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風よあらしよ の商品レビュー

4.2

83件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    34

  3. 3つ

    14

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2025/01/02

前半は理解に苦しむことも多く(自由恋愛とか)「時代の先駆者たちは常に異端でぶっ飛んでるもんなんだなぁ」と苦笑い 後半は読む手が止まらず、一気に読了 恥ずかしながら実在の人物と知らず、途中まで読んでから人柄や事件を調べました 事前に当時の社会背景とか人物を知っていたらもっとおもしろ...

前半は理解に苦しむことも多く(自由恋愛とか)「時代の先駆者たちは常に異端でぶっ飛んでるもんなんだなぁ」と苦笑い 後半は読む手が止まらず、一気に読了 恥ずかしながら実在の人物と知らず、途中まで読んでから人柄や事件を調べました 事前に当時の社会背景とか人物を知っていたらもっとおもしろく読めただろうと思う

Posted byブクログ

2024/12/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

映画版に感銘を受けたことから、ぜひ原作も、ということで手に取りました。 映画版では描ききれていない、野枝の生い立ち(特に幼少期)や、野枝と大杉を取り巻く人物たちの立ち位置や信念などが丁寧に描かれており、深く物語に入り込むことができました。 野枝や大杉、そのほかの同志たちが、文字通り命を賭してでも叶えたかった理想とは何なのか。 彼らがもし今の日本の姿を見たら、どう思うでしょうか。 弱者を虐げる国家に疑問をもち、民衆を解放するための思想を掲げ、命の炎が尽きるまで行動し続けた彼らに生き様は、とてもかっこいいなと。 わたしも自分なりの信念を持って、生きていきたいと思いました。

Posted byブクログ

2024/07/30

アナーキスト伊藤ノエの短くも熱い人生について。 昔は政治家などが今野芸能人みたいに取り沙汰されていた。 また、プライバシーもないから、メディアもめちゃくちゃ。 伊藤ノエの思想家としての凄さより、恋愛要素の方が強くなってしまっている。 思想を体現する恋愛というがただの詭弁に...

アナーキスト伊藤ノエの短くも熱い人生について。 昔は政治家などが今野芸能人みたいに取り沙汰されていた。 また、プライバシーもないから、メディアもめちゃくちゃ。 伊藤ノエの思想家としての凄さより、恋愛要素の方が強くなってしまっている。 思想を体現する恋愛というがただの詭弁に見える。日本が色々な思想の紆余曲折を経て今に至ったことは感じた。

Posted byブクログ

2024/06/06

4.0 後半まで圧倒的な野枝の生き方に夢中になって読んだ。最後の5分の1は、読んでも読んでも終わらない。野枝の大杉を支える側になったことでの失速と悲劇的結末になかなか読み進めるのに苦労した。女性の自立をめざした人たちが、男に結構振り回されているのが興味深い。男も自分が選ぶと言う発...

4.0 後半まで圧倒的な野枝の生き方に夢中になって読んだ。最後の5分の1は、読んでも読んでも終わらない。野枝の大杉を支える側になったことでの失速と悲劇的結末になかなか読み進めるのに苦労した。女性の自立をめざした人たちが、男に結構振り回されているのが興味深い。男も自分が選ぶと言う発想なのだと思う。

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2024/06/04

長かった、、、 けど、これは読めた 人物たちがとにかく飛び出ていたのと、それを描く文章がよかった。 この本が出てからだったか、賞を取ってからだったか覚えていないが、高橋源一郎や武田砂鉄のラジオに筆者がゲストで出演したり、大杉栄に関することをいろんな人が興奮気味で話すのを耳に...

