類 の商品レビュー
森鴎外の息子、類 偉大な父を親に持つと……苦しいですね 鴎外の息子なのだから ずっとそう言われて育つことで、大好きな父親なのに反発もしたくなる あの父の息子なのだからと自分でも自身に対してハードルを上げる 悩み、苦しみ、それでもなんとか生きていかねばならない 時代や、住む場所...
森鴎外の息子、類 偉大な父を親に持つと……苦しいですね 鴎外の息子なのだから ずっとそう言われて育つことで、大好きな父親なのに反発もしたくなる あの父の息子なのだからと自分でも自身に対してハードルを上げる 悩み、苦しみ、それでもなんとか生きていかねばならない 時代や、住む場所が違えば、もしかしたらもっと楽に生きられたのかもしれない 何者にもなれない、何者にもならない ただ、穏やかに生きていきたい もしかすると、今の時代にも通ずるものがあるかもしれないと思いました
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
森鴎外の末っ子の類を主役にした話。 誰かのレビューに『大河を観ている気持ちになった』とあって興味を持ちました。 勉強も努力も嫌いで苦労せず育ったボンボン。戦後に遺産がなくなり貧しくなる中でも贅沢は辞めれず夫婦喧嘩になったり。相手の気持ちを考える事が出来ず、我を通して謝れなかったり。 どうしようもないお坊ちゃん。そんな印象を抱いた。 類には全く共感は出来ないし、なんならイライラする言動もある。 それでも実子たちの言う『こうも綺麗で無邪気な笑顔をする大人っているのかしら』という一言が類の全てを物語っているような気がする。 主人公に共感が出来ないのにスラスラと読ませた朝井まかてさんの文章はとても心地良かった。 他の小説も読んでみたいと思う。
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森鴎外の息子、類。 彼がこんなにも波瀾万丈な人生を送っていたとはつゆ知らず、単なる興味から読み進めた。 バリにアンヌと留学していた頃の話が私は一番好きだ。 大作家を父に持ちその遺産で生きているような人生ってどうなのかと思ったが、素晴らしい妻に巡り合い、たくさんの苦労をかけ、兄弟と...
森鴎外の息子、類。 彼がこんなにも波瀾万丈な人生を送っていたとはつゆ知らず、単なる興味から読み進めた。 バリにアンヌと留学していた頃の話が私は一番好きだ。 大作家を父に持ちその遺産で生きているような人生ってどうなのかと思ったが、素晴らしい妻に巡り合い、たくさんの苦労をかけ、兄弟との確執もありながらも、しっかり生きていくその姿が天然記念物のようにも感じた。 後妻が来るような状況ではないはずなのに、お見合い相手が沢山いて、素敵な伴侶に恵まれる、幸せな人生を送れて安心した。読みながら、なんとか画家として成功して欲しいと切実に思ったが、アンヌとマリと同じように文筆で生きていくことになったことで、今度は作品が売れて欲しいとやはり思うなど、読みながらつい彼を応援してしまいました。
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森鴎外の末っ子、類を主人公とした華麗なる一族の物語。鴎外は歴史の教科書レベルの知識しかないし、その一族は存在も知らない。ボンボンのしょうもない人生に共感するところなど一つもないと思いながら最後まで読み通せたのは朝井まかての筆力によるものでしかない。 500ページ近い物語をようやく...
