。

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2023/06/11

だって彼は殺されたんでしょ?すべてはこの一言から始まった。 このあらすじを見たら、読まずにはいられないでしょう!!登場人物全員怪しくて、まさかこの人が犯人?それとも次の被害者?とドキドキする描写が多々あった。 そして私は今回も女性たちそれぞれの生き方に感情移入してしまった。みんな...

だって彼は殺されたんでしょ?すべてはこの一言から始まった。 このあらすじを見たら、読まずにはいられないでしょう!!登場人物全員怪しくて、まさかこの人が犯人?それとも次の被害者?とドキドキする描写が多々あった。 そして私は今回も女性たちそれぞれの生き方に感情移入してしまった。みんな幸せになってほしい。

Posted byブクログ

2023/05/05

推理小説の作者は読者をだまそうとしている。犯人は絶対こいつじゃないだろという人が犯人というのは定説。問題は、どこをどうやってその人を犯人とするかだ。 そういうわけで、最後まで犯人はわからなかったけれど、それはちょっとないんじゃない?というトリックだった。 全員犯人の可能性あり...

推理小説の作者は読者をだまそうとしている。犯人は絶対こいつじゃないだろという人が犯人というのは定説。問題は、どこをどうやってその人を犯人とするかだ。 そういうわけで、最後まで犯人はわからなかったけれど、それはちょっとないんじゃない?というトリックだった。 全員犯人の可能性あり。すべての人がいくばくかの遺産が入るといった設定。

Posted byブクログ

2023/02/17

気味が悪い。面白かった。 ちょっとボリュームが多く、読むのに時間かかったのと結末の納得度のバランスが、前者に比重が少し傾いてたのもあって3点

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2023/02/12

面白かったけど、ストーリーはそんなに盛り上がりが無かったかも。けど、ポアロの推察はやっぱりすごかった!

Posted byブクログ