母を捨てるということ の商品レビュー
心が熱くなる本でした。小さい頃の母親との関係は、いい思い出ばかりじゃなかった。本を読みながら当時の辛かった記憶が引き出されたけど、私も母親になり理解できることもある。母親も精一杯生活する中で、そのような行動をとってしまったんだなと。今では笑って世間話をできるようになったけど、ふと...
心が熱くなる本でした。小さい頃の母親との関係は、いい思い出ばかりじゃなかった。本を読みながら当時の辛かった記憶が引き出されたけど、私も母親になり理解できることもある。母親も精一杯生活する中で、そのような行動をとってしまったんだなと。今では笑って世間話をできるようになったけど、ふとした時に辛い思いでも湧き上がる。子どもたちには、私と同じ思いをさせたくない。
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依存症の家族に巻き込まれている状態から離れる。 「依存症の子どもが社会性を持って成長すること自体奇跡に近い。」 依存症に依存させるイネイブラー 「ありがとう、良い娘を持って幸せでした。残されたママのことを頼む。」
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『毒親』(中野信子 著)より先に読み終わっていたが、レビューを書けずにいた。 『母を捨てるということ』自体、とても気になるタイトルだったけれど、なんとなく敬遠していた。 レビューは、本当はとんでもなく長文になってしまったが、これでも3分の1くらいにまとめたのでご容赦願いたい。そして、少しでも毒親育ちの生きにくさに興味を持った方には、ぜひこの本を読んでいただきたい。 .............. おおたわさんが育った家庭は、典型的な機能不全家族だった。両親がきちんと結婚したのは、彼女が物心ついてからのこと。看護師(母)が、当時妻帯者の男性医師(父)を妻から奪うというかたちで、おおたわさんを授かった。何不自由のない生活を手に入れたが、母は、母自身の生育環境や性質などもあり、重度の薬物依存症になってしまう。ありのままの自分を見つめ直したり、受け入れたりできない。自分に自信がない。素直に甘えることもできない。だから、薬に依存して現実逃避することを選んだのだろう。 おおたわさんが小学生の頃、母親は、抜き打ちで子ども部屋を覗きに行く。おおたわさんが勉強していなかったことに腹を立て、タバコの火を押しつけようとする。とにかく必死に謝ったことで免れることができたが、なぜこんなに謝らなくてはならないのか、途中からわからなくなっていた、と、おおたわさん。 小学校高学年の頃には、はやりの前髪にしてもらい、近所のおばさんに褒められたが、それを見た母は「おまえらしくない」と言って短くザクザク刈ってしまったそうだ。 母親自身は何度も美容整形を受けるような人だったとのことだから、娘であるおおたわさんが、自分より美しくなることを望まなかったのだと思う。「競う母」は、この世の中には予想以上に多いものだ。 「幸せになってもいい。でも自分より幸せになってはいけない。」毒親あるある・・・ 中学時代の夢としておおたわさんが友達に言ったのは「心から安心できる場所がひとつ欲しい」。 頑張って医師になったのは(そもそもは)母親から医師になれと言われたから。その一択しかなかった。 マスコミに出るようになったのは、承認欲求が大きいから、と書かれていた。 おおたわさんは触れていなかったけれど、おそらく彼女はHSP(非常に感受性が強く敏感な気質もった人)だと思われる。とても知的で感受性の強い彼女が、実の母から心身ともに傷つけられ、医師という立派な肩書を持つようになってからも、それは続いていた。想像すると、胸が張り裂けるような思いになった。 幼い子どもにとって、特に一人っ子にとっては、親こそが世界そのもの。気まぐれな神のご機嫌をうかがいながら、息をひそめて生きるのは本当につらい。気まぐれに楽しみを取り上げられ、喜ばせようと思ってしたことをくだらないと一蹴され、頑張ってもできて当たり前と言われ。外に救いを求めたくても許されないし、助けを求める方法もわからない・・・ 生きてるだけでもすごいと讃えたい。 ............... 結局彼女は、母の死に目にあうことはできなかったが、 現在は、受刑者矯正施設の矯正医官に就任。 母に対して「今の自分ならこんな風に手を差し伸べられた」という後悔を、受刑者たちの救済に注いでいるようだ。 おおたわさんのことは、テレビ出演を拝見するたび、西川女史枠なのか、なぜ彼女がマスコミに呼ばれるのか不思議な方、という程度の認識だったのだが・・・ この本を読んだことで、ぜひ幸せになって欲しい、と願う人のひとりとなった。
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自伝というよりはお母さんとの関係。壮絶だったんだな。淡々とかけていてすごいと思うけど、それ以上でもないですね…書けて、おおたわさんも少しすっきりしているならいいなと思います。更生に携わっているとのことで、この経験を活かしてもらいたいな、と思ってます。
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医療関係者の合法薬物依存症については大分昔に聞いたことがあったが、メディアに出ている方の身内にそういった人がいたと知って驚いた。 自身は元看護士で夫は開業医、娘も長じて医師になるという環境にありながら、嵌まってしまったまま抜け出すことのできない「依存症」というものに改めて恐怖を覚えた。 筆者が己を責めすぎることの無いよう、切に願う。
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おおたわ先生がTVで紹介されていてその場でポチった本。薬物依存以外にも、精神的依存を求める人を家族に持つ人にも読む価値があると思えた一冊。 午前中に届き、その日中に一気に読み終えました。
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