森鴎外の末っ子、類を主人公とした華麗なる一族の物語。鴎外は歴史の教科書レベルの知識しかないし、その一族は存在も知らない。ボンボンのしょうもない人生に共感するところなど一つもないと思いながら最後まで読み通せたのは朝井まかての筆力によるものでしかない。 500ページ近い物語をようやく読み終えて思うことは、歴史的な著名人の息子の人生はそれなりに大変,ということではなく、なんの不自由もなさそうな人の人生の裏にある苦労らしきものを描き出す作家の凄さ、というところ。 奏鳴曲を読んだ苦労を忘れてまたもや森鴎外にまつわる話に挑んだが、どうもこの人には縁がないようだ。雁も高瀬舟も読んだことはないけど、この先も手に取ることは無いだろうな、と関係ないことで思う。朝井まかての文章自体は良かったので一応星は3つ。
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凄いな。全く1人の人の一生を、こんなに丁寧に追えるって。凄い。 時代だから仕方ないんだろうけど、タバコ嫌いには煙い
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著者、朝井まかてさん(1959~)の作品、ブクログ登録は2冊目。 本作の内容は、BOOKデータベースによると、次のとおり。 ---引用開始 鷗外の“不肖の子”類、その愛すべき生涯。愛情豊かな父、美しい母、ふたりの姉と何不自由なく暮らした少年時代。父の死という大きな喪失を抱え...
著者、朝井まかてさん(1959~)の作品、ブクログ登録は2冊目。 本作の内容は、BOOKデータベースによると、次のとおり。 ---引用開始 鷗外の“不肖の子”類、その愛すべき生涯。愛情豊かな父、美しい母、ふたりの姉と何不自由なく暮らした少年時代。父の死という大きな喪失を抱えながら、画業を志しパリへ遊学した青年時代。戦後の困窮から心機一転、書店を開業。やがて文筆家の道へー明治、大正、昭和、平成…時代の荒波に揺さぶられながら、鷗外の子としての宿命と格闘し続けたその生涯。 ---引用終了 文豪・森鷗外とお子様の生年没年を見ておきます。 鷗外(1862~1922) 於菟(1890~1967) 茉莉(1903~1987) 杏奴(1909~1998) 類(1911~1991)
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森鷗外をそもそもこんなに子煩悩で、おおらかな人だと思っておらず、子供の目線からの新たな発見があった。 親がどれだけ立派でも、その血を受け継ぐ子供がそのまま才能を引き継ぐことはない。子は子で1人の人格だ。親に憧れと尊敬を持てることは幸せだけれど、偉大さ故に自分の人生とこうも違うこと...
森鷗外をそもそもこんなに子煩悩で、おおらかな人だと思っておらず、子供の目線からの新たな発見があった。 親がどれだけ立派でも、その血を受け継ぐ子供がそのまま才能を引き継ぐことはない。子は子で1人の人格だ。親に憧れと尊敬を持てることは幸せだけれど、偉大さ故に自分の人生とこうも違うことかと絶望することも多いだろうと思う。 主人公の類は、そんな苦しみと共に、自分のなんとも変えがたい浮世離れした感覚をどうにも変えることができず、世の中の荒波に生きて行くしかない。それでも人に恵まれた幸せな人生だと思った。
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大きな庇護の元に温温と緩く育ち、家族の財や才・闊達さの対極に居るような"類" 。どうしようもないけど魅かれてしまう母性から読み進んだ。沼だ。 戦後の没落から伴侶の死に至ってようやく苦労をかけ続けた事に気付く。 遅いんだよ!類!
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親が偉大だと良い事もあるけど 家族間で複雑な関係に なってしまったり... 色々あるのはどこも一緒 ただ子供の頃の幸せな記憶は その後のその人の人生を 彩ってくれるんだなという事 兄弟姉妹のキャラクターが はっきり分かりやすく それぞれに感情移入出来るので 読みやすく充実感も...
親が偉大だと良い事もあるけど 家族間で複雑な関係に なってしまったり... 色々あるのはどこも一緒 ただ子供の頃の幸せな記憶は その後のその人の人生を 彩ってくれるんだなという事 兄弟姉妹のキャラクターが はっきり分かりやすく それぞれに感情移入出来るので 読みやすく充実感もあった 読んで良かった 岡本書店にて購入
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森鴎外の末っ子、類の話。文才に優れる森一家の中でなかなか芽が出ない類。杏奴ちゃんとパリに留学して、茉莉さんと2人暮らしして、って時が凄い楽しそうで微笑ましかった。だからこそ後半この風景を何度も思い返す。森一家の方々が書いた本が読みたくなる。
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