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園芸家12カ月 新装版 の商品レビュー

4.2

14件のお客様レビュー

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2024/06/16

固有名詞がたっくさん、ほんとたっっっくさん出てくるので、もっと植物に詳しくなってから読みたい!でもそんなん言ってたら一生読めんかもしれんから読んだよ。 マニア特有の熱中を通り越した狂気がユーモラスに書かれてて楽しい。

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2024/04/11

チェコの作家、カレルチャペックによる 園芸愛好家の一年のエッセイ。 園芸愛好家が毎月、庭のことについて どんな事を考え、行動しているかが書かれていた。 園芸の事だから、牧歌的内容かと思いきや, 結構刺激的だった。 園芸家だからという訳ではなく、 感性、文章がとても刺激的で面白...

チェコの作家、カレルチャペックによる 園芸愛好家の一年のエッセイ。 園芸愛好家が毎月、庭のことについて どんな事を考え、行動しているかが書かれていた。 園芸の事だから、牧歌的内容かと思いきや, 結構刺激的だった。 園芸家だからという訳ではなく、 感性、文章がとても刺激的で面白かった。 一つの事に夢中になっている人から 出てくる感性っていえのは、 やっぱり面白いなと思った。 私も庭を素敵にしたいと思ったけど、 この本で、本気の園芸愛を知り 私には無理だろうなぁと諦めの気持ちになった。 庭での作業は、 初めたら無心になったり,自然との対話で 生活や人との会話では出てこないような 考えが出てきたりするので、 作家と園芸愛好家の生活は 精神的にも時間的にも相性抜群な気がした。

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2024/03/30
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1月から12月までの園芸家の毎日が綴られているエッセイ。 チェコの首都での植物の名前が260?くらいでてきて、知ってるのは少し。調べながら読もうとしていたけど追いