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財政赤字の神話 の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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2021/01/30

通貨主権国ではインフレの起こらない限り通貨を発行して国民を助けることができるという現代貨幣理論( MMT )について書かれている。各自治体や家計とは異なり、通貨主権国の支出を税金によって賄う必要はない。通貨発行の制限は財政赤字ではなく、あくまでインフレであるということが記されてい...

通貨主権国ではインフレの起こらない限り通貨を発行して国民を助けることができるという現代貨幣理論( MMT )について書かれている。各自治体や家計とは異なり、通貨主権国の支出を税金によって賄う必要はない。通貨発行の制限は財政赤字ではなく、あくまでインフレであるということが記されている。日本はデフレの状態であり、 MMT を適用すればまだまだ国民を助けるような財政政策をとることができると思われる。財政赤字は悪だという従来の考え方に縛られている政治家たちにこの理論が浸透し、国民のために積極的な財政支援を実施してもらいたい。経済についての有用な書であるが、同じような主張が繰り返し書かれ過ぎていて少ししつこいと感じたため星 3 つ。

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2021/01/19

MMTについては様々なところで聞いていた。コロナの問題が深刻化する中、財政赤字はどうなるのか?消費税の取り扱いはどうなるのか?東北大震災以降のような復興税は必要になるのか?コロナ復興税のような形が必要なのか?いろいろな疑問に対してこのように明確に回答をしてくれる本に出会ってびっく...

MMTについては様々なところで聞いていた。コロナの問題が深刻化する中、財政赤字はどうなるのか?消費税の取り扱いはどうなるのか?東北大震災以降のような復興税は必要になるのか?コロナ復興税のような形が必要なのか?いろいろな疑問に対してこのように明確に回答をしてくれる本に出会ってびっくりしている。このエムエムティー理論は正しいのかどうか?本当にインフレにならないのか?赤字は問題ではなく、インフレだけが制約条件になる?いずれにしてももう少しこの理論について学習してみたい気がする。

Posted byブクログ

2020/12/03

「政府の支払能力は無限だが、経済の生産能力は有限だ。」(p.326) 通貨を自ら発行できる政府は、いくらでも支払うことができる。だから財政赤字を心配する必要はない、政府はもっと支出せよ、と話が続くMMT。 そこまではなんとなく聞いていて、心配なのは赤字ではなくインフレだ、とい...

「政府の支払能力は無限だが、経済の生産能力は有限だ。」(p.326) 通貨を自ら発行できる政府は、いくらでも支払うことができる。だから財政赤字を心配する必要はない、政府はもっと支出せよ、と話が続くMMT。 そこまではなんとなく聞いていて、心配なのは赤字ではなくインフレだ、というのだが、いまいちピンと来ていなかったのだが、本書後半の6-9章を読んで、理解が進んだ。 「インフレ」観を転換する必要がある。 金が余ることをインフレだと思っていると、不用意に金を世に出すことはどうしても恐ろしい。しかし、金に見合うだけのサービスや財などの実物資源が足りなくなることがインフレなのだ。同じことを裏側から見ているだけだと思うかもしれないが、意味するところはずいぶん違う。経済が成長して実物資源を生産する能力が高まれば、枠が広がってインフレは起こりにくくなる。ケチっていて、経済を成長させていかないと、インフレにすぐに到達してしまう。 どうすれば必要な資金を賄えるか、ではなく、どうすれば必要な資源を確保できるか、こそが問題なのだ。 その意味で、日本の人口減は本当にやばい。日本円経済圏の規模を確保することは本当に重要だ。 JGP、政府による就業保証プログラムも魅力的だ。 ただし、今の日本のように、政治がもっぱら利権誘導として作動している限りは、このような政策を取ることはできないだろう。 「ケアエコノミーの実現」(p.318)のような大きな共通然たる目標を掲げて邁進するような政治を期待したい。

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2020/11/10

日本版序文 「財政赤字」こそ、コロナショックを脱する唯一の道である 序章  バンパーステッカーの衝撃 第一章 家計と比べない 第二章 インフレに注目せよ 第三章 国家の債務(という虚像) 第四章 あちらの赤字はこちらの黒字 第五章 貿易の「勝者」 第六章 公的給付を受ける権利 第...

日本版序文 「財政赤字」こそ、コロナショックを脱する唯一の道である 序章  バンパーステッカーの衝撃 第一章 家計と比べない 第二章 インフレに注目せよ 第三章 国家の債務(という虚像) 第四章 あちらの赤字はこちらの黒字 第五章 貿易の「勝者」 第六章 公的給付を受ける権利 第七章 本当に解決すべき「赤字」 第八章 すべての国民のための経済を実現する 謝辞 解説井上智洋 原注 索引

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