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「男女格差後進国」の衝撃 の商品レビュー

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2024/07/01

ーー赤ちゃん好きの息子は早速近くに行き、あやしたり遊んだりしました。すると近くにいた同級生の女の子に言われたそうです。「赤ちゃんの世話は女の人がやることだよ」黙って引き下がる息子ではありません。「誰が決めたの?」即座に言い返すと、その子は下を向いて黙ってしまったそうです。(p.1...

ーー赤ちゃん好きの息子は早速近くに行き、あやしたり遊んだりしました。すると近くにいた同級生の女の子に言われたそうです。「赤ちゃんの世話は女の人がやることだよ」黙って引き下がる息子ではありません。「誰が決めたの?」即座に言い返すと、その子は下を向いて黙ってしまったそうです。(p.173〜174) 子どもへの刷り込みは、育てる親や周囲の大人の責任。 まずは、著者さんとその息子さんに拍手。 そして、相手の女の子が、その後も良い学びを得ていますように。 それから、娘が2人いるうちの夫の頑張りにも感謝。 家事の大半を夫がこなす姿を生まれた時から見ている娘に「ケアは母親の仕事」という意識は無い。 もちろん、最初から夫が全部できたわけではない。私の長期入院や長距離出勤、キャリアの変化など、さまざまな状況が重なった結果、今の形になっている。けれど、もし、途中でくじけて夫の実家に同居していたら、夫がこれほど家事・育児に力を発揮する状況にはならなかっただろうし、夫の親離れも進まなかっただろう。何せ、姑の子離れが完了していないのだから。そして、そういう夫の姿が娘たちにとって少なくはない悪影響を与えたはずだ。 夫の実家での同居を拒み通して、本当によかった。

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2024/06/14

日本は格差後進国である。自然や本人の意識だけでなく、繰り返しリクエストすることも必要 ( オンラインコミュニティ「Book Bar for Leaders」内で紹介 https://www.bizmentor.jp/bookbar )

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2023/11/15

日本のジェンダー・ギャップ指数は2023年には0.647、125位。数値の裏にある原因を、この本は、実態を実感せずに暮らしていることと指摘する。(菊)

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2023/10/25

最近の「仮面ライダー」では、当たり前のように女性ライダーがいて。 スーパー戦隊シリーズにも2人の女性メンバーがいることが多くなって。 プリキュアにも男の子のメンバーが入るようになって。 中学高校では女子の生徒会長も珍しくなくなった。 少しずつ、境界線は緩んでいるのかもしれ...

最近の「仮面ライダー」では、当たり前のように女性ライダーがいて。 スーパー戦隊シリーズにも2人の女性メンバーがいることが多くなって。 プリキュアにも男の子のメンバーが入るようになって。 中学高校では女子の生徒会長も珍しくなくなった。 少しずつ、境界線は緩んでいるのかもしれない。 そんな時代。 でも、相変わらずビジネスや政治の世界では古い枠組みや価値観が幅をきかせている。 どんなに「ジョセイカツヤクゥーーー!!」と偉い人が旗を振ろうが、社会の仕組みが、刷り込まれた役割意識が、ガラスの天井となって"その先へ行くこと"を阻むのだ。 若い世代では少しずつ変わって行っているようには思えるけれども。 無意識。アンコンシャスバイアス。 私たちが成長してくる中で知らず知らずのうちに内在化される価値観、考え、物の見方の枠組み。 私たちにはみな、意識することなく抱えているバイアスがある。 というか、バイアスはそもそもその存在を知り、意識しなければ認識できないものなのだ。 「当たり前じゃん」と思っていることを疑う。 それは本当に当たり前なのか。 「僕は常々思ってるんですが〜」ではじまる大学生の疑問を、私たちもみな持った方が、多分いい。 本書は、女性をめぐる問題について多くの著書を世に送り出している著者がデータに基づいたジェンダー問題を、主にバイアスという観点から論じているものだ。自分たちの中で無意識に、しかし確実に働いているバイアスによるがどんな問題に繋がり、何を阻んでおり、その結果何が起きているのかを冷静な筆致で語られるのを虚心坦懐に受け止めたいと思う。 システムの問題、法律や慣例の問題。 解決しなければならないことは多くあるが、今の日本社会にはまだ「そこにあるのに運用されていないもの」がたくさんある。何より、"ガラスの天井"を発生させている最大の要因はまさにこの"アンコンシャスバイアス"なのだ。 これは、私の中にも確実にある。 たとえば、仕事で出会うお子さんの母が1人で遊びに行き、父が家で子どもの面倒を見ていた話などを聞くと、ついうっかり眉を顰めてしまいそうになることがある。 逆ならたいして感じないかもしれないのに。 子どもに関わる仕事をしていると、そんな自分の中のバイアスに不意に直面しては愕然とすることもある。 ひとつひとつ、まずは自分の中にあるバイアスを意識化して取り除いていくこと。 「当たり前でしょ」の一言で思考停止することをやめ、目の前にいる人が女性でも男性でも「その人のどこを見れば正当な評価ができるのか」を考えて生きていくことが必要なのだろうなと思う。 最近、邦画では"若くない"女性たちが主役を張る作品が少数ながら増えてきたように思う。 ちょっとした希望では、ある。 子どもの相談に父が来てくれる事例も少しずつ増えてきている。 少しずつ、少しずつ、 「ねばならぬ」のこだわりから自由になっていこう。 そんなふうに思う。 ところで、1号ライダーが女性の作品、マダー?

