本とあるく旅 の商品レビュー
わたしの旅ブックス叢書の一冊。 著者も全く縁がなく、取り上げられた本もほとんど読んだことはない。本や著者にまつわる旅先のエッセイ。華々しい観光地でなくても、名所でなくてもこういう思索をめぐらしながらの旅も良いなぁと思える。深く掘れば掘るほど楽しみは深くなるなぁ。読んでみたい本もま...
わたしの旅ブックス叢書の一冊。 著者も全く縁がなく、取り上げられた本もほとんど読んだことはない。本や著者にまつわる旅先のエッセイ。華々しい観光地でなくても、名所でなくてもこういう思索をめぐらしながらの旅も良いなぁと思える。深く掘れば掘るほど楽しみは深くなるなぁ。読んでみたい本もまた増えた。全く知らない著者に触れることも知らない土地を旅するのに似て思いもよらない発見がある。これはもうアドベンチャーだね。 読みたくなった本 放浪記 洟をたらした神 二ロースク小浜島の風だより 三陸廻り ある明治人の記録 会津柴五郎の遺書 幻燈辻馬車 故郷へ帰る道
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函館で啄木一族の墓を立待岬で見た。妻が一年後、娘達が、若くして同じ肺結核で亡くなったとは、知らなかった。
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著者が日本各地を訪れ、その地に縁のある作家、作品を紹介するエッセイ。 これまで知らなかった気になる作品を幾つか発見、それが収穫。 そして、幾つか、旅をする目的はあるが、作家、その作品を縁に、その地を訪れるのも面白い。(新たな発見)
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書名から旅のお供の本という印象を持って しまいますが違います。 例えば日本中のどこを旅しても、その地に ゆかりのある人はいます。それが石碑など になっているのを見つけて、「ああ、あの 人はここの出身だったのか」と気がつくこ とがあります。 その時、当然本などからその人に関する...
書名から旅のお供の本という印象を持って しまいますが違います。 例えば日本中のどこを旅しても、その地に ゆかりのある人はいます。それが石碑など になっているのを見つけて、「ああ、あの 人はここの出身だったのか」と気がつくこ とがあります。 その時、当然本などからその人に関する知 識がないと、何も感じることもなく全く感 慨にふけることもなく通り過ぎてしまいま す。 これでは旅の魅力も半減されてしまいます。 有名な観光地や著名な人の出身地でなくて も、本から得た知識と結びつけられる場所 は至るところにあります。 旅は自分自身の体験によって、いかように も感じ方が変わることを知る一冊です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『本とあるく旅』森まゆみ 森まゆみさんの本が好きだ。 歴史と旅と本のかかわり。 嵐山のLondon Booksで50円で手に入れた『谷中スケッチブック』も大好きな本で、トイレに置いて(ごめんなさい)何回も読んでいる。 これも、名作の舞台や作家、その関係者の故郷を訪れるエッセイがまとめられている本。 一番行きたいなあと思ったのは三島由紀夫『潮騒』の神島。存命のモデルに話を聴いている。 正岡子規が果物好きという話も良い。消えゆく命のゆらめきと瑞々しい果実の対比。しかし正岡子規が果物を食べている様を思い浮かべると、どうしても香川照之が浮かんでくる。根岸の記念館(亡くなるまで住んでいた家)を行った時もずっと頭に香川照之。同行した連れもそう言ってた。そういえばあそこ、近くにラブホテル街があったなあ。 山田風太郎は郷里の大先輩だが、記念館には行ったことがない。関宮というのは不便すぎるのだ。しかしあんなところに記念館を作ったのはすごい。森さんが訪れた、保存されている母校旧制豊岡中学の県文化財の建物とは、同窓会の達徳会館のことだ。僕は在校時、入ったことなかったけど。
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20201122 旅と本のエッセイ。本の読み方として新鮮な感じがして紹介された本を読み直したりしてみた。本を持って各駅停車の旅、してみようと思う。
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名前だけ知っている作家、名前すら知らない作家の話ばかりなのに、引きこまれて最後はどの人もみんな友だちのように思えた。ハンセン病への偏見を持たず、病にかかった作家を励ましつづけた川端康成のエピソードが特に印象に残った。
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わたしの思っていたような内容ではなかった(もっとライトなタッチかと思っていた)が、古典文学や普段手にとることのあまりない本と旅を考察したい方にはオススメかもしれない。 「温泉博士が教える最高の温泉」は、温泉好きとしてはぜひ読んでみたいと思った。
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