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CAボーイ の商品レビュー

3.8

37件のお客様レビュー

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2020/11/24

大学の時の5人の友情が熱い.父親の薬物容疑の真相が物語の底にあるミステリー風で,ホテルのフロント業務やキャビンアテンダントのお仕事にも詳しくなれるお仕事小説.わかりにくい恋愛もあってこれ続きが読みたいです.

Posted byブクログ

2020/11/22

宮木あや子のお仕事小説 フツーのCAを目指すオトコノコの話だと思っていたら、パイロットの父親の航空機事故の過去が縦軸となっていて、ミステリーとしても読ませる 「校閲ガール」や「憧憬☆カトマンズ」の小ネタもあってニヤニヤ 大学時代の悪友やCAの唐木紫絵、保安検査場の小野寺茅野などキ...

宮木あや子のお仕事小説 フツーのCAを目指すオトコノコの話だと思っていたら、パイロットの父親の航空機事故の過去が縦軸となっていて、ミステリーとしても読ませる 「校閲ガール」や「憧憬☆カトマンズ」の小ネタもあってニヤニヤ 大学時代の悪友やCAの唐木紫絵、保安検査場の小野寺茅野などキャラも立っている 作者のあとがきにもあるように、最終章はコロナ禍の真っ只中を描いていて、これはこれで時代の生き証人となるであろう お仕事小説の魅力も満載で面白かった

Posted byブクログ

2020/11/16

お仕事絵巻、CA編。 この軽快さがたまらない。めっちゃ笑った。 CAさんてめちゃくちゃ体力勝負だと思うんだが、なぜ女性が多いのだろうか。(訓練からして過酷すぎる) 「CAは寧ろ保安要員」という台詞に深く納得してしまった。 ラムさんがとてもすき。 しれっと「校閲ガール」が出てき...

お仕事絵巻、CA編。 この軽快さがたまらない。めっちゃ笑った。 CAさんてめちゃくちゃ体力勝負だと思うんだが、なぜ女性が多いのだろうか。(訓練からして過酷すぎる) 「CAは寧ろ保安要員」という台詞に深く納得してしまった。 ラムさんがとてもすき。 しれっと「校閲ガール」が出てきてふふってなった。

Posted byブクログ

2020/10/27

タイトルからして「校閲ガール」の姉妹本ならぬ姉弟本?と思いながら読み始めたらいきなり「校閲ガール」のドラマネタが入って来た! 訳あってパイロットの夢を断念した治真は高級ホテルで五年間働いていたのだが、その訳の元である航空会社NALが男性優遇と思われるCAの中途採用募集をしている...

