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統合幕僚長 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2022/06/05

コミュニケーションの上手な人だったのだなということが文章から伝わってくる。河野氏のリーダー論として、①目標を明確に示す、②目標達成の強い意志を持つ、③結果に対して責任を取るということ。90年代に艦艇の空母化について米側から中国を刺激するとの反応があったというエピソードは隔世の感が...

コミュニケーションの上手な人だったのだなということが文章から伝わってくる。河野氏のリーダー論として、①目標を明確に示す、②目標達成の強い意志を持つ、③結果に対して責任を取るということ。90年代に艦艇の空母化について米側から中国を刺激するとの反応があったというエピソードは隔世の感があり興味深い。

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2021/05/05

第二次北朝鮮核危機の間、定年を延長されて統合幕僚長を4年6ヶ月にわたって務められた河野前統合幕僚長の自伝。 また、なだしお事故、あたご事故、おおすみ事故についても、その時々の海上自衛隊の対応の変化について、自らの職務として関わっている。 中国による火器管制レーダー照射事件、韓国に...

第二次北朝鮮核危機の間、定年を延長されて統合幕僚長を4年6ヶ月にわたって務められた河野前統合幕僚長の自伝。 また、なだしお事故、あたご事故、おおすみ事故についても、その時々の海上自衛隊の対応の変化について、自らの職務として関わっている。 中国による火器管制レーダー照射事件、韓国による軍艦旗拒否事件、韓国による火器管制レーダー照射事件についても当事者である。

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2021/02/21

私が小学生に戻れたら読書感想文を書きたい本。 自衛隊の統合幕僚長を4年半務められた河野克俊の自伝書。9.11、北朝鮮のミサイル、東日本大震災、イージス艦事故などのインシデントを事例に、ご自身の決断、対応、危機管理をどう改善してきたのか書かれている。 日本の自衛システムに関する理解...

私が小学生に戻れたら読書感想文を書きたい本。 自衛隊の統合幕僚長を4年半務められた河野克俊の自伝書。9.11、北朝鮮のミサイル、東日本大震災、イージス艦事故などのインシデントを事例に、ご自身の決断、対応、危機管理をどう改善してきたのか書かれている。 日本の自衛システムに関する理解を深められるのに加えて、(国内外の)政治が自衛に及ぼす影響についても考えられる機会をくれる著書。 構成が素晴らしく、読みやすい。

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2020/12/03

自衛隊の内部や裏側を少しでも知ることが出来て大変参考になった。平和がベストで戦争体験者は絶対に戦争の過ちは繰り返したくないと強く願っていると思うと同時にそのために全てが対話で解決出来ないかもしれない場合の備えというものは必要に思う。

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2020/11/18

〇学んだこと 1.自分の力ではどうしようもないことは確かにある。しかし、諦めず前向きに進めば道は開ける。 2.米軍では、将官の多くが修士・博士号を取得。 ⇒視野を広げる・見識を深めるためにも、人材を囲い込まず、組織外に出向させるこことは重要。 3.米軍のダメージアプローチの考え方...

〇学んだこと 1.自分の力ではどうしようもないことは確かにある。しかし、諦めず前向きに進めば道は開ける。 2.米軍では、将官の多くが修士・博士号を取得。 ⇒視野を広げる・見識を深めるためにも、人材を囲い込まず、組織外に出向させるこことは重要。 3.米軍のダメージアプローチの考え方(最悪から0に向かう)・危機管理の態勢はシンプル・トップの顔を見せる ⇒危機管理の考え方を学ぶことができた 4.指揮官の覚悟(組織に対して目標を明確に示す・目標を達成する強い意志を持つ・結果に対して責任をとる) 5.指揮官は常に上機嫌であるように努める

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2020/11/06

防大入校から統幕長退任まで。 自衛官人生の中で、感じてきたこととかが素直な感じで綴られていて、「統合幕僚長」という肩書きのいかめしいだけの印象とは違う人柄が感じられる。

