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ワイズカンパニー の商品レビュー

4.1

17件のお客様レビュー

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2024/08/03

ベースが英語なので、ところどころ滑らかではないが、 日本企業の事例が豊富でわかりやすい。 やはり経営理念は大事。抽象的でも共通目的を従業員に理解させる効果がある。

Posted byブクログ

2023/12/17

前著である「知識創造企業」の続編。25年を経てのアップデートとして、個人的には期待に応える内容だった。 前著ではサイクルを回すところまでを提示していたが、こちらではサイクルを回しながら発展させていくこともモデルの中に追加している。 前著は理論先行で実践に移しづらいところがあったと...

前著である「知識創造企業」の続編。25年を経てのアップデートとして、個人的には期待に応える内容だった。 前著ではサイクルを回すところまでを提示していたが、こちらではサイクルを回しながら発展させていくこともモデルの中に追加している。 前著は理論先行で実践に移しづらいところがあったところの反省からか、事例を紹介しながらその点を解消しようと試みている。(それでも実践に移すには難しいところはあるが…) 前著を読んだ上で、そちらが好きであれば続編としてこちらもオススメ。約500ページと長いので前著がハマらなければ辞めておいたほうが良いだろう。

Posted byブクログ

2023/10/07

前著「知識創造企業」の続きで、前著で紹介したSECIモデルを発展させたSECIスパイラルについて、その軸となる共通善と実践を抽象化したフロネシスを中心に解説し、SECI行き詰まり症候群を打破するための6つのリーダーシップ実践について提案している。 事例が豊富でかつ25年前に出版さ...

前著「知識創造企業」の続きで、前著で紹介したSECIモデルを発展させたSECIスパイラルについて、その軸となる共通善と実践を抽象化したフロネシスを中心に解説し、SECI行き詰まり症候群を打破するための6つのリーダーシップ実践について提案している。 事例が豊富でかつ25年前に出版された前著と比べて新しくなっているのでより腹落ちしやすいのではないかと思う(JALの再建や東日本大地震のときの企業の実践などが事例として挙げられている)。 メインテーマでもあるワイズリーダーの理想が高すぎる気がするが、9章で述べられている自律分散型リーダーシップをもって相互補完するというのであれば納得できる。 一つ残念なこととしては後半の6章がSECI行き詰まり症候群への対策として挙げられているが、実際に対策を実行した事例がないこと。 とはいえ、事例が豊富でボリュームの割に読みやすく、前著から一貫してミドルマネージャの重要性を説いているため、今ここで自分から実践することの背中を押してくれる。

Posted byブクログ

2022/04/05

難しい本であるが、具体例が多いため、理解はしやすい。企業の競争力の向上のためには、差別化、知識創造が必要である。二次元的に語られていた、知識総合が、知識実践として、三次元上に繰り返されることが大切と理解した。私の実践としては、日々の業務もそうだが、そういった場の提供に努めていく。

Posted byブクログ

2021/11/27

知識から知恵へ、イノベーションから持続的イノベーションへ。 世界のビジネス界に多大な影響を与えた経営学の世界的名著『知識創造企業』の著者両氏による25年ぶりの続編。 イノベーションを起こし続ける企業の秘訣はどこにあるのか。企業が絶え間なく繰り返し、新しい知識を生み出し、組織全体...

