支援者・家族のためのひきこもり相談支援 実践ガイドブック の商品レビュー
とても地に足がついている本、という印象を受けた。 近年の風潮として「不登校やひきこもりの人に、無理に外へ出ることをすすめない」という考えがあって、納得できるところはありつつも本当に全部それでいいのかな…と思うところもあったのだが、支援の基本姿勢と組み立て方をきちんと書いてあるので...
とても地に足がついている本、という印象を受けた。 近年の風潮として「不登校やひきこもりの人に、無理に外へ出ることをすすめない」という考えがあって、納得できるところはありつつも本当に全部それでいいのかな…と思うところもあったのだが、支援の基本姿勢と組み立て方をきちんと書いてあるので、あまり猜疑的にならずに読めた。精神保健福祉センターという公的機関での実践をベースにしているからというのもあるかもしれない。 コンパクトかつ非常に分かりやすく書いてあるので、ひきこもりや発達障害を専門とするわけではない支援者にすすめたくなる本だと思った。資源の配分の問題で、専門機関がすべてをフォローできるわけではないので、このような啓発は非常に重要だと誰もが知っているが、その役を担える適切な文章を書ける人は少ないとも思う。
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