1,800円以上の注文で送料無料

自閉症は津軽弁を話さない の商品レビュー

3.6

42件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2026/04/10

本の雑誌・ノンフ特集から。単純に方言を話さないのではなく、疾病の持つ特質の影響なんかも吟味しながら、興味深い仮説が掘り下げられていく。なるほど。

Posted byブクログ

2026/02/24

- 松本、自閉症は津軽弁を話さない、角川 - 自閉症児者は一般に方言をあまり話さない - 共通語は「地域の人々が互いに意思疎通できるようにしたことば」、標準語は「全国どこでも通じることばであり規範的で理想的なことば」 - 方言の社会的機能は「心理的距離・対...

- 松本、自閉症は津軽弁を話さない、角川 - 自閉症児者は一般に方言をあまり話さない - 共通語は「地域の人々が互いに意思疎通できるようにしたことば」、標準語は「全国どこでも通じることばであり規範的で理想的なことば」 - 方言の社会的機能は「心理的距離・対人関係の調整」 - 自閉症児者は家族の真似はできないがテレビの真似はできる - 自閉症児者が苦手としているのは意図理解、意図伝達である - コミュニケーションとは意図理解・調整・参照である

Posted byブクログ

2026/02/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルが面白そうだったので読んでみた。 わかりやすい例や図表も多く、とても面白かった。 何となくそういうものなんだ、と疑問を持たずに受け入れていることに、なぜなのか、と問題意識を持って、理論付けることができることは、すごいと思う。

Posted byブクログ

2026/01/12

自分自身、昔から「変わってる」「独特の完成を持っている」と周りから言われ続け、そして27歳になる直前にASDの傾向がもしからした自分にはあるのかもしれない、と思った時にこの本に出会いました。 津軽弁を話さないASDの子供たちの背景にある、他者の意図を理解することが難しい、という筆...

自分自身、昔から「変わってる」「独特の完成を持っている」と周りから言われ続け、そして27歳になる直前にASDの傾向がもしからした自分にはあるのかもしれない、と思った時にこの本に出会いました。 津軽弁を話さないASDの子供たちの背景にある、他者の意図を理解することが難しい、という筆者の研究が自分の幼少期にも1部当てはまっていたことを実感しました。 考えたこととして、自分含めこういった子たちが学校の授業を受けるというのは本当に苦痛でしかないんだろうなというものがあります。紙ベースでの学習については定着しやすい一方、授業者が前で意図をもって講話する形式の日本の授業スタイルは本当に正しいものなのでしょうか。

Posted byブクログ

2025/12/16

自閉症の子は津軽弁を喋らない。 と言う奥さまの意見に、研究者としての立場からそれは違うと言って揉めたので、きちんと研究して結果を突きつけようとしたら、自閉症の子は津軽弁を喋らなかった話。 と言うか、身の回りの人が日常的に使っている方言を我が身のものにするのが難しいという結論に至...

自閉症の子は津軽弁を喋らない。 と言う奥さまの意見に、研究者としての立場からそれは違うと言って揉めたので、きちんと研究して結果を突きつけようとしたら、自閉症の子は津軽弁を喋らなかった話。 と言うか、身の回りの人が日常的に使っている方言を我が身のものにするのが難しいという結論に至って、奥さまが美味しくお酒を飲む結果になった。 自閉スペクトラム症が他人をどう認識して、言葉をどう内面化していくか、そもそも会話とは何か、コミュニケーションとは何かを明らか?にしていくとてもいい本だと思ったのだが、もうちょっと、そもそも、自閉スペクトラム症って何なのと言うのを前に持ってきてもらった方がわかりやすかったと思う。 手に取る人がみんな、その言葉を知っていて問題意識を持っているわけではないし、本の体裁からも、もっと広く知って欲しいという意図はあるのだと思うので、構成をもうちょっと工夫してもらった方が力尽きる人が減るのではないかと思う。 当たり前のことが当たり前にできると言うのはすごいこと。 でも、当たり前のことが、当たり前でないこともまた個性。 名前をつけることの良し悪しも少し考えた。

Posted byブクログ

2025/12/04

青森県津軽地方で教育学を研究している筆者が、妻から聞いたASDの子どもは地元の方言を話さないという噂を確かめるため、研究を始めた。 本書はまず筆者の実証研究が丁寧に紹介されており、どうやら噂は真実で他の地方でも見られることが確かめられた。 後半では、言語発達やこころの理論をもとに...