長かった、、、 けど、これは読めた 人物たちがとにかく飛び出ていたのと、それを描く文章がよかった。 この本が出てからだったか、賞を取ってからだったか覚えていないが、高橋源一郎や武田砂鉄のラジオに筆者がゲストで出演したり、大杉栄に関することをいろんな人が興奮気味で話すのを耳にする機会が増えたので、気になって買ってはみたものの、分厚いし重いし、、、 というわけで、同時期に買った大杉栄の自伝のコンパクトさに惹かれて、そっちを先に読み始め、よく眠くなってしまうところもあったが読み終えた(その感想は途中まで書いたとこで止まっているが)。 満を辞してか、機が熟してか、読み始めると、面白さの引力の強さに、ただ身をあずける飲み。 メモを取る箇所も多く、いつものように進むのに時間がかかってしまったが、それはもう仕方なし。 こんな女性がいたということ。 その女性に少なからず影響を受けた人々がいて、かたやヒガミやネタミの対象でしか見れなかった人たちもいて、羨望させる野枝の存在感が増せば増すほど、彼女のようになれない自分の惨めさを打ち消すために、畏れが憎しみとなってあらわれ、野枝と大杉栄とを執拗に攻撃する。また、政府も世間も、共産主義者という、徹底的に叩いてもいいよね? という存在だったのをいいことに、少しでも憂さを晴そうと、好き放題やらかす始末で、野枝たちが不憫でならなくなるが、それほどまでに突出した存在だったことの証だったんだなと。 どうなんだろう、、、 もっと知られて然るべきというか、当時はさておき、現代あたりに至っては国民的な存在であるべき人物だと思うのだが、教科書をつくる側の人たちにとって、彼女や大杉栄というのは、素直に認めることのできない存在なのだろうか、、、 彼女の持つ光の強さの割には、意図的になのか、目立たなくされ過ぎている感が否めない。 とりあえずは、その光の強さに心を射抜かれてしまった人々の一員になれて、本当に良かったということだけは間違いない。

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2024/05/12

超大作 読むのには覚悟が必要。笑 自由がないようで今よりも更に自由度いっぱい? なりふり構わない程の強い気持ちを持つことは現在稀だからな。

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2024/04/03

村山由佳の風よあらしよを読みました。 主人公の伊藤野枝は、貧乏で学校に行けないのを裕福な伯父を頼って学校に行かせて貰います。 卒業して直ぐ結婚させられそうになったのを恩師と結婚、それが原因で学校を辞めさせられた夫に全ての事を教えられるも貪欲に勉強する野枝は、物足りなくなり無政府主...

村山由佳の風よあらしよを読みました。 主人公の伊藤野枝は、貧乏で学校に行けないのを裕福な伯父を頼って学校に行かせて貰います。 卒業して直ぐ結婚させられそうになったのを恩師と結婚、それが原因で学校を辞めさせられた夫に全ての事を教えられるも貪欲に勉強する野枝は、物足りなくなり無政府主義の大杉と知り合いともに貧困の生活をしながら国家権力と戦っています。 今でこそ春闘とかメーデーは春の恒例行事のようになっていますが、こうして戦って亡くなった人も居たのだと思いました。 映画になって欲しいですね。 それにしても651ページは長くて重かった。

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2024/03/27

アナキスト伊藤野枝の評伝。 村山由佳による650ページの大作。 明治、大正を生きた婦人解放運動家であり、また恋多き女性であり、ノエの生き様が強烈。また、ノエを取り巻く人々が個性あふれる。 瀬戸内寂聴も「美は乱調にあり」「階調は偽りなり」でも野枝と大杉栄について書いているが、わたし...

アナキスト伊藤野枝の評伝。 村山由佳による650ページの大作。 明治、大正を生きた婦人解放運動家であり、また恋多き女性であり、ノエの生き様が強烈。また、ノエを取り巻く人々が個性あふれる。 瀬戸内寂聴も「美は乱調にあり」「階調は偽りなり」でも野枝と大杉栄について書いているが、わたしは瀬戸内寂聴の評伝のほうが好きだ。 今度は阿部貞を書いた「二人きり」を読まないと。

Posted byブクログ

2024/03/03

沁みた。 主人公は大正時代に生きた女性。 何に価値を置いているか、優先順位を間違えてないだろうかと、あれやこれやと考えさせられた。

Posted byブクログ

2024/01/21

大杉の自由恋愛には全く共感できなかったがどうしても惹かれてしまうという感覚はあるように思えた。とても読みやすく本の分厚さを全く気にせずに読了。

Posted byブクログ