2020-2030アメリカ大分断 の商品レビュー
いまアメリカで起きているトランプ・反トランプの対立を巨視的にとらえることができる。要はトランプ1人やその支持者だけ見ていてもことの本質を見失うのだろう。国の成り立ちからして独自の経緯があり、理念先行なのはそうなのだが、プラグマティズムも兼ね持つ。そのアメリカがいま転換点にあり、し...
いまアメリカで起きているトランプ・反トランプの対立を巨視的にとらえることができる。要はトランプ1人やその支持者だけ見ていてもことの本質を見失うのだろう。国の成り立ちからして独自の経緯があり、理念先行なのはそうなのだが、プラグマティズムも兼ね持つ。そのアメリカがいま転換点にあり、しばらくこの混沌と世界は付き合わざるを得ないーーと理解した。 著者フリードマンは50年周期の「社会経済的サイクル」と80年周期「制度的サイクル」があると解く。大胆だと思えるが、それが正しいとすると2025年から30年はその2つのサイクルの転換点が訪れる大変革期にあたる。超大国が変容すれば世界中に影響はおよぶ。おそらく資本主義や民主主義における前例踏襲が意味をなさなくなる、結構たいへんな時代に我々は生きていることになる。 2024年の大統領選を1年前にして見られる現象をセミマクロ、マクロのレベルで考えられるし、日本のあり方、個人の生き方にも示唆深いものがある。大統領選までずっと傍において置きたい本でした。
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アメリカ人 アメリカという国のことを知る上で役に立つ本だと思います。 アメリカの成り立ちインディアンたちに対する分析 意見とか アメリカという国は人類史上最大最強最凶最悪の軍事国家だとしか思えません。 倫理とか道徳とか人道とか善とか正義とかそういうこと以前に力づくでそうやって軍事的戦争的なことばかりをして成り立って今まで来た国だと思います。 アメリカの今までの実業家、政治家、軍人たちは 確かにすごいです。 ですがちょっと調べればわかることですが、皆 先住民たちを迫害し、虐殺し、追い出し、利用し、食い物にしてきた人たちばかりです。 日本人も日本も今だに散々好き放題やられてきています。 それとアメリカとか世界中では弁護士とか法律系の人たちが随分と重要な仕事をたくさんしてきていたことが分かります。 何かの色々なことのたびに少しずつアメリカの国が国民がまとまっていったというのはとても的確な意見です。 日本も日本人もそうでした。 それと、色々な映像や写真で見るアメリカ人の白人や黒人の女の子たちとかが可愛いなとか綺麗だなとか思っていても、本書の中でそういう人たちが何か戦争のたびに工場で物資を作って送って戦争に協力していたことが書かれています。 よく考えてみましたら、そういったアメリカの白人 黒人の女の子たちが私たち日本人のご先祖様達を殺し、障害者にし、日本中を爆撃することに協力してきた共犯者たちなわけです。 ですから、過去から今までのアメリカ人たちの日本人に対する経緯、世界中に人に対する経緯を考えれば、たとえ何があろうとも結局アメリカ人とは距離を取って接していくしかないということだと思います。
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建国の父はアフリカ人は人間以下の存在だと位置づけ、合衆国憲法に五分の三条項が書き込まれた。経済的、政治的な利便性を優先した。
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アメリカは帝国を築く経済的動機は存在しない…これはダウトだな。GDPに貿易の占める他国より割合が高くないのは、キャピタルゲインを重視しているからで、単なる商売による利益などはいつだって帝国には必要ないのだよ。まぁそれはともかく、2つのサイクルが重なる今後十年の大転換期での焦点をテ...
アメリカは帝国を築く経済的動機は存在しない…これはダウトだな。GDPに貿易の占める他国より割合が高くないのは、キャピタルゲインを重視しているからで、単なる商売による利益などはいつだって帝国には必要ないのだよ。まぁそれはともかく、2つのサイクルが重なる今後十年の大転換期での焦点をテクノクラシーと大学としているのは興味深い。ここまで自明とされているものを解体するとなると、確かにかなりの激動は免れないだろう。
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巻末の解説が全てを表している。 率直に言って、アメリカの制度的サイクル、社会経済的サイクルがなぜ一定の間隔で変わるのか釈然としない、著者のこれまでの予測は遠大すぎ当たるかどうかわからない、が著者の大局観に触れることは有用。
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アメリカ通史の切り分け方としては新しい部分が目を見張る部分が大きかったりするものの、モデルの適用可能性や後半の説明が薄かったりして疑問符が付く部分も大きかった。それと、新しいことを提唱している風に見せて過去の経済学の議論をそのまま持ち込んだような感じも…? 非常にアメリカ的な?研究の構成だとみられるような部分が多かった気がする
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フリードマン氏の予測として主なものは、「2020年頃に中国とロシアが崩壊分裂し、2040年頃に日米の対立が顕著となり、2050年頃に日本・トルコ同盟が米国との第3次世界大戦に突入し、2070年頃に米国とメキシコの頂上決戦が勃発する」というもので話半分のところはあります。 とはい...
フリードマン氏の予測として主なものは、「2020年頃に中国とロシアが崩壊分裂し、2040年頃に日米の対立が顕著となり、2050年頃に日本・トルコ同盟が米国との第3次世界大戦に突入し、2070年頃に米国とメキシコの頂上決戦が勃発する」というもので話半分のところはあります。 とはいえ専門家や専門知への経緯が損なわれていたり、大学の迎合主義に関しては非常に的を得ていますし、アメリカの国としての大局観を知る上ではいい本だと思います。
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