青森県津軽地方で教育学を研究している筆者が、妻から聞いたASDの子どもは地元の方言を話さないという噂を確かめるため、研究を始めた。 本書はまず筆者の実証研究が丁寧に紹介されており、どうやら噂は真実で他の地方でも見られることが確かめられた。 後半では、言語発達やこころの理論をもとに、その理論的背景について考察している。周囲の家族らからの言語習得が苦手で、テレビのセリフなどを教材に言語を獲得しているためと考えられている。

Posted byブクログ

2025/11/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ASDは方言を話さないのか この疑問にとことん追求していく過程はまさしく研究論文を読んでいるようでした。 前半の様々な調査結果云々の話は正直もうわかったよとなるほどでしたが、著者がしっかりこの問題に根底から向き合おうとしている姿勢は良く感じられました。 自分は子育て中の親としてASDについては少し齧った程度の知識でしたが、方言は相手との心理的距離を埋める社会的役割があるが故に、そのような背景を理解するのが難しいASDの方が方言を使わないという主張は新しい視点だったので非常に興味深かったです。

Posted byブクログ

2025/10/26

自閉症は方言を話さない。この現象に「なぜ」をぶつけて検証した記録。ASDは他者の意図理解が困難であることがポイント。意図理解の弱さと自然言語習得の困難さの関連。家族が話す方言は生活の中の行動で意図の読み取りや理解が必要で,それを模倣したり取り入れたりすることが難しい。一方で,テレ...

自閉症は方言を話さない。この現象に「なぜ」をぶつけて検証した記録。ASDは他者の意図理解が困難であることがポイント。意図理解の弱さと自然言語習得の困難さの関連。家族が話す方言は生活の中の行動で意図の読み取りや理解が必要で,それを模倣したり取り入れたりすることが難しい。一方で,テレビ等の言葉は生きている世界からの脱文脈(独立した文脈)で話されており,それを真似したり学習(再現)することはできる。共同注意や心の理論が関わる。この本の続きもあるようだ。読んでみよう。

Posted byブクログ

2025/10/24

 終盤、方言の話から少し離れて(というかそこからさらに深まって)、「ASDの人に対して“ですます調”で行動指示をする」というシーンを発端に「意図」の話になっていったあたりからが特に面白かった。その部分に関してのみの感想を書き残しておく。  私の解釈による、ASDと「意図」につい...

 終盤、方言の話から少し離れて(というかそこからさらに深まって)、「ASDの人に対して“ですます調”で行動指示をする」というシーンを発端に「意図」の話になっていったあたりからが特に面白かった。その部分に関してのみの感想を書き残しておく。  私の解釈による、ASDと「意図」について本書に書かれていたことのざっくりまとめは以下の通り。 ・意図とは単なる欲求ではなく、成し遂げたいことに向けてプランを立てて調整しようとする心の働きのこと。人の行為は意図に基づいている(「心の理論」)。 ・私もあなたも自由意思(意図)を持っている。相手になにかしてほしい行為があるときは、相手の意図に働きかけて意思決定してもらわないといけない。求められた行為をするかしないかは相手が決めること。説明、懇願、恫喝、媚態など戦略は様々。 ・ASDは、自分が何をしたいという思いはあっても、それが相手の意図への働きかけによって達成されるということへの理解が弱いと思われる。 ・ASDの方から、自分たちは人に気を遣っているという発言を聞くことがある。またASDの子を持つ保護者が、彼らは人の視線をとても気にしていると観察する声も聞く。だが筆者は、ASDの方たちの相手への気遣いや心の読みは自己完結的であると感じる。相手に尋ねてその理解(意図理解)が正しいか確かめたり(意図参照)、相手の意図変更を試みたり(意図調整)する行為が弱い、またはしていない、というふうに見える。  私は、特に最後のポチに挙げたような特徴は、ASDと診断されない人でも、心の安心や安全が欠けて勇気や元気が足りなくなって、人とのコミュニケーションに疲れているようなとき、普通に起こり得ることではないかと感じた。  私は自分がそうなったら、その状態を「調子悪い時期だな」「自分は今コミュニケーション不全に陥ってるな」と捉えると思うが、ASDというものがもし何かしら生来の脳の特性に起因するものなのだとしたら(※本書ではASDの原因には触れられていない)、私の捉え方によるとその人は「常に不調」ということになってしまう。でもそれがその人のありのままの姿だとすると、そのままでは生きづらいと感じさせてしまう社会のほうが、狭量で、バリアフリーでない、と言えるのかもしれない。

Posted byブクログ

2025/09/28

紹介されていた本、読めて良かった。 自分にも、ん?と思い当たるふしがあったからだ。 理論知と経験知の両方が大切なことが分かる。 現場における気付きが、研究となり理解を進める。 方言を話すことの社会的役割。 親しみやすさが起きるから、方言は廃れずにいる。 また、ASDの人々の言...

紹介されていた本、読めて良かった。 自分にも、ん?と思い当たるふしがあったからだ。 理論知と経験知の両方が大切なことが分かる。 現場における気付きが、研究となり理解を進める。 方言を話すことの社会的役割。 親しみやすさが起きるから、方言は廃れずにいる。 また、ASDの人々の言語習得にも関わる。 いわゆる自然に言語を習得するのではなく、学習言語のように、ある場面において学ぶもの。 たとえば、聴覚からでは記憶しにくいものは、視覚的に、メディアをツールとして用いて記憶する。 相手の言葉に合わせて言葉を紡ぐというよりは、シチュエーションに応じた記憶を甦らせ、復唱しているような状態。 だから、応答にズレが出たり、そこに自身の感情が伴っていないこともある。 なるほどなーと思いつつ。 続編もあるようなので、読んでみたい。

Posted byブクログ