映画篇 の商品レビュー
寝る前のスマホ対策のつもりで読み始めた本書。 眠くなるまで少し読む予定が、先が気になり 集中しすぎて... 結局 睡眠時間を削ることになったけど、それを差し引いても☆5つ めちゃめちゃ良かったです! 短編を装ってますが、ローマの休日(と謎のフランス映画)を中心に、様々な状況下で ...
寝る前のスマホ対策のつもりで読み始めた本書。 眠くなるまで少し読む予定が、先が気になり 集中しすぎて... 結局 睡眠時間を削ることになったけど、それを差し引いても☆5つ めちゃめちゃ良かったです! 短編を装ってますが、ローマの休日(と謎のフランス映画)を中心に、様々な状況下で それぞれに想いを持った人たちで繋がる5つのストーリー 最初の「太陽がいっぱい」はゾンビーズを思い出させる素敵なお話 そして最後の「愛の泉」... 映画のこと詳しくなくて楽しめるかな?と読む前は少し心配でしたが、ぜんぜん大丈夫!
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大満足の読後感。特にラストの『愛の泉』は、優しい家族たちの愛がこれでもかと詰め込まれていて、上映会が無事決行されるシーンでは思わず泣いてしまいました。孫たちがこんなにも一生懸命支えたい、元気づけたいと思うなんて、本当に素晴らしいおばあちゃんなのでしょう。おじいちゃんとのエピソード...
大満足の読後感。特にラストの『愛の泉』は、優しい家族たちの愛がこれでもかと詰め込まれていて、上映会が無事決行されるシーンでは思わず泣いてしまいました。孫たちがこんなにも一生懸命支えたい、元気づけたいと思うなんて、本当に素晴らしいおばあちゃんなのでしょう。おじいちゃんとのエピソードも素敵でジンと来ました。 これまでの短編や、別作品の対話篇で、映画に救われたり勇気づけられたりしたひとたちが、『ローマの休日』上映会に集っているのを想像して幸せな気持ちになりました。 本作や、対話篇のお話それぞれが少しずつリンクしていて、また読み返したくなる2冊になっていました。 とりあえず読み返すべきは、対話篇の『花』ですね。
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easy come easy go これもまた大事にしてる言葉。人も物も、自分自身も、知った気にならず、問い続けていきたいと思う。 特に最後の話が大好き。司さんのような歳上の人に憧れた時期もあったっけ。あとはなんと言ってもおばあちゃん。この話を読むとおばあちゃんに会いたくなる。
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同僚から「オススメ」と貰った本。 …いや、これはイイです。かなり好みでした。 映画のタイトルに因んだ作品が集められた短編集なのですが、キレイすぎない人間描写が逆に心をじわっと暖めてくれました。 全ての作品が、心に灯りを点してくれます。 個人的には 「ドラゴン怒りの鉄拳」と「愛...
同僚から「オススメ」と貰った本。 …いや、これはイイです。かなり好みでした。 映画のタイトルに因んだ作品が集められた短編集なのですが、キレイすぎない人間描写が逆に心をじわっと暖めてくれました。 全ての作品が、心に灯りを点してくれます。 個人的には 「ドラゴン怒りの鉄拳」と「愛の泉」が特に好き。 愛の泉の溢れあまるユーモアにはクスクスと笑ってしまいました。 各作品がさりげなくリンクしているのも伊坂さん好きの自分好み。 皆にオススメしたくなります。同僚に感謝。
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全部の本に言ってるけど、もう一回読みたい。 映画って知れば知るほど深いし、きっと作る人のこだわりがつまりに詰まって、それがわかればわかるほど各シーンが愛おしく感じるんだろうなあ〜
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「うまくは言えないけれど、準備のできていない人間の前では好きな人は転ばないのではないだろうか」の一文が好き
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過去に読んだ入間人間の六百六十円の事情とは比べ物にならないくらい洗練された群像劇。 各エピソードそれぞれなにかしらの映画が出てくる。 "太陽がいっぱい"にて最後の数ページが段落下げされている内容、それは実際の龍一の話なのか、それとも主人公がもう会えない龍一...
過去に読んだ入間人間の六百六十円の事情とは比べ物にならないくらい洗練された群像劇。 各エピソードそれぞれなにかしらの映画が出てくる。 "太陽がいっぱい"にて最後の数ページが段落下げされている内容、それは実際の龍一の話なのか、それとも主人公がもう会えない龍一に対して物語の中だけでも龍一を救おうと書いた物語なのか。 "ペイルライダー"は後半の演出がやりすぎかな?と感じたが、この恐怖演出のおかげでペイルライダーという存在をより際立たせるために成功している。 特に自分が読み込んだのは最終章"愛の泉"で、特にそこに登場する浜石教授の言葉がとても良かった。 「君が人を好きになったときに取るべき最善の方法は、その人のことをきちんと知ろうと目を凝らし、耳をすますことだ。そうすると、君はその人が自分の思っていたよりも単純ではないことに気づく。極端なことを言えば、君はその人のことを実は何も知っていなかったのを思い知る。そこに至って、普段は軽く受け流していた言動でも、きちんと意味を考えざるを得なくなる。この人の本当に言いたいことはなんだろう?この人はなんでこんな考え方をするんだろう?ってね。難しくても決して投げ出さずにそれらの答えを出し続ける限り、君は次々に新しい問いを発するその人から目が離せなくなっていって、前よりもどんどん好きになっていく。と同時に君は多くのものを与えられている。たとえ、必死で出したすべての答えが間違っていたとしてもね」 や 「easy come, easy go」 : 簡単に手に入るものは、簡単に手から離れていく など。 また直接物語には関係してこないが、映画の豆知識やメタファーの説明も出てくる。例えば映画ショーシャンクの空にの挿入歌の説明など。
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最後の短編に至るまでの連作において差別や暴力、不条理さがつきまとうからこそ、最後の愛の泉で描かれる穏やかな愛情に涙が滲む。 そして、もう一度最初から読み返したくたる。
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およそ10年ぶりに再読。今すごく応援している人が、おそらくブルース・リーがとてもすきで、「頑張れ!ベアーズ」なども時々言及していて、ずっとずっとだいすきだった金城作品との符合に驚く。世界は常に、ゆるやかに交わっている。
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