地下世界をめぐる冒険 の商品レビュー
ラジオで紹介されていたため手に取る。 地下世界が世界の中にこんなにあったなんて! 本書を読むまで地下世界を想像したことすらなかった。 一切の太陽の光が入らず、方向感覚もなくなり、代謝が遅くなり、視覚と聴覚が鈍くなり、、 時間生物学の実験の中で2ヶ月間とかに潜り生活する実験の話が出...
ラジオで紹介されていたため手に取る。 地下世界が世界の中にこんなにあったなんて! 本書を読むまで地下世界を想像したことすらなかった。 一切の太陽の光が入らず、方向感覚もなくなり、代謝が遅くなり、視覚と聴覚が鈍くなり、、 時間生物学の実験の中で2ヶ月間とかに潜り生活する実験の話が出ていた。その中で被験者の研修者は錯乱状況になる。「今になって理解した」「神話で地獄の場所が必ず地下に定められていた理由を」と記している。一定の境界を越えると、その先に必ず現れるのが幻覚。全ての感覚を遮断されると逆に感覚が鋭利になり覚醒したような状態になる。その後、意識が内側へ内側へ向いてくる状態となり、一種のトランス状態となる。そういった状態を古来から闇への畏敬を持ってして儀式や宗教体験とと結びつけてきた歴史がある。人間の感覚や脳は受ける刺激や感情によっていかようにも変容しうるものなんだと感じた。
Posted by
パリのカタコンブさすがにおしゃん 地下をたまり場にしてバンドだのDJだの蝋燭灯しながらのシャンパンパーリーだのサイコーすぎ 洞窟で絵とか彫刻とか芸術活動するっちゅーのもサイコーに楽しそうだけど、最重要作品が葛飾北斎の神奈川沖浪裏っちゅーのは、シンプルに、なんで?ww そして映画館...
パリのカタコンブさすがにおしゃん 地下をたまり場にしてバンドだのDJだの蝋燭灯しながらのシャンパンパーリーだのサイコーすぎ 洞窟で絵とか彫刻とか芸術活動するっちゅーのもサイコーに楽しそうだけど、最重要作品が葛飾北斎の神奈川沖浪裏っちゅーのは、シンプルに、なんで?ww そして映画館まで作っちゃうってカタフィル楽しそー ボリビア・アンデスの鉱山の街ポトシ 鉱山に棲む霊的存在エル・ティオ くそこえぇ! は?てかまじで先住民とかその聖地にリスペクトがない部外者がしゃしゃってくんじゃねーよ モンドング、鉱業会社から鉱山を守ってー!
Posted by
コロナウィルス、災害、戦争、物価の高騰、不景気、コンプライアンスにハラスメント。地上の世界はカオスと面倒が渋滞している。 そんな時だからこそ地下世界にフォーカスしたい。まずはリトル氏のように穴を掘り、そしてカタコンベのようなヒミツのカルチャーを作る。そこにREVSのような文面...
コロナウィルス、災害、戦争、物価の高騰、不景気、コンプライアンスにハラスメント。地上の世界はカオスと面倒が渋滞している。 そんな時だからこそ地下世界にフォーカスしたい。まずはリトル氏のように穴を掘り、そしてカタコンベのようなヒミツのカルチャーを作る。そこにREVSのような文面をキメて、後に密教を作るのも良いよね!なんて妄想が絶えないロマン溢れる一冊だった。 人生に迷ったならばシャベルを持って穴を掘れ!
Posted by
誰しもが思う地下世界への好奇心に人生を費やした著者の経験談。 ニューヨークの地下世界からピレネー山脈の地下での体験など様々な体験を知ることができる。 その話は地下の状況だけでなく宗教や歴史、神話や哲学など深い思考へつながっていく。 面白いジャンルの本だと思うが最後までその世界観と...
誰しもが思う地下世界への好奇心に人生を費やした著者の経験談。 ニューヨークの地下世界からピレネー山脈の地下での体験など様々な体験を知ることができる。 その話は地下の状況だけでなく宗教や歴史、神話や哲学など深い思考へつながっていく。 面白いジャンルの本だと思うが最後までその世界観と魅力に自分が乗ることができなかったため退屈な読書になってしまった。
Posted by
人々は遥か昔から、地下世界に畏怖を感じながらも抗えない魅力も感じている。そんなことが各エピソードの端々から感じられる。いいよね〜私も穴を掘り続ける人生とか過ごしたかった。 本書の中身としては、人々の文化や儀式、人工物としての観点がほとんどで、自然物観察観点としてのアンダーグラウン...