知識から知恵へ、イノベーションから持続的イノベーションへ。 世界のビジネス界に多大な影響を与えた経営学の世界的名著『知識創造企業』の著者両氏による25年ぶりの続編。 イノベーションを起こし続ける企業の秘訣はどこにあるのか。企業が絶え間なく繰り返し、新しい知識を生み出し、組織全体に知識を広め、知識を行動に変えなくてはならない。そのためには、SECI(セキ)モデルで説き明かした「暗黙知」と「形式知」に加えて、「実践知」が不可欠である。 本書では、その知識を絶えざる実践を通じて知恵(wisdom)にまで高めることの重要性と、その知恵を獲得・活用するための方法を示した。実践を積み重ねていくと、実践知が得られる。なおも繰り返していくと、実践知が豊かになり、次第にスケールが大きくなる。企業の枠を超えて社会までも巻き込んでいく。こうした実践知を備えたリーダーを「ワイズリーダー(賢慮のリーダー)」、ワイズリーダーに率いられた企業を「ワイズカンパニー(賢慮の企業)」と呼んでいる。 本書では、学問を超えた理論と、著者が長年にわたって収集した多くの数多くの企業事例をもとに、イノベーションを起こしていくリーダーや企業を描き出し、デジタル時代の人間の生き方と経営を考える。

Posted byブクログ

2022/08/11

第1部が特に良かった。読者への定着を狙ってか、第2部はエピソードの繰り返しが多かった。企業の社会的ポジションや、善や美について、論が展開されるが、引き合いに出されるエピソード(インタビューや公表されている情報)のいくつかは共感を持って受け止められなかった。実践者として取材対象とな...

第1部が特に良かった。読者への定着を狙ってか、第2部はエピソードの繰り返しが多かった。企業の社会的ポジションや、善や美について、論が展開されるが、引き合いに出されるエピソード(インタビューや公表されている情報)のいくつかは共感を持って受け止められなかった。実践者として取材対象となった企業のいくつかが、ブラック具合を報道されていたり、訴訟をかかえていたり、社会的な姿勢を批判されているので。マキャベリズムの話も出てくるけど、その手段を取ることで、社会的に理念を疑われる事態になるのであれば、それは上手くないのではないかと思った。

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2021/10/24

•社会的利益を目的とした知識創造と実践サイクルからの実践的な知恵は、継続的なイノベーションの基盤 •具体的な未来を描くことは、人を巻き込み、未来を創造することにつながる •JALフィロソフィー:人生・仕事の結果=考え方x熱意x能力考え方が1番重要 •従業員1人1人が会社を支えてい...

•社会的利益を目的とした知識創造と実践サイクルからの実践的な知恵は、継続的なイノベーションの基盤 •具体的な未来を描くことは、人を巻き込み、未来を創造することにつながる •JALフィロソフィー:人生・仕事の結果=考え方x熱意x能力考え方が1番重要 •従業員1人1人が会社を支えていて、会社を変えることができる •人間には新しいアイデアを思いつく能力創造性と、不確かな状況と向き合って別の可能性を思い描く能力想像力がある

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2021/09/25

RSGT2021 - Closing Keynote - Ikujiro Nonaka 野中郁次郎 https://www.youtube.com/watch?v=s-zUWCQkUa4 でお話いただいた内容に共感し、読了。 SECIモデルをさらに進化し、二項動態となるように、...

RSGT2021 - Closing Keynote - Ikujiro Nonaka 野中郁次郎 https://www.youtube.com/watch?v=s-zUWCQkUa4 でお話いただいた内容に共感し、読了。 SECIモデルをさらに進化し、二項動態となるように、知的コンバットを繰り返し、実践知として行動し続ける。脳科学、心理学など、サイエンスの通用しない、哲学でも語り尽くせない世界では、答えのないことが答えであり、ビジネスを超えた生き方について書かれているのではないかと思った。よくわかってないけど。 学んだこと、感じたことを生かしつつ行動あるのみ。

Posted byブクログ

2021/06/20

およそ企業や組織は何らかの目的のもとに人々が集まったもので、より上手く遂行するためには集団としての知識の蓄積、共有が不可欠である。前著「知識創造企業」では、暗黙知を表出化して共有するサイクルをSECIプロセスとしてモデル化し、ナレッジマネジメントの原点となった。20年後の本書は、...

