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悪い夏 の商品レビュー

3.8

333件のお客様レビュー

  1. 5つ

    61

  2. 4つ

    138

  3. 3つ

    102

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    3

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2024/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これは悪っっるい夏やなあ、タイトルも秀逸。 犯罪やヤバいやつに巻き込まれて、取り返しのつかないところまでいってしまう様子に、もう勘弁したってくださいとこちらが謝りたくなる。ただ一方で面白くて止まらなくなる自分もいて、人間って怖い。 昔、映画「ヒーローショー」を観たときも感じたこの緊張感というか、もうやめとけ、それ以上は洒落にならんから、もう終わりないから、いくとこまでいってしまうからそこまでにしとけ感。たまらんw

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2024/11/08

読んでいて、いい意味で気持ち悪さを覚える本でした。人間堕ちるところまで堕ちたらこうなってしまうんだなという例を見た気がします。 私は最後を読むまで宮田有子が何がしたかったのかが分からなかったので最後こういうことだったのかということが分かってなるほどってスッキリしています。

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2024/11/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2025年3月 佐々木守に北村匠海で実写化公開を機に読んでみました。 いやぁ古川佳澄以外は例外なくクズで悪でどうしようないのに、誰もが悲劇的。 気分が滅入るような話の割に、どこか喜劇みたいな要素もあってサクサクと読めた。 実写化にあたり、覚せい剤のクダリは別のものに変換されそうだなぁ。 闇堕ちした北村匠海にも期待します。

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2024/11/03

全てが悪い方に向かっていってちょっと辛い。それが現実なのかもしれないけどそれでも前に進む希望が欲しい。

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2024/12/15

生活保護受給者を支援する公務員の主人公。同僚の不正を疑い女性宅を訪ねたことをきっかけに、思わぬ悲劇に巻き込まれてゆく。 あくどい思惑があちこちで動き、やがて一か所に収束していく構成の妙…。 この界隈に関わらずに生きてこられたのって幸運なんだなと出自に感謝。

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2024/11/02

あっという間に読み終わりました。 転落していくって、なるほど簡単なんだなぁと 真面目に生きてたはずの人が、どんどん落ちていく様は、不思議と自然な流れに見えました。 ああ、恐ろしい(>人<;)

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2024/11/02

映画化されるとテレビで知って、読んで見ました。確かに映画にしたらスリリングで面白いだろうと思いました。生活保護受給者、ケースワーカー、の裏に複雑に絡み合う人間関係がリアルで、色々な立場の人の状況を考えさせられる作品でした。

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2024/11/01
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映画化という告知を目にして手に取ってみた本。 パンチ力があってヘビーな内容で期待以上だった。内容的には生活保護の不正受給を軸にヤクザあり、不倫あり、家庭放棄あり、のグダグダすぎる世界観を描いたもの。構成も節ごとに語り手が変わり、とても面白い。 殆どの人間が自業自得に近いが、社会福祉事務所の勤め人である主人公の佐々木と、旦那を亡くした主婦の佳澄には同情の余地があるなと感じた。 佐々木が嵌められて落ちていく様子とかヤクザの金本の迫力とかが文章でありながらすごくリアリティがあり、視点の切り替えと共に歯車が噛み合っていくような印象で面白い。

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2024/10/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本を読んでいて、絵で再生される感覚のある小説でした。 徐々に破綻していくまじめな職員という軸を中心にして展開する破綻をしていく人たちのストーリー。SNS上で見かける生活保護に対するイメージの中心付近をおさえているているような感覚を持ちます。 個人的に注目というか、善悪を分ける絶対的ラインとして、「子供の悲劇」があると感じました。職員が最終的に引き返せない線を超えた段階は、正当に生活保護を受け取るべき家族の子供が死んだときであるし、母親についても自分の子供が明確な悲劇に襲われそうになっているところで線を超えている印象をもった。 子供に対して害をなすというのは一般的にも否定しようのない悪のラインであるので、この点も納得の中心を抑えている印象を持ちました。

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2024/10/29

誰も幸せにならない。 平和ボケしてる今の世の中に 鞭を打つような、そんな作品。 人は何かに縋って、 争いながらもなんとかして「生きよう」とする。 落ちるところまで落ち、崩れゆく主人公。 幸せを掴むことを許されないヒロイン。 結果、この物語に出てくる登場人物が みんな、幸せに...

誰も幸せにならない。 平和ボケしてる今の世の中に 鞭を打つような、そんな作品。 人は何かに縋って、 争いながらもなんとかして「生きよう」とする。 落ちるところまで落ち、崩れゆく主人公。 幸せを掴むことを許されないヒロイン。 結果、この物語に出てくる登場人物が みんな、幸せにならない。 だけどこれがリアル。 これを読んで学んだことは、 真面目に生きすぎないこと。 でした。

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