人々は遥か昔から、地下世界に畏怖を感じながらも抗えない魅力も感じている。そんなことが各エピソードの端々から感じられる。いいよね〜私も穴を掘り続ける人生とか過ごしたかった。 本書の中身としては、人々の文化や儀式、人工物としての観点がほとんどで、自然物観察観点としてのアンダーグラウンドの描写はほとんどない。自然物としての地下世界が好きな私としてはちょっと違うかな、、という感も否めないが、こういう観点の人たちもいるんだなとか新鮮だったし、わかる!!と共感するところも節々にあった。 写真のキャプションや解説が本文中になくて戸惑ったが、巻末にちょっとあった。
Posted by
ボリビアのポトシ鉱山、トルコのカッパドキアの記述がチラッと見えたので読んでみた。著者は洞窟や都市地下のマニアの方らしいけど、どんな方なのかわからないままだった。 暗闇で方向感覚を失ったときの恐怖感には納得。
Posted by
筆者は地下世界に取り憑かれた地下探検家。 ニューヨークの地下鉄や下水、パリの地下納骨堂(カタコンブ)、NASAの地下生命体探査チームが管理する地下1.5キロメートルの廃坑、カッパドキアの地下迷宮、そして旧石器時代の人々が残した絵や塑像が残る洞窟等々、探検の方向は近代都市から古代都...
筆者は地下世界に取り憑かれた地下探検家。 ニューヨークの地下鉄や下水、パリの地下納骨堂(カタコンブ)、NASAの地下生命体探査チームが管理する地下1.5キロメートルの廃坑、カッパドキアの地下迷宮、そして旧石器時代の人々が残した絵や塑像が残る洞窟等々、探検の方向は近代都市から古代都市、そして一切の光から隔離された暗闇の洞窟へと広がっていく。 五感の中で視覚に多くを依存している人間にとって、視覚が役に立たない地下世界は脅威であるとともに、シャーマニズムなどに見られるように神と接する神聖な場所として捉えられてきた。 そんな様々な地下世界を実際に訪れ、そこに魅せられた人、その神聖な空間を守護する人々を語る。
Posted by
9章で構成される地下の話。 1章はニューヨークの地下を冒険する話。 2章はパリ。 3章は地下の微生物。 4章は鉱夫と地下聖地。 5章は穴掘りの衝動とカッパドキア。 6章は地下における感覚喪失。 7章は地下グラフティと古代遺物。 8章は闇がもたらす精神への影響。 9章は地下と宗教。...
9章で構成される地下の話。 1章はニューヨークの地下を冒険する話。 2章はパリ。 3章は地下の微生物。 4章は鉱夫と地下聖地。 5章は穴掘りの衝動とカッパドキア。 6章は地下における感覚喪失。 7章は地下グラフティと古代遺物。 8章は闇がもたらす精神への影響。 9章は地下と宗教。 徐々に展開される地下への考察は地下冒険から生物としての闇への畏怖へ及ぶ。 訳者の力量も相まって読ませる本だった。
Posted by
各地の地下世界の話が面白い上に、本全体からすると異質な第6章「迷う」がとても良かった。迷うということはとかくネガティブに捉えられがちですが、人は迷うことで自分が進むべき道を発見したり、別の道を進むきっかけになる、という指摘は目から鱗です。読書中は枕元において寝る前に1章ずつ読み進...
各地の地下世界の話が面白い上に、本全体からすると異質な第6章「迷う」がとても良かった。迷うということはとかくネガティブに捉えられがちですが、人は迷うことで自分が進むべき道を発見したり、別の道を進むきっかけになる、という指摘は目から鱗です。読書中は枕元において寝る前に1章ずつ読み進めていったのですが、このスタイルも地下世界の闇に思いを馳せる意味で、とても良かった。
Posted by
本書を手にしたのは他でもない、冒頭の「挨拶―日本語版に寄せて」が秋庭俊への言及から始まっていたから。東京の地下に秘密の基幹施設網があったと信じた彼が著した『帝都東京・隠された地下網の秘密」を、発行された当時貪るように読んだことを思い出す。 本書もそれと同類のノンフィクションかと思...
本書を手にしたのは他でもない、冒頭の「挨拶―日本語版に寄せて」が秋庭俊への言及から始まっていたから。東京の地下に秘密の基幹施設網があったと信じた彼が著した『帝都東京・隠された地下網の秘密」を、発行された当時貪るように読んだことを思い出す。 本書もそれと同類のノンフィクションかと思って手にしたのだけれど、「○曜スペシャル」的な匂いのする秋庭本とはまったく違う、若干の偏執が入り混じった、より深みのある思索の本だった。光が届かず、方向感覚を完全に失った、理性や論理を超えた世界。著者が指摘するところの「心の洞窟」に入る決心はワタシにはまだつかない。
Posted by
- 1
- 2