およそ企業や組織は何らかの目的のもとに人々が集まったもので、より上手く遂行するためには集団としての知識の蓄積、共有が不可欠である。前著「知識創造企業」では、暗黙知を表出化して共有するサイクルをSECIプロセスとしてモデル化し、ナレッジマネジメントの原点となった。20年後の本書は、企業における知識創造を方向づける原動力について、アリストテレスのフロネシス(実践知)を持ち出して解釈を試みる。 フロネシスとは、本書の解釈では「何をなすべきかを知る」知識である。この20年、不祥事(その最たるものは東電の原発事故)、ESGなど企業倫理の重要性が高まり、CSV(共通価値創造)経営やパーパス経営という言葉も浸透してきた。組織の知識も、そういう共通善を志向して、創造蓄積される、という、とてもタイムリーな内容だ。 フロネシスは実践知というだけあり、「今ここ」におけるなすべきことを示す。今ここ、といえば禅、東洋的思想であり、本書の前半はそのあたりの思想比較、思想史にあてている。ここは、暗黙知、主観と客観、善などに興味があれば、大体想像がつく内容である。 後半からは実践知、つまり現場で生まれる知恵の活用について日本企業の実例を解説する。実践知は現場、身体感覚につながるものであるが、論述という形式上、概念化、抽象化されてしまい、結局のところ本書から本質はつかめない。そこは著者も気づいているのか、あとがきでは、さあ現場に行きなさい、となっている。むしろ、思い切って小説風にした方が良かったかもしれない。

Posted byブクログ

2021/06/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

知識創造企業の続編というか完成版というべき本。 海外の研究者が書く、企業研究・経営系の本より、やはりしっくりくる。取り上げられている企業が、本田やトヨタ、JAL、エーザイなど見知った企業のため、それも理解の助けになる。 ワイズカンパニーになるためには、ワイズリーダーが必要であり、それは必ずしもCEOだけではなく、ミドルマネジメント層も大事だ、というのは実感にあっている。 特に大企業では、経営目標の数値自体は、上から降りてくると思いますが、実際に、アイデアを出すのはミドル層が多いと思います。イノベーションを起こすために、知識に加え、知恵と実践が重要です。 ただし、こうなんというか熱い感じの現場の話は、盛り上がるけど、「不夜城」とブラック企業の境がとてもあいまいな気がする。 広い意味で、成功すればそれが正解なのだろうが、火中の栗を拾うとはいえ、取り返しのつかない失敗により、そのまま消えていった企業やプロジェクトもあると思われ、成功した企業のみの研究だと、生存バイアスがかかっているよなーとも感じた。 繰り返しになるが、プロジェクトX的な、燃える展開は面白いですけどもね。 <気になった点> ・未来の創造では自社が儲かりすればよい、という発想はやめなければならない。公益の追求でなければならない。 ・(本田宗一郎)「現場」「現物」「現実」の三現主義。社員は直接的な経験を通じて、問題解決やイノベーションに役立つ有益な知識を得られる。 ・前著の要点は、知識創造がイノベーションをもたらす。本書では知識の実践がイノベーションを支える、ということ。 ・宗一郎は、身体的な感覚によって得られた暗黙知をすべて統合することで、バイクの状態を見抜いたのである。(→ここ!いっぽ間違えれば詐欺か怪しい宗教団体だが、正解を見つけてしまうと、カリスマになる。うーむ) ・本質を見抜くためには、個別のことの中から普遍的な「真理」をつかみ取ることが求められる。普遍と個別をつなぐには、主観的・客観的な考えを概念化して、みなが分かる言葉にするとともに、意欲を掻き立てる野望やビジョンとして表現する能力が必要になる。 ・トップが実現したいと望むことと、現場が実際に直面していることの間に横たわる矛盾、つまり理想と現実のギャップの解消に努めているのが、ミドルマネージャーである。 ・①エピテーメー・・・なぜを知る、②テクネー・・・いかに知る、③フロネシス・・・何をすべきかを知る。

Posted byブクログ