サイバー・ショーグン・レボリューション の商品レビュー
1巻、2巻を復習しないで読んでしまったので、ちょっと登場人物とか忘れてしまっていました。。 印象としては、特高は1巻ではもっと過激だった気がするので、ビショップみたいな特高がいるんかいと不思議な感じが。 内容は暴力の連鎖や権力の腐敗にからむ謎解きで、わりと現実とリンクしているなと...
1巻、2巻を復習しないで読んでしまったので、ちょっと登場人物とか忘れてしまっていました。。 印象としては、特高は1巻ではもっと過激だった気がするので、ビショップみたいな特高がいるんかいと不思議な感じが。 内容は暴力の連鎖や権力の腐敗にからむ謎解きで、わりと現実とリンクしているなと思いました。あと、メカのアクションシーンがちゃんといっぱいあるのに結構読みやすくて楽しかったです。 そしてこれでシリーズ終了だそうです!ちょっと残念。
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第二次世界大戦に負けたアメリカが日本とドイツによる分割支配のもとにある世界のシリーズ3作目。テクノロジーは独自の進化を遂げ、搭乗型ロボット「メカ」が主戦力となっているというところもミソ。 今回の話はまあ、日本領アメリカ、つまり日本合衆国内での権力抗争である。現総督がナチスと内...
第二次世界大戦に負けたアメリカが日本とドイツによる分割支配のもとにある世界のシリーズ3作目。テクノロジーは独自の進化を遂げ、搭乗型ロボット「メカ」が主戦力となっているというところもミソ。 今回の話はまあ、日本領アメリカ、つまり日本合衆国内での権力抗争である。現総督がナチスと内通しているとして、暗殺を謀る「戦争の息子たち」という軍内部の愛国集団、そのやり口を批判して日本合衆国を崩壊させようとするテロリスト、ブラッディ・マリー。 主人公は陸軍のメカ・パイロット守川励子と特高の若名ビショップ。二人はこの権力抗争のなかで誰が正しいか迷い翻弄される。 主人公たちの価値観は大日本帝国の価値観なので、日本人作家(除くウヨ)が書いたらもっと露悪的になりそうなものだが、そこそこの正義感と不正が入り交じっていて、民主主義を謳いつつ非人道的なことをしている今の世の中と大差ない描かれ方である。もっとも一方でどうにもえげつないナチスが傍らに控えているので、大日本帝国の方がましというところもあるのだが。愛国的なアメリカ人作家なら、悪のドイツと日本を倒して、アメリカの民主主義を取り戻すなどというイデオロギーを持ち出してきそうなものだが、それもない。 ロスの美味い伊勢うどん屋だとか、日本びいきの作者の知識は細かいところが行き届いているが、サムライ・ゲイシャのかつてのジャポニズムの進化形のようでいささか居心地が悪くもある。
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