絶対に挫折しない日本史 の商品レビュー
歴史書としての切り口はユニークで、短時間で読み切りました。 ただサピエンス全史と比較するには無理があると感じました。
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日本版サピエンス全史の触れ込みで、書店で平積みされていたので購入。とても平易な文章でスイスイ読めた。歴史を大観したい方におすすめ。内容もフレッシュなものがおおく、退屈しない。表現が回りくどくなくて、断定的でクリアカット。
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この本は「古市憲寿氏による日本版『サピエンス全史』だ」という佐藤優氏の推薦文に惹かれて買ったが、一気読みだった。 名前や年号など歴史の流れにとって無駄なものは省いているので、短い量で日本史を通観できる。それと「テーマ史編」ということでテーマ別の日本史が書かれているのだが、これが秀...
この本は「古市憲寿氏による日本版『サピエンス全史』だ」という佐藤優氏の推薦文に惹かれて買ったが、一気読みだった。 名前や年号など歴史の流れにとって無駄なものは省いているので、短い量で日本史を通観できる。それと「テーマ史編」ということでテーマ別の日本史が書かれているのだが、これが秀逸である。 「コメと農耕の日本史」という章では、1970年代までは、日本はコメ不足であった。 1962年の日本人は118.3Kgのコメを食べた。それがコメ不足解消と共に、コメ消費量が減少してコメ余りの時代となった。 1980年には78.9Kg、2000年には64.6Kg、2018年には53.8Kgまで減少しているという。
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古市憲寿さんによる日本通史、日本史に現代の社会・エンタメ要素を混ぜ込み、帯で佐藤優さんが書かれているように、まさに日本版の『サピエンス全史』。タイトル通り、日本史が嫌いな人もサクっと読める一冊。難しい固有名詞・年号などは極力排除して書かれているので(安室奈美恵とかドラえもんは出て...
古市憲寿さんによる日本通史、日本史に現代の社会・エンタメ要素を混ぜ込み、帯で佐藤優さんが書かれているように、まさに日本版の『サピエンス全史』。タイトル通り、日本史が嫌いな人もサクっと読める一冊。難しい固有名詞・年号などは極力排除して書かれているので(安室奈美恵とかドラえもんは出てくる)、小説のように読むことが出来、俯瞰的に見た日本の古代中世近代の歴史がスルっと頭に入ってくる。
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歴史の教科書は暗記モノが多くて、なにかよくわからない。 日本の大まかな歴史の流れをつかむのに、 1.古代(縄文~平安):まとまる 2.中世(鎌倉~江戸):崩壊する 3.近世(明治~現代):再びまとまる の3代に分けて整理する。 古代では、日本列島に人類が到達してからい...
歴史の教科書は暗記モノが多くて、なにかよくわからない。 日本の大まかな歴史の流れをつかむのに、 1.古代(縄文~平安):まとまる 2.中世(鎌倉~江戸):崩壊する 3.近世(明治~現代):再びまとまる の3代に分けて整理する。 古代では、日本列島に人類が到達してからいくつも国が出現し、やがて一つにまとまり天皇が生まれる。 次に中世では、飢饉や天災により、まとまっていた国は再びばらばらになる。江戸時代で支配者が統一するも、国としてはバラバラのままだった。 そして近世になり、大日本帝国は国民の意識の統一を図り再びまとまることになる。 この本では、個人名や地名、時代名などの固有名詞はほとんど出てこない。 あくまで、日本という国の流れをつかむための本だ。 後半では、日本の主食コメや、夫婦の家族観を日本の歴史から見直し、本当に日本の伝統と言えるのか、むしろ伝統とは何かを問い直す。 まとまる→崩壊する→再びまとまるという歴史観は分かりやすい。 個別に気になる時代は、それぞれ調べよう。
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サピエンス全史ほどのスケール感はないものの、日本史を俯瞰して理解することができた。文章も気軽な感じで読みやすかった。
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サピエンス全史に触発され書いた、とあとがきに素直に書いてあり好感持てた これだけ文献を読み、日本史をできるだけ抽象化したうえでテーマを絞りまとめていくのはすごい 歴史モノが好きな読書家は多いだろうが、読んでてワクワクする体験というのはなかなかない その意味で、サピエンス全史...
サピエンス全史に触発され書いた、とあとがきに素直に書いてあり好感持てた これだけ文献を読み、日本史をできるだけ抽象化したうえでテーマを絞りまとめていくのはすごい 歴史モノが好きな読書家は多いだろうが、読んでてワクワクする体験というのはなかなかない その意味で、サピエンス全史と似ている内容であっても、それを日本に特化して書いてくれたことに敬意を表したい。 しかしその上でやはり、上下巻600頁のような大作にしてほしかったと思わなくもない それから、タイトルがあまり良いとは言えない笑
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歴史の勉強本ではなく、社会学的に歴史を捉えた本。 古墳をフランチャイズ店舗に例えたり、土地の所有権の変化をドラえもんの映画で例えたり、親しみやすくイメージを沸かせながら古代〜現代までをなぞることができる。 固有名詞をなるべく使わないようにした一冊なので小説のようにスーッと入ってく...
歴史の勉強本ではなく、社会学的に歴史を捉えた本。 古墳をフランチャイズ店舗に例えたり、土地の所有権の変化をドラえもんの映画で例えたり、親しみやすくイメージを沸かせながら古代〜現代までをなぞることができる。 固有名詞をなるべく使わないようにした一冊なので小説のようにスーッと入ってくるのはいいが、「で、それをやった将軍は誰だったっけ…」とモヤモヤするところも。改めて日本史の教科書を開きたくなる。 印象的だったのは、現代の社会観によって過去の歴史のイメージも変えられるということ。何も考えずにただ与えられたものを暗記していた学生時代を反省させられる。結局、歴史について書かれた書物は未来の人が書いたもので、それを全て信じるのか、どう捉えて知識としていくのか、歴史観は何通りにもなるのだ。 古市さんらしいちょっと風刺の効いた、社会を俯瞰して見ているような表現が散りばめられていて面白い。
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もともと古市憲寿さんの本はいくつか読んでいるので、抵抗なく読み進めることができた。 ドラえもんのくだりとか、サザエさんへのツッコミとか挙げ句の果てにはFF10まで引っ張ってくるのも特に気にすることなく。(このへんに引っかかって挫折する人がでないといいな。) 自分自身歴史はそれな...
もともと古市憲寿さんの本はいくつか読んでいるので、抵抗なく読み進めることができた。 ドラえもんのくだりとか、サザエさんへのツッコミとか挙げ句の果てにはFF10まで引っ張ってくるのも特に気にすることなく。(このへんに引っかかって挫折する人がでないといいな。) 自分自身歴史はそれなりに勉強してきたつもりなので、多少は知識もあり、また(個人的に)読みやすい文体なので挫折することなく読めた。 もちろん内容も面白かったのだが、この本は今後深めたい方向を定めるのにも適した本であったように思う。だっていっぱい注に書いてるから。しかも注すぐ隣にあるから。古市憲寿さんの本って注にクセがあるけど、今回はクセ全開であった。 ある意味ブックガイドとして機能しそう。これをとっかかりに歴史を勉強していくのはありだと思う。 そして、14章の記述はほんとに納得。おんなじようなことを考えた結果、歴史は教えたくないなと思うようになってしまった。だから、いろんな人が挫折せず最後まで読んで最後にいろいろ考えて自分なりのものを作り出せたらいいなと思う。
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