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2023/10/04

【琉大OPACリンク】 https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC02888517

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2023/07/01

ジェンダー問題のイントロダクションにぴったりの1冊です。 男性から女性という一方向ではなく、様々なベクトルでジェンダーの問題があること、会社や家庭レベルから国際的な視点まであり、幅広くそして冷静に分析していました。 冒頭に筆者のスタンスを明らかにしてあるのも、好感が持てました。

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2022/11/16

ジェンダーギャップ指数は毎年発表されていて順位は気になっていたものの、恥ずかしながらどういう基準で評価されているかなど全く知らなかった。 そういう観点を加味してみると、発展途上国で案外順位が高いのは富裕層の女性は貧困層の女性を家事育児の担い手として低賃金で雇い、社会進出しているな...

ジェンダーギャップ指数は毎年発表されていて順位は気になっていたものの、恥ずかしながらどういう基準で評価されているかなど全く知らなかった。 そういう観点を加味してみると、発展途上国で案外順位が高いのは富裕層の女性は貧困層の女性を家事育児の担い手として低賃金で雇い、社会進出しているなど、ジェンダーギャップ以外の問題も浮き彫りになってくることを知った。 そのほかにも、パワハラ・セクハラをしないためにどういう基準が良いのか?という質問に対して、下記コメントがとてもしっくりきたので、ハラスメント教育で伝えていきたい。 "もし「部下にこれを言っても大丈夫か」と迷ったら一呼吸おいて「それを上司の配偶者や子どもにも言うか」と考えてみて下さい。上司の耳に入ったら、自分の人間性が疑われて不利益を被りそう、と思うなら、それは言わない方がいいでしょう。"

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2022/03/06

ジェンダー関連本は多く読んでいる方だと思うけど、この本はヒステリックにも攻撃的にもならず、フラットな立ち位置から丁寧に書かれていて好感が持てた。特に日本の問題の根っこがキチンと捉えられていて⭕️

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2022/01/27

・日本にはまだまだ女性取締役が少なく、海外に遅れをとっている。これを解決するために、社会が、会社が意図的に増加させる取り組みが必要だと思った。 ・ダイバーシティーを促進することで、社会は豊かになる。 ・女性差別もあるが、男性差別もある。 物語の中の、「男性と女性が会議室に入ってき...

・日本にはまだまだ女性取締役が少なく、海外に遅れをとっている。これを解決するために、社会が、会社が意図的に増加させる取り組みが必要だと思った。 ・ダイバーシティーを促進することで、社会は豊かになる。 ・女性差別もあるが、男性差別もある。 物語の中の、「男性と女性が会議室に入ってきた時、男性が上司だと感じてしまう」とあったが、私もそうだと思う。自分自身も、知らず知らずのうちにジェンダーバイアスを持っていないか意識する必要がある。 ・女性だから、と海外転勤を諦めたりする必要はない。男女平等は私たちが実現していく。 ・ジョブ型雇用とマーケット型雇用 今のことは、ジョブ型雇用が自分に向いていると思う。なぜなら、地方支社への転勤は自分にとっては厳しいから。会社が雇用を守ってくれると、自由なキャリアを描きたくても描けないと思う。

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2021/11/28

「男女格差後進国」の衝撃: 無意識のジェンダー・バイアスを克服する。治部 れんげ先生の著書。日本で男女格差が縮まらない理由がよくわかる良書です。日本人が持つ無意識のジェンダー・バイアスを克服しないといつまでたっても日本は男女格差後進国。男女格差後進国から男女格差先進国になるには大...

「男女格差後進国」の衝撃: 無意識のジェンダー・バイアスを克服する。治部 れんげ先生の著書。日本で男女格差が縮まらない理由がよくわかる良書です。日本人が持つ無意識のジェンダー・バイアスを克服しないといつまでたっても日本は男女格差後進国。男女格差後進国から男女格差先進国になるには大人も子供も無意識のジェンダー・バイアスを克服しないと。

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