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信長の原理(上) の商品レビュー

4.2

29件のお客様レビュー

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2024/03/17

織田家の尾張統一から姉川の戦いまでの話。 歴史小説の中ではかなり読みやすい。 信長の心情を細かく描いており、本当にこんな風に思っていたのかもと感じることができる。 歴史の流れも理解できるので良い。

Posted byブクログ

2024/02/21

戦国時代は明智光秀入りの私にとって、織田信長ほどの暴君は他におらん!と恐ろしくなっていたが、この本を読んで、信長も推せると思った笑。いろんな人が登場して訳分からなくなったけど、全体の流れはしっかり伝わってきましたぞ! 心にハッときたフレーズを逐一書き留めているけど、この本に登場す...

戦国時代は明智光秀入りの私にとって、織田信長ほどの暴君は他におらん!と恐ろしくなっていたが、この本を読んで、信長も推せると思った笑。いろんな人が登場して訳分からなくなったけど、全体の流れはしっかり伝わってきましたぞ! 心にハッときたフレーズを逐一書き留めているけど、この本に登場する信長のサッパリとした考え方はとても素敵だったし、たわけモードの信長の心情にとても共感できて、記録が膨大な量と化してしまった。下巻も楽しみ!

Posted byブクログ

2023/11/04

光秀の定理では「モンティ・ホールの確率」、今作では「パレートの法則」。 どちらも切り口が面白い。 史実は分かっているが武将達の立ち位置と心理描写が詳しいフィクション。 蟻を使った2:6:2の法則では信長本人の視点、苦悩や心の揺れが面白く600頁近い大作も最後まで飽きずに読めた。 ...

光秀の定理では「モンティ・ホールの確率」、今作では「パレートの法則」。 どちらも切り口が面白い。 史実は分かっているが武将達の立ち位置と心理描写が詳しいフィクション。 蟻を使った2:6:2の法則では信長本人の視点、苦悩や心の揺れが面白く600頁近い大作も最後まで飽きずに読めた。 秀吉、光秀、勝家、たくさん武将が登場する中で松永弾正が魅力的に書かれていた。 光秀の定理の細川藤孝みたいな?

Posted byブクログ

2023/09/14

こちらのブクログの感想読んで興味を惹かれて読みました。元々、歴史好きで戦国時代も好きなので時代小説としても楽しく読めるのですが、時代小説でありながらパレートの法則(2:8の法則)を扱っているところが面白いです。しかもそれが不自然でなく溶け込んでいるという。 上下巻なのでこの話がど...

こちらのブクログの感想読んで興味を惹かれて読みました。元々、歴史好きで戦国時代も好きなので時代小説としても楽しく読めるのですが、時代小説でありながらパレートの法則(2:8の法則)を扱っているところが面白いです。しかもそれが不自然でなく溶け込んでいるという。 上下巻なのでこの話がどういう落とし所になるのかも楽しみですが、ページ数の関係上、えっ!そこで切れるの?というところで終わってしまったので早く下巻を読みたいです。

Posted byブクログ

2023/09/09

織田信長は早くから働き蟻の定理に気が付いていた。だったら全てを働き蟻にすれば良いと考えるが上手くいかない。今川義元を討った桶狭間の戦いでは皆が決死の覚悟で働き蟻になる事で勝利出来たと考える。さらに思考を進めていく。 信長の内面を検討して実験をしていたとするのが面白い。さらには秀吉...

織田信長は早くから働き蟻の定理に気が付いていた。だったら全てを働き蟻にすれば良いと考えるが上手くいかない。今川義元を討った桶狭間の戦いでは皆が決死の覚悟で働き蟻になる事で勝利出来たと考える。さらに思考を進めていく。 信長の内面を検討して実験をしていたとするのが面白い。さらには秀吉がそれに気が付いていたと考え光秀は察する程度と差があったとしているのも、その後を考えるとよく出来ている。

Posted byブクログ

2023/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2:6:2の割合。どんなに優秀な兵を登用しても2割が懸命に働き、6割が流される日和見、残り2割は逃げ出す。 信長少年が幼い頃に観察した蟻の働きと全く同じ、、、。何故だ?孤独と怒りを抱えながら、家臣に疎まれ、自身の思いを理解されず苛立ちながらも独特の思想と思考が徐々に家臣からも一目置かれる存在に。 仕事の任せ方、意思決定のための情報収集など今に通ずる話題が盛り沢山。

Posted byブクログ

2023/07/16

2:6:2のパレートの法則を信長の天才的な洞察力と組み合わせた、垣根涼介技ありの歴史小説。 天才的な視点と洞察力による発想が常人には理解されない信長と、それらを理解できずに抱く焦燥感と恐怖に苛まれる家臣達とのズレの描写は、筆者は実際にそれらを見て書いたのではないかと思ってしまうほ...

