悪い夏 の商品レビュー
『誰もしてくれないのだから、自分が己の人生を肯定してやらなきゃかわいそうだ。』 登場人物は多いけれど読みやすく、どうやって着地するのか分からなくて読む手が止まらなかった…! 真面目に公務員として働いていたのに、些細なきっかけでワルに巻き込まれてしまった守が可哀想すぎる… 普通に...
『誰もしてくれないのだから、自分が己の人生を肯定してやらなきゃかわいそうだ。』 登場人物は多いけれど読みやすく、どうやって着地するのか分からなくて読む手が止まらなかった…! 真面目に公務員として働いていたのに、些細なきっかけでワルに巻き込まれてしまった守が可哀想すぎる… 普通に生きていても、些細なきっかけで人生が変わってしまうかもと思うと恐ろしい。 生活保護の不正受給は悪いことだけれど、そうさせている社会の方が悪いと聞くとそうだよなぁと納得してしまう自分もいる。 最後の終わり方も最悪すぎて「うわぁ、そうきたか!」と何故か感心してしまった。
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生活保護をテーマに、多くの人間が絡み合う物語。佐々木なる、「普通」の人物を通して、読者に考えさせる流れになるかと思いきや、主人公が誰なのか、着地点はどこなのか、最後まで全く読めなかった。私にとっては最後の場面がやりすぎではないかと思った。
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感想 隣合ってる闇。そこに踏み込むきっかけ。一度入ってしまえばそこは蟻地獄。次に引き込む人間を探して手をこまねく。生かさず殺さずの連鎖。
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正体が好きでこちらも読んでみました。序盤からずっと今か今かと引き込まれるのを楽しみに読み進めていましたが、終盤はなんじゃそりゃ的な要素が盛り盛りでなんだかハマれないまま読み終えてしまいました。
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なかなか酷い話だった。もう最後の方はめちゃくちゃで一気にクライマックスという終わり方だった。ケースワーカーという仕事は大変だ。
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最後そうなっちゃう?という感じ。 因果応報というとちょっと違うか。佐々木は自分の仕事を全うしていただけで、悪いことをしていたわけじゃない。だけど結局そっちの立場になってしまうなんて。 どんなにきちんとした暮らしをしていても、ふとしたきっかけで人生が転落してしまうことがあるのか。誰...
最後そうなっちゃう?という感じ。 因果応報というとちょっと違うか。佐々木は自分の仕事を全うしていただけで、悪いことをしていたわけじゃない。だけど結局そっちの立場になってしまうなんて。 どんなにきちんとした暮らしをしていても、ふとしたきっかけで人生が転落してしまうことがあるのか。誰にとっても他人事じゃないんだ。 最後のほうに山田が「よくも綾乃を」という場面があるが、ここだけがよくわからなかった。 綾乃って誰?
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途中で何度か「そっちじゃないよ」と 憂鬱な気持ちになりながらも引き込まれた 不快な展開にうんざりしながらも なぜかクライマックスの展開に笑えてしまった
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※このレビューにはネタバレを含みます
悲劇であり喜劇 登場人物全員クズの謳い文句に偽りなし! この物語はジメジメとした夏の嫌な空気の中で、じっとりと始まる。そして登場人物達の生活の軋みを描いた後、物語は加速し彼らの生活は轟音を立てて崩れ始める。 人に流されてばかりで、心の中で受給者を罵っているそこそこ善良な小心者のケースワーカー、リストラされてからは嘘の持病で生活保護をもらい続けヤクザに目をつけられてからはクスリの密売の下っ端をする男、兄貴分をぶち殺して田舎に追放されたが都会に戻る野望を抱くヤクザ、そのヤクザに惚れ込んでいるモラルと道徳心のない狂暴なシングルマザー、ケースワーカーに脅されて体の関係を強制されている子供の愛情を持てず時々子に暴力的になる無気力に生きるシングルマザーのベビースモーカー、夫に先立たれ社会経験の無さから満足に働けず困窮している万引き常習犯のシングルマザー、ヤクザに協力しているヤクチュウの闇医者、不倫相手を偏愛するメンヘラケースワーカー、困窮者の女性を脅迫して体の関係を持つケースワーカー。 まじでろくなやつがいない。 でも読んでいくうちに彼らの弱さを愛する気持ちにもなぜかなってくる。 反対にあまりにも簡単に壊れていく彼らの生活に面白みすらも覚えるようになっていく。 あとがき?書評?にあった悲劇であり喜劇というのは言い得て妙だと感じた。 ところどころ、切なさと恐ろしさも感じた。 特に無気力だった女が自分の恋を諦め再び無気力に戻った時、擬似家族が壊れてしまった時、変わってしまった男の様子、反対に幼い少女は変わらず男に懐いている事に何とも言えない切なさを感じた。 また受給者に説教をする立場だった男が最後は自分が受給者になり、訪問してくるケースワーカーに怯える様子には、生活保護は他人事ではない。と身に迫る恐ろしさを感じた。 この小説の唯一の救い、母親に芽生えた子供を守りたいという感情と、毎月届く少女の絵に期待したい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読みやすい文章で、複数の登場人物の目線に切り替わって語られるのに混乱せずストーリーに入り込めた。展開も気になって一気読み! ただ後味はものすごく悪い… きっと!どこかで救いがあるはず…!と読み進めて残りのページがどんどん少なくなり「あれ…?これはどう着地するの…?」と思ってたら、最後に急加速して地獄に向かっていった。 実際誰にでも起こるような、ほんのささいな過ちからどんどん悪い方に転がり落ちていくこともあるんだろうな…
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かなり読みやすくて一気に読めました。 話の内容も気になるような話の展開でした。 帯に映画化がすすんでるとかいてありましたが、映画にぴったりなかんじ。 逆にいうと本である意味がないようなかんじ…。 ちょっとラスト無理やりすぎないか?と思いました。そういう意味では薄い……。 ...
かなり読みやすくて一気に読めました。 話の内容も気になるような話の展開でした。 帯に映画化がすすんでるとかいてありましたが、映画にぴったりなかんじ。 逆にいうと本である意味がないようなかんじ…。 ちょっとラスト無理やりすぎないか?と思いました。そういう意味では薄い……。 面白いけど本で読むほどではないという感じでした。 ただこの人のかく文章すごく頭に入りやすいので他の本も少し気になります。 大体、本は適当に読んでるとよく分からなくなって読み返したり、周りに雑音があると集中できなくて意味わからなくなりますが、出先で3日程で読みました。
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