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2020/10/11

リーダーの心得だけでなく、ここ30年ほどの海上自衛隊の歴史のような感じで、様々なビッグイベントについて自身の関わりについて述べている。裏話的な実際も。その中で著者の海上武人としての気概が感じられ、時に涙腺が緩むこともあるほど、不思議な感動があった。

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2020/10/09

前統合幕僚長 河野克俊氏の自伝。河野氏が歩んでこられた経歴と考え方が、よくわかった。興味深い。 「(木村昌福(まさとみ)中将)木村中将は海軍兵学校を出ているが、卒業成績は118人中107番で、海軍省や軍令部での勤務はなく、ほとんど第一線で勤務した生粋の船乗りだ」p10 「(自...

前統合幕僚長 河野克俊氏の自伝。河野氏が歩んでこられた経歴と考え方が、よくわかった。興味深い。 「(木村昌福(まさとみ)中将)木村中将は海軍兵学校を出ているが、卒業成績は118人中107番で、海軍省や軍令部での勤務はなく、ほとんど第一線で勤務した生粋の船乗りだ」p10 「(自衛隊派遣に反対する人たちが好んで使った合言葉)「いつか来た道」「蟻の一穴」「軍靴の足音が聞こえる」」p68 「(輸送艦おおすみ建造計画による空母疑惑)将来的にはスキー・ジャンプのような甲板を取り付けて空母に改造するつもりではないかというのである。驚くべきことにこれを言ってきたのは、ソ連でもなければ中国でもない、米国だった」p99 「ハリス米太平洋軍司令官からあなたのカウンターパートはワシントンの統合参謀本部議長であり、真の意味で太平洋軍司令官のカウンターパートが自衛隊にはいないと言われたことがある」p148 「後年、海上幕僚長、統合幕僚長となり定例の記者会見を行うことになったが、絶対笑わないことを心掛けた」p161 「(読書の大切さ)読解力イコール論理的思考力と言っていい。そのために私はいわゆる飛ばし読みはしない」p168 「(徳川家康)堪忍は無事長久の基、怒りは敵と思え。勝つことばかり知って負くることを知らざれば害その身にいたる。おのれを責めて人を責むるな。及ばざるは過ぎたるにまさるものぞ」p169 「「即応体制=オフの人間が絶対必要」。頑張りすぎる日本人に対しては、この点をあえて強調しなければいけないと思っている。ある意味、即応体制とは余裕しゃくしゃくでやらなければならないものだ。そうでなければ「いざ、鎌倉」に対応できず、その前に倒れてしまうことになりかねない」p185 「中村勘三郎さんは現代演劇人と新作歌舞伎を創造したり、野外に建てた仮設劇場「平成中村座」で斬新な演出を試みたりと、新歌舞伎界に新風を吹き込んできた。そこで、記者が「目指すのは伝統と革新ですか?」と尋ねたところ勘三郎さんはすぐさま「伝統と、もっと伝統です」ときっぱりと答えたそうである。明治期人気を博していた川上音二郎の新作に脅威を感じた九代目市川團十郎が取った選択も伝統回帰だ」p202 「大事なのは、何が任せられて、何が任せられないのかを判断する能力だ」p226 「(仕事のモットー)「資料は少なく」「会議は短く」「電話も短く」」p227 「(リーダーシップ論)1)組織に対して目標を明確に示す。2)その目標を達成する強い意志を持つ。3)結果に対して責任を取る。」p228 「(自衛隊違憲論)今の違憲論は「自衛隊は違憲である。しかし、国民がいらないというまで働いてもらう」である。または「自衛隊に違憲の烙印を押し続けることによって、自衛隊の行動を抑制する」である。これらの理屈に対しての私が持つ印象は、憲法軽視である。違憲とはそんなに軽いのかと思う。違憲論は、現実との狭間で既に論理破綻をきたしている」p241

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