見えないスポーツ図鑑 の商品レビュー
第33回ビブリオバトル〜明石の陣〜テーマ「現実」で紹介された本です。オンライン開催。 2021.6.10
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===== 研究をスタートさせるも、相次ぐ失敗が壁となって立ちはだかる。しかしそんなことでは、研究者は諦めない!思わずアイディアから方向を転換し、十種目の競技のエキスパートとタッグを組んで「人力VR」の開発に挑むことに!? ===== 目の見えない方と一緒にスポーツ観戦するにはど...
===== 研究をスタートさせるも、相次ぐ失敗が壁となって立ちはだかる。しかしそんなことでは、研究者は諦めない!思わずアイディアから方向を転換し、十種目の競技のエキスパートとタッグを組んで「人力VR」の開発に挑むことに!? ===== 目の見えない方と一緒にスポーツ観戦するにはどうするのか?からスタートする試みが、一流のアスリートたちが感じている世界観を、身近な方法で体感してもらうという方向に進化していきます。 競技はラクビー、アーチェリー、体操、卓球、テニス、セーリング、フェンシング、柔道、サッカー、野球の10種目。 正直、読んでいる時の感想は、「この人たち何やっているんだ・・・?」なのですが、読み終えたあと、それぞれの競技に対して、観戦するときの「解像度」が上がったような気がします。もちろん、その競技の一面からの捉え方だけなのでしょうが、知らいないスポーツの最初の接点としては、面白いと感じました。
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アーチェリー→覚醒水準が低いスポーツ。正確性などを求める運動では思いが強すぎるとパフォーマンスが低下してしまう可能性。矢を放つ前の一瞬の局面の状態でパフォーマンスに差が出る。呼吸法などを活用してできるだけリラックスして矢をリリースする事が重要なポイント。
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面白いというか、変な本を見つけた。 目の見えない人にスポーツを解説することによって、スポーツの別の面を探そうという試みである。 確かにスポーツをしているときに、目から入ってくる情報は大事だが、視覚だけでやってるわけじゃない。 だって、ドリブルするときボールを見てるか? ってったら...
面白いというか、変な本を見つけた。 目の見えない人にスポーツを解説することによって、スポーツの別の面を探そうという試みである。 確かにスポーツをしているときに、目から入ってくる情報は大事だが、視覚だけでやってるわけじゃない。 だって、ドリブルするときボールを見てるか? ってったら、見てないよね。 手のひらの感覚、ボールが跳ね返る音を聴く聴覚、全部使ってるはず。 そんなもん、見てたらできない。 少なくとも見るだけならともかく、やるときには全身の感覚を使ってやってるわけで、その感覚を育てるために練習してるんだと思う。 というわけでこれは大真面目な論文なんだけど、感心もするし、笑えます。 2023/11/24 更新
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第79回アワヒニビブリオバトル「24時間耐久ビブリオバトル@オンライン」第6ゲームで紹介された本です。オンライン開催。チャンプ本。 2021.09.18
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ユーザーインターフェース、ハプディクスの観点からスポーツが与える興奮・感動を視覚障害者に伝えるにはどのようにすればよいかを研究した研究メモ。スポーツ競技の醍醐味は、ギリギリの集中力、相手との駆け引き、躍動感の体感にあり、スポーツ競技者と視聴者はこれまでそれを共有していなかった。ど...
ユーザーインターフェース、ハプディクスの観点からスポーツが与える興奮・感動を視覚障害者に伝えるにはどのようにすればよいかを研究した研究メモ。スポーツ競技の醍醐味は、ギリギリの集中力、相手との駆け引き、躍動感の体感にあり、スポーツ競技者と視聴者はこれまでそれを共有していなかった。どのようなハプティクスを用いればその醍醐味を味わえるかの発見は、スポーツ競技の「翻訳」であり電気通信の本質でもある。Eスポーツはいかに視覚に頼っているか、リビングでのTV視聴の延長にすぎないかに気付かされる。
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https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00532036
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トップレベルのスポーツ選手の感覚を、素人でも理解できる形に「翻訳」して一般人にも理解できる形にしようという試みは面白いと思いますし、関わっているメンバーは、かなり興味深く取り組んでいるように見えますし、翻訳された形については、専門家たちも納得されているようなので、おそらく意味のあ...
トップレベルのスポーツ選手の感覚を、素人でも理解できる形に「翻訳」して一般人にも理解できる形にしようという試みは面白いと思いますし、関わっているメンバーは、かなり興味深く取り組んでいるように見えますし、翻訳された形については、専門家たちも納得されているようなので、おそらく意味のある活動なのだと思いますが、自分の読解力がないせいか、内輪で盛り上がっているだけのような印象を受けました。 できれば、着目したスポーツのどの部分を切り取って説明しているのかについて、動画がほしい、というのが正直な感想です。 ただ、翻訳の方向性としては、目が見えない人にも理解できるものにする、のようなので、動画での説明は、参加メンバーの意図するところではないかもしれません(その一方で、写真を多用して何とか説明しようとしているようにも見受けられるので、もしかしたら、参加メンバーは、動画の方がよいと思っている可能性もありますが)。 全体的に、参加メンバーの妙な盛り上がりについていくのがしんどかったのですが、体操(の大車輪)だけは、とてもよい試み(翻訳)に思えました。 また、翻訳そのものよりも、その過程に至る専門家の説明の方が、自分としては興味深く、参考になりました。 つまりは、自分には、この本における「翻訳」は不要ということかもしれません(この本の存在意義を台無しにしてしまうような感想ですが)。
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はじめは「見えない人にどうやってスポーツの臨場感を伝えるか」という話だったが、どんどん手と体を動かしてあれこれ実験していくと、思いもよらない方法終着点だったりして面白かった。 スポーツの翻訳って、たしかに実況だけじゃなくて、そのドキドキ感が伝わらないと面白くないもんな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルは、なんじゃそりゃという感じですが、視覚障害者に、スポーツの実況を行おうとしたところ、それは卓球だったそうですが、テンポが速すぎて、何も解説できなかった、という苦い経験から、ちょっと変わった研究者たちが、スポーツ観戦を”感戦”に変えるべく、様々なスポーツを翻訳して、目で見なくても耳と感覚だけで、その本質を伝える、ということを試みた本。 最初の卓球は、第4章に出てくるのですが、私も素人なのでラリーの素早さに目が行きがちですが、実は打感、特にボールの回転をプレイヤーは感じ取っていて、しかも回転を、打った音を頼りに瞬時に判断しているとのことで、へー選手はそんな感じなんだ、とあまり類を見ないネタが沢山ありました。 100均の小道具を使って、手作りで”翻訳”していくので、テニスや体操、セーリング、はたまたサッカーや野球の団体競技まで、見た目は本来のスポーツとは全く異なります。 それでも伝えていきたい、という著者らの気持ちと、当該スポーツの指導者が、本書の経験を持ち帰って次に活かせそうな雰囲気を感じて、異業種研究の醍醐味だな、と思って読みました。 ま、マニアックな本ではあることには違いないので、読む人を選ぶと思いました。
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