タイトルからして「校閲ガール」の姉妹本ならぬ姉弟本?と思いながら読み始めたらいきなり「校閲ガール」のドラマネタが入って来た! 訳あってパイロットの夢を断念した治真は高級ホテルで五年間働いていたのだが、その訳の元である航空会社NALが男性優遇と思われるCAの中途採用募集をしていることを知り応募する。二年間CAとして経験を積めば、適正があれば希望の部署に異動出来るという条件にパイロット再挑戦への一縷の望みを掛けたのだ。 ファッション誌に行きたくてたまらなくても叶わず校閲部に配属された悦子の設定に似ているような。やはり姉弟本か? と思っていたら、中盤まではCAに採用が決まるまでとCAとしての研修の日々の話。同時に治真がパイロットの夢を断念したその訳がだんだんクローズアップされてきて、それもシリアス路線になっていく。おまけに友人が逮捕されその護送フライトを担当することになってしまうという不穏な話になっていくし。 ただそこは宮木さんらしく、男友達やCA仲間、保安検査員らとの会話ややり取りは時にバカバカしく時に思いやりもありテンポも良い。 複雑な心理描写も共感や理解を感じる書き方でスルスルと入ってくる。主要人物には嫌な人がいないのに人間らしさや弱さも感じられてリアルなのが良い。 どこかで読んだ覚えがある鯛焼き屋のオンボロ一軒家も出てくるし、宮木さん好きにはニヤニヤしてしまう。 高級ホテルで鍛えられてきただけあって外面や接客は満点、パイロットになる夢を持っていただけあって飛行機に関する知識も満点、という治真は端正な顔立ちもあって通常なら嫌味な男になってしまうのに、なぜか憎めない。 お客様に対してはとことん外面よく振る舞うが、仲間内では思いっきり関西弁だし動揺もするし格好わるいところも見せるし。シューター訓練では自分でもドン引きするほど駄目だったし。 恋愛要素もちょこっと入ってくるけれど始まったばかりでサラッとしているし、これまた正直さがあって良い。いきなり恋に落ちて…なんて漫画みたいな展開じゃないのが宮木さんらしい。 パイロットを断念した訳については、この手の明るい方の宮木さん作品にしては珍しくかなり突っ込んだ内容で興味深く読んだ。 全く違う話だが、今村翔吾さんのぼろ鳶シリーズを思い出した。「一人を救うのか、千人を救うのか」という究極の選択をしなければならない時、人はどうするのか。ぼろ鳶の源吾なら「両方救う」と高らかに宣言し実行するのだが、そう出来ない場合もある。そしてどちらを選んでもそこには犠牲があり、その責を追わねばならない。 末端の人間はその皺寄せを幾ばくか受けることもある一方で無責任な批判をするが、その究極の選択をし続けなければならない立場の人もいるということを改めて知った。どちらの選択をしても批判を受け責任を負い続けねばならない。どちらの立場が良いのかは分からない。 ただこの顛末についても宮木さんらしくホッとする部分もあるしユーモアも交えている。あまりに社会派に走りすぎるのも宮木さんらしくないし、このくらいがちょうどよい着地点ではないかと思っている。 ところどころに挟まれるLGBTについても押し付けがましくないのが良い。治真の前職場のホテルでは外資系ということもあって自由度が高いし、現職場のNALも男性CAが今後も増えていくだろう。それは保安要員ということも兼ねているわけで、それが男女平等とかではなくそれぞれの役割分担ということ。 最終話ではコロナ禍の彼らの話も書かれていた。あとがきによると最終話は3月~4月に書かれていたそうなので、正に感染が再拡大していた頃か。 航空業界は大打撃だろう。早く収まって治真たちが再び忙しく飛び回る日が戻りますように。

Posted byブクログ

2020/10/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 ホテルマンの治真は子供の頃からパイロットになる夢があったが、諸事情でその夢を諦めた。そして中途採用枠で航空会社に転職する事ができた。ただし、その職種はCAで…  優秀なホテルマンだったし、元がエリートな治真は何なくCAの仕事をこなしているけど、それが嫌味にならないのが凄い。そして、父の薬物でパイロットをクビになった真相を探っていくうちに、どんどん大きな闇に取り込まれて行くかと思いきや、何だかコミカルに終了したのがちょっとガッカリでした。まぁ、元々コミカルな雰囲気もあったので違和感は無かったけど、何か呆気なく終了した気がしました。  誇りを持ってCAの仕事をしている唐木が好感持ててお気に入りでした。てっきりこっちとくっつくかと思ったら、マスコットな茅乃にいくのも意外でした。まぁ判らなくもないですが。  ラストはあまりにリアルでこれまた意外でした。ハッピーエンドだけで終わらせない、少しビターな感じも宮木さんらしいかな。  ちょいちょい校閲ガールドラマネタが入ったり、飛んで埼玉とかのネタも笑えました。

Posted byブクログ

2020/10/16

宮木あや子さんの、ライトな文体ながら、しっかりとした内容のストーリーが凄く好き。 特に今回は、性別(LGBT)の事について触れられていて、自分自身ハッとする事もあった。 これもドラマ化しそうだなー

Posted byブクログ

2020/10/13

初っ端から校閲ガールとかけてきて、ちょっと萎えた。仕方ないかもだけど。 菅田将暉の衣装全身グッチだったのか、すごーい。

Posted byブクログ