武家の相続 の商品レビュー
今回も噂の出所探しから、旗本の家庭問題まで。 さまざまな問題や、事件、悩みに真摯に取り組む目付衆の大活躍。 全て良いお話です!
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※このレビューにはネタバレを含みます
捨て子あ、攫われた。 捨て子の置かれた場所の揉め事もあり、辻番人の目の前で攫われて行った事から、話が始まる。 捨て子の養い親には、身持ちや乳の補給が、出来るかなどの審査があり、引き渡されるが、金3両ほどの養育費が、手渡される。 何かの本で、読んだが、その養育費欲しさに、養い親にあり、子どもを奴隷の如く働かせる鬼親の話が、あった。 今回のこの本では、養う事が出来ない親が、子どもを売ってしまう事から、その子供を、又武士へと売るという話であった。 ついこの間の新聞で、養子縁組の会社が、そのような内容の事をしていて、誰の手に渡ったのかも、資料がないと・・・・報道されていたのを思い出し、江戸時代だけでなく、現代も、子どもの取り引きのような事件が、あるのだと、・・・・ 先ずは、子どもが、幸せに暮らして欲しいものだと、思う。 御殿の二階・・・かまいたちの仕業か?と、思っていたのが、二階床などの老朽化によるものであった。 しかし見積もりの額が、思いもよらず高い金額。ただの見積もりだけで、知恵を絞ることもしない被官ヘ、「人の鑑」と、評されるように、人物を磨け!と、・・・諭すところが良い。 跡継ぎ・・・記憶を無くしたか科のような振る舞いの子供。 それは、嫡男でありながら、父と血のつながりが、ないのでは、と、心傷めた仕業であったが、めでたしめでたしへ。 陣屋・・・陣屋元町の移転に絡む問題で、放火の疑いをどう見抜くことが出来るか! 俵物・・・斗三郎の安否が不安だったけど、廻船問屋の俵物の囲い置きと抜け売りの発覚もできた。 しかし、十左衛門の正義感は、前貸し制度も・・・上司ヘご注進へ・・・・ 正義感あふれる大目付の人々が、段々力を合わせて行っている事に、好感を持ちながら、本を閉じた。
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