ADHD注意欠如・多動症の本 の商品レビュー
東京都武蔵野市に発達障害専門クリニックを開院している医師の著書。ADHD(注意欠如・多動症)について、本人、家族、周囲の人のために、理解しやすく例と共に紹介しています。 【1 ADHDの主な症例】 小学校低・中・高学年、中学生、高校生、大人、の6事例を漫画で紹介。身近で見たこと...
東京都武蔵野市に発達障害専門クリニックを開院している医師の著書。ADHD(注意欠如・多動症)について、本人、家族、周囲の人のために、理解しやすく例と共に紹介しています。 【1 ADHDの主な症例】 小学校低・中・高学年、中学生、高校生、大人、の6事例を漫画で紹介。身近で見たことのある例ばかりで、ADHDが特別な症例ではないことが分かる。 【2 ADHDの症状・原因】 不注意・多動性・衝動性が主な症状。多動性・衝動性の強いジャイアン型と、不注意の目立つのび太型が典型的な例として紹介されている。アメリカ精神医学会による判断基準(DSM―5)とその詳しい解説が紹介されている。原因としては脳の機能障害だが、それに環境の要因が複雑に絡み合って、症状が強くも弱くもなるとされている。似た発達障害もあるため、診断を受けて適切に治療したり環境を整えたりすることが非常に大切。実際の年齢の2/3で考えると良いそう。 【3 家庭でできるADHDとのつき合い方】 4大原則:①体罰をしない、②注意する回数を減らす、③子どもへの話し方を変える。「暴言・どなる・言葉で傷つける」をやめる、④わざとなの? 誤解から解放される 9つの戦術:①毎日のスケジュールを決める、②注意することを厳選する、③気になる行動を書き出し、対策を考える、④やる気を引き出す2つの方法(ポイント制、ゴールカード)、⑤ほめて育てる、⑥子どもにわかるように、あなたの愛を伝えよう、⑦方法を具体的に教える、⑧ペアレントトレーニングを受けてみよう、⑨父母が協力し合おう タイプ別、年齢別に合わせた対応をする 【4 学校の先生ができること】 丁寧に指導すれば伸びる子ども達。実際の2/3の年齢と思って、工夫して対応することが必要。ここには7つの対策が示されていた。ただ、通常級の担任は35人の児童を指導している。ここまで細やかな指導ができれば素晴らしいが、それを教師に求めるのは酷な気もする。 【5 役に立つ薬物療法の知識】 薬は60~70%の子どもに有効。コンサータ(メチルフェニデート)、ストラテラ(アトモキセチン)、インチュニブ(グアンファシン)、ビバンセ、などが有名。 【6 ADHDの治療実例集】 小~大学生の5つの治療実例を漫画で紹介。医師との連携が重要。 【7 全国ののび太くん、ジャイアンくんへ】 ADHDの児童に向けたページ。①忘れないための工夫をしよう、②困っている気持ちを人に話そう、③自分を好きになる練習をしよう!、④友だちと仲よくなる工夫をしてみよう、⑤あきらめない練習をしよう、⑥もしきみがいじめられていたら、すぐに助けを求めよう
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高校生、大学生のページがあったので購入。年齢別のアドバイスが記載されている本は多くはないのでありがたい。 成長するにつれて困りごとも周囲の状況も変わってくるけど、発達障害の本は子ども向け(主に義務教育の中での対応)か大人向け(職場での対策)の区分になっている印象。 義務教育では...
高校生、大学生のページがあったので購入。年齢別のアドバイスが記載されている本は多くはないのでありがたい。 成長するにつれて困りごとも周囲の状況も変わってくるけど、発達障害の本は子ども向け(主に義務教育の中での対応)か大人向け(職場での対策)の区分になっている印象。 義務教育ではないけど学生という高校生、大学生の困りごと事例や工夫、学校で受けられたサポート例などの本が出るといいなぁ。 ---以下、メモ--- ▪️高校生…「年齢の3分の2だと思ってアドバイス」 ・さりげなくスケジュールを確認する ・その子にできる水準のやり方を教える ・その子にわかるように状況を説明する ・親の手に余ったら学校や塾の先生、家庭教師からアドバイスを。なんでも親がしなくちゃとしゃしゃり出ない。 思春期は親の力では動かず、つまずくことも多くなるかも。でもたとえ留年などしても、それを責めても仕方がない。「それでも親はあなたの味方よ」と支え続けることが大事。こういうスタイルの子どもなんだね、と受け入れることも大切。 ▪️大学生…「まだ完全に手を離さない」 ・留年したら学費の一部は自分で払うなど、取り決めをしておく ・ADHDでなくてもバイトにのめり込む大学生も多い。「勉強のために学費を払っているので、何よりも学業優先」と子供にしっかり言い渡す。 ・困っていたら大学のカウンセラーやコーチングのコーチ、心療内科などで相談することをすすめる。 ・クレジットカードの限度額を決める ・親子の取り決めもすぐに忘れてしまうのがADHDの特徴。しっかり紙に書いておき、子どもの機嫌のいいときを見計らってあきらめずに何度も確認させる ▪️学校の先生への協力の求めかた ・中学・高校で心配になったら 「怠けているのではない」ことを伝え、サポートしてもらう。 面談で「提出物を出さない」と言われたら、小さいときから頑張っていることを伝え、さらに学校ではどんなサポートをしてもらえるのか聞いてみる。ADHDに理解のない先生もいるので、まず発達障害に理解のある先生やスクールカウンセラーにADHDと伝え、学校でのサポートの方法を考えてもらうのもいいでしょう。
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上手にまとめてあって、わかりやすかった。イラストも豊富で、内容も参考になる。真新しい事はそんなに無いけど。
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実際にADHDなどを持つお子さんがいる親向けの本。 もしくは当事者向けの本。 イラストも多くわかりやすい。
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妻の本棚より、ADHDの本。 どういった特徴があり、どういった対応をしたら良いのか。 既に何度か読んでいたが、改めて読むと最近は上手く対応出来ていなかったなと思う。良い所は見つけられるし、承認も出来ているとは思うが、なかなか注意すべき事のスルーが難しい。二人目が生まれて、どうして...
妻の本棚より、ADHDの本。 どういった特徴があり、どういった対応をしたら良いのか。 既に何度か読んでいたが、改めて読むと最近は上手く対応出来ていなかったなと思う。良い所は見つけられるし、承認も出来ているとは思うが、なかなか注意すべき事のスルーが難しい。二人目が生まれて、どうしても実害が出やすくなり、注意して〜と悪循環。5歳なのだから3歳くらいのつもりで接するべきなのはわかっているのだがかなり難しい…。
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