モノも石も死者も生きている世界の民から人類学者が教わったこと の商品レビュー
面白かった もっと人間は感覚や感性を信じて 生きていった方がいいのかなと なかなかは難しいような気もするが 一足飛びに世界が反転してしまう事もあるから 意外にスルッと変わってしまう事もあるのかも ONREADINGにて購入
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おもしろい。 でも知っている常識とは全く違う常識が書かれてるので、腑に落ちにくい。そして疑問も多い。 分け与えるのが当たり前の社会であるのに、(P142)争いが起こりたった二人の兄妹しか残ってない状態というのがよくわからない。説明がほしい。 結婚はともかく離婚が簡単で片方が飽きた程度で離婚成立。その後に再婚もする。 結婚離婚なれした人だと頻繁に行いそう。 毎日のように離婚結婚する人とか居なかったんだろうか。簡単ということはそういうことになるのではないだろうか。 「死」との距離のとり方も興味深い表現があった。 配偶者をなくすと、名前を変えて過ごし、再婚すると本名に戻す。 死者の名を呼ぶことはなく、しかたなく呼ぶ場合は迂遠な表現でつたえるなど。 「死」への畏怖が有る。 なるほどと思うこともあれば、なんでそうなってるのか不思議なこともあり面白い。 あと、書かれてるほど上手くいくとは思えないことも多い。 とても好奇心がくすぐられる本です。
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ナウシカ、宮沢賢治からベルクソンまで幅広い事象から、人とモノ・動物の関係について話を紹介しアニミズムを考えるきっかけを与えてくれる一冊。 アニミズムと聞くと縄文時代の石棒や、インディアンのトーテムポールが思い浮かぶかもしれない。だが、この本は断捨離の話題から始まる。 「ときめく...
ナウシカ、宮沢賢治からベルクソンまで幅広い事象から、人とモノ・動物の関係について話を紹介しアニミズムを考えるきっかけを与えてくれる一冊。 アニミズムと聞くと縄文時代の石棒や、インディアンのトーテムポールが思い浮かぶかもしれない。だが、この本は断捨離の話題から始まる。 「ときめくモノは残し、ときめかないものは捨てる」片付けメソッドで有名な近藤麻理子は「モノとの対話」を行って片付けをすることを勧める。 筆者は「モノとの対話」は、モノにも生命があると考えるアニミズムに通じているとようではあるが、実際はモノを通じて自分との対話をしているのではないかという疑いを抱く。純粋なアニミズムなのか/人間中心主義なのかという疑問が本書の大きなテーマとなっている。 ナウシカ、宮沢賢治からベルクソンまで幅広い事象から、人とモノ・動物の関係について話を紹介しアニミズムを考えるきっかけを与えてくれる一冊。 『意識とは何だろうか?』において、「他者の心は実在するのではなく、あるものとして学ばれる結果実在する」と述べられている。自分がいるからこそ相手に心があるというのは、モノとの場合に限らず、他者との関わりにおいても当てはまると思う。 モノ自体に意識や思考がなくとも、そこにある心は他者にある心と同質であるなら、人がモノに人格を与えるのも納得できた。
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アニミズムについての論考を寄せ集めた本という印象。章間の連関がよくわからなかったものの、ひとつひとつの章は面白く読んだ。 紹介されていた「動物にひそむ贈与(gift in the animal)」という考えが気になったので引き続き調べてみたい。
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真のアニミズムを様々な側面から探っていく 面白くはあったが、綺麗にまとまっている訳ではなく、少し読みにくかったかな
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