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絶対に挫折しない日本史 の商品レビュー

3.8

68件のお客様レビュー

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2021/09/20

【概要】 タイトルや帯で分かる通り、日本史の全体を俯瞰した本。 本書は大きく二部構成になっており、いわゆる「通史」と「テーマ史」に分かれている。 しかし、同ジャンルの本との決定的な違いは「固有名詞が極限まで排されている」こと(更に、著者は日本史の専門家ではない)。 【感想・...

【概要】 タイトルや帯で分かる通り、日本史の全体を俯瞰した本。 本書は大きく二部構成になっており、いわゆる「通史」と「テーマ史」に分かれている。 しかし、同ジャンルの本との決定的な違いは「固有名詞が極限まで排されている」こと(更に、著者は日本史の専門家ではない)。 【感想・レポート】 本書の意義は固有名詞を極限まで排したことだと述べたが、どちらかと言えば「社会学者が日本史の専門知識に依らず、社会学的視点から俯瞰した日本史」と言った方が適切かもしれない。 日本史の固有名詞を避けたからこそ、現代社会との繋がりをより意識しやすい歴史描写が可能になったものだと感じる。実際、「古代政権はフランチャイズ」といった、現代に置き換えた比喩が多様されている。 日本史の専門用語を先に学校で詰め込んで頭でっかちになっている私のような人には、いまいちぱっとしない部分もあった。 単に私の読書力が無いだけなのだが(また読み直します)、全く新しい日本の歴史の見方として一度頭を真っ白にして読む、或いはこれから日本史を勉強しようとする方々には読みやすいのではないだろうか。 「歴史とはつまるところ、証拠と推論の組み合わせによって織りなされる叙述である」(p309)のだから。

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2021/08/18

情報量は多いが、内容は非常にシンプルにまとめられており、わかりやすい。 歴史を流れにそって振り返る章と、テーマ別に分析している章があり、読者を飽きさせない工夫が感じられた。 「絶対に」とは言えないが、歴史に深い教養がない人でも楽しんで読める1冊だと思う。

Posted byブクログ

2021/07/15

まえがきの、「できるだけ固有名詞に頼らずに、引いた視点で巨視的に日本の歴史を把握したい。まるで神様のような目線で、この国の歴史を描いてみたいと思った」という言葉通りだった。新鮮な気持ちで面白く読めた。

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2021/07/12

現在挫折してます(笑) タイトルに惹かれたのと古市さん好きなので読んでみたけどあまり面白いと感じれませんでした。 でも最後まで読みます。読んでから面白かったら再評価させていただきます。

Posted byブクログ

2021/07/11

社会人もそうですが、今まさに日本史の授業を受けている学生にこそ読んでみてほしいと思う内容でした。 『できるだけ固有名詞に頼らずに、引いた視点で、巨視的に日本の歴史を把握したい。まるで神様のような目線で、この国の歴史を描いてみたいと思った』(まえがきより引用) 筆者は第1部通史...

社会人もそうですが、今まさに日本史の授業を受けている学生にこそ読んでみてほしいと思う内容でした。 『できるだけ固有名詞に頼らずに、引いた視点で、巨視的に日本の歴史を把握したい。まるで神様のような目線で、この国の歴史を描いてみたいと思った』(まえがきより引用) 筆者は第1部通史編、第2部テーマ史編と2部構成で日本の歴史について紐解いていきます。 特に第2部では、年代、文化、時代ではなくテーマに沿って話が進みます。「土地と所有の日本史」「家族と男女の日本史」は最近の話題にも通じるものであり、非常に興味深く読みました。 『歴史とはつまるところ、証拠と推論の組み合わせによって織りなされる叙述である』(本文より引用) 日本史は受験のために必死で暗記しました。そこに"間違い"や"解釈"の入る余地があるなどと思いもせずに勉強しました。そもそも歴史自体が"推論"で、そこにはその時代に生きた人たちの合理的利己的な思いがあることがよく理解できました。 学生時代にこのことを知っていれば、また歴史の授業も違った気持ちで受けることができたかもしれません。 というわけで、ぜひ学生の方に読んでいただきたいと思いました。

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2021/06/30

少しずつ読み進めて、多分1年くらいで読み終わった。学生時代は歴史は苦手だったが、この本は大きな流れで捉えていて読みやすかった。

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2021/06/06

日本史を、まとまる→バラバラになる→まとまる、の3つに大別する視点は秀逸だと思う。 内容は良くも悪くも大雑把。著者の思想を多分に反映しているのも気になった。

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2021/05/30

歴史学者の歴史書は細部を正確に書きたがるから焦点が定まらないものがある。細かいことは端折って大筋に徹するこのような本は新鮮だ。「挫折しない」タイトルは安っぽい。「挫折」なんてことばは受験勉強の歴史に絡むもので、大人の読書の楽しみに「挫折」はない。

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2021/05/23

語学の勉強をしているときに、日本史について海外の人に話せるネタを持っていない事に気付き、手に取ってみた一冊。固有名詞がほとんど登場しないので、ざっくりと全体を見渡す感じが読みやすく心地よかった。注釈は読まなくてもいいと最初に書かれていたけど、逆に気になって読んでしまった。参考文献...

語学の勉強をしているときに、日本史について海外の人に話せるネタを持っていない事に気付き、手に取ってみた一冊。固有名詞がほとんど登場しないので、ざっくりと全体を見渡す感じが読みやすく心地よかった。注釈は読まなくてもいいと最初に書かれていたけど、逆に気になって読んでしまった。参考文献がたくさん紹介されているので、気になった部分はさらに深掘りして勉強してみるのも面白いかもと思う。

Posted byブクログ

2021/05/22

分かりやすい日本史の教科書って感じ、 未来に向けて書いた段落を読んで、少し暗い気持ちになった。日本に明るい未来は無い気がする。。。自分はちょうど少子高齢化問題を抱えた日本を引っ張っていく世代であるのだろうけど、結局他力本願な自分が居る。

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