2:6:2のパレートの法則を信長の天才的な洞察力と組み合わせた、垣根涼介技ありの歴史小説。 天才的な視点と洞察力による発想が常人には理解されない信長と、それらを理解できずに抱く焦燥感と恐怖に苛まれる家臣達とのズレの描写は、筆者は実際にそれらを見て書いたのではないかと思ってしまうほどリアルに感じられた。 個人的には、有能であるが故に光秀や秀吉のような飛び抜けた才能がないことも自覚し、生き残るために勝馬に乗るしかないと腹をくくる丹羽長秀には去来するものがあった。 先に発表されている「光秀の定理」を読んでからこちらを読まれるとさらに楽しめると思います。

Posted byブクログ

2022/12/25

262の原理パレートの法則を自軍と蟻の動きにより気付き理解する信長 戦のシーンはほぼ無く、信長の一人称と思考で自身や家臣たちを考察していく進め方がとにかく面白い 彼らの複雑な内面を分かりやすく読ませてくれる とても分かりやすく信長の考え方や性格、それによる対処を描写していて楽し...

262の原理パレートの法則を自軍と蟻の動きにより気付き理解する信長 戦のシーンはほぼ無く、信長の一人称と思考で自身や家臣たちを考察していく進め方がとにかく面白い 彼らの複雑な内面を分かりやすく読ませてくれる とても分かりやすく信長の考え方や性格、それによる対処を描写していて楽しい 蟻の群れを軍に見立てて思考する信長、そして絶望と対策 一般人にもわかりやすく信長の魅力を伝えている作品だと思う 結末がわかっているからこそ、そこまでを作者がどう導くのかが楽しみで仕方ないです

Posted byブクログ

2022/07/21

明智光秀は好きな武将なので、『光秀の定理』からの流れで読み始めた。 『定理』では信長は、光秀でさえ分からなかったベイズ推定を、たちどころに理解してしまうほど合理的な人物として描かれている。(『信長の原理』は『定理』と同じ時間軸なのだろうか。) 信長の父、信秀は彼を評して「心が渇...

明智光秀は好きな武将なので、『光秀の定理』からの流れで読み始めた。 『定理』では信長は、光秀でさえ分からなかったベイズ推定を、たちどころに理解してしまうほど合理的な人物として描かれている。(『信長の原理』は『定理』と同じ時間軸なのだろうか。) 信長の父、信秀は彼を評して「心が渇いている」と述べていた。思うにその渇きとは、孤独な、寄る辺なき「個人」の、人を動かす「原理」を求める強い衝動のことではないかと思った。 信長は退屈に任せ蟻を観察するうち、懸命に働く蟻と中途半端に働く蟻、そして働かない蟻が、2:6:2の割合で存在するという、現代で云う「パレートの法則」を掴む。約すと1:3:1。同じ割合だけど後々効いてきそう。

Posted byブクログ

2022/04/01

弱い尾張兵を強くするべく次男坊・三男坊を中心に馬廻り衆を作る信長。経済感覚に優れ、楽市・楽座や農閑期に拘らなくて良い常備軍の設置、土地の管理を請け負い、代わりに扶持を与えることで豪族を家臣化する、身分に拘らない人材登用など新しい制度を創造するが、あるとき人間を含めた生き物は2対6...

弱い尾張兵を強くするべく次男坊・三男坊を中心に馬廻り衆を作る信長。経済感覚に優れ、楽市・楽座や農閑期に拘らなくて良い常備軍の設置、土地の管理を請け負い、代わりに扶持を与えることで豪族を家臣化する、身分に拘らない人材登用など新しい制度を創造するが、あるとき人間を含めた生き物は2対6対2の割合で働く者、それに追随する者、働かない者がおり、働く者だけを残してもこの割合は変わらず新たな働かない者が出てくることに気づく。

Posted byブクログ