ゴーストハント(3) の商品レビュー

小野不由美(著者)

2021/03/12

ゴーストハント3作目。
コミカライズで言うところの「放課後の呪者」編。
コミカライズでは笠井さんが孤立していたけれど、小説版はタカと麻衣と共に恋愛話で盛り上がったりと、仲良くしているのが結構出てくるのが救い。
なんだか、3人と一緒に会話に入ってる気になってニヤけちゃう。

お見舞いの花に何か仕込んでた記憶があったんだけどコミカライズでも小説でも何も無いな？と思ったのは、どうやらアニメ版の記憶だったようだ。

それにしても、年頃相応に見えるナルが2度も出てくるのが良き。
麻衣の「ゆってごらん」がすごく可愛い。

天井から出てくるアイツのシーンでナルが麻衣を後ろ手に抱え込んだり（いや、ナルからすれば自分は雇い主なんだから麻衣を守る義務があるとかそういう事なんだろうけれども）、手品のシーンとか、例の件をバラした時の「覚えてろよ」とか、なんだかんだお前ら仲いいよなと、（・∀・）ﾆﾔﾆﾔしっぱなしである。(今後の展開・結末は知ってるけれど）

2021/03/08

今回も中盤までどうなるん？って感じでしたけど
怒涛の展開、ってか物事ってそういう感じで
一つきっかけがあると、スーッと解決にたどり着くよね
って感じがとっても気持ちよく感じることできましたん。
ナルもマイもなんか意味ありげで・・・
この先もしっかり楽しませてくれそうです。

2021/02/01

ちょっと時代錯誤な部分はありますが、それを差し引いてもとても素敵なシリーズだと思います。登場人物がみんな魅力的で読んでいて楽しい。そしてちょっと怖い(笑)

2021/01/30

この辺りからうっすらとコミカライズ版の記憶がある。

前回の話もお祓いをしても手応えがない不毛感はあったが、今回の方がより上だった気がする。
しかも多種多様の怪談話オンパレード。
それに超能力騒ぎまで追加されて、女子高はさながら混沌と化している。
今起こっていることを分類するだけでも一苦労だ。

ここで活きるのがナルの取る理詰めの手法。
オカルト話ながらミステリの謎解きのようなロジックで解決に導くのが面白い。
今回は特に騒ぎを起こした犯人がいるので。
ただその犯人の心情を考えると一概に憎めないのが何とも。

そして明らかになる麻衣ちゃんの隠された能力。
一話一話で段々と裏設定が明らかにされてくるのも、このシリーズの魅力だと思う。
ここから先の彼女の活躍も楽しみなのである。

で、綾子さんの活躍はいつでしたっけ……（今回は劇的に活躍したメインキャラがいないイメージ。敢えて言うなら麻衣ちゃんくらいか？）
そろそろ彼女の見せ場が欲しい。
不憫になってきた……

2021/01/27

前作・前々作より確実にレベルアップしている。サイについても詳しいし、二重三重に伏線を張り、呪詛を行った犯人をロジカルに特定する様は推理小説さながら。
国会で議員も寝てるのにあたしが寝て何が悪いという内容のセリフには笑った。

2021/01/11

今作は女子校を舞台に繰り広げられる
学校では先生、生徒を問わず怪奇現象が勃発する
解決策も見当たらず現象はどんどん悪化の一途を辿る
しまいには、ナル君や麻衣ちゃんにも怪しげな影が忍び寄る
色んな現象とそれに準ずる種類があるのかと驚き
前作は恐怖を煽られる感じだったが、こちらはゆっくり忍び寄る影に怖いよりも不安感が勝る

2021/05/04

今回も見事なホラーとミステリーの合わせ技に感服。
しかも余韻がなんとも言えない。
犯人とナルの最後のやりとりは薄気味悪く切ない。
犯人のサイコパス感が最高です。

作中、この作者の他の作品では見られない女子会めいたシーンが微笑ましい。

無粋なことを一つ、麻衣は学校行かんでええのんか？

今回も前作以上に満足です。

2020/12/07

シリーズ三作目。なんだろうこの安定感は。とは言え、前二作と比べると当然気付いて然るべきことにナルが気づかないことで謎を引っ張ってる感はあって、そのへんのできは多少落ちる気もする。
ラストで明かされる犯人像は醜悪。シリーズをすでに読み終えてる人は知ってるんだろうけど、この人このまま消えてくれるのかね？

2020/12/06

やっぱり面白い、高校時代に１回読んで大人になって単行本を再読してるんだけど変わらずに面白い！

マイちゃんの底抜けに明るいところもナルのツンケンしてるけど実は優しいところも永久不滅です(表現で歳がバレそう)

小野主上、お身体に気をつけてください、また新作お待ちしております…

2020/11/30

腐女子臭が漂いつつ，ミステリィの筋がロジカルに進んでいく，このギャップに萌える．そういう類の小説に先鞭をつけたということに，小野女史の偉大さの片鱗が既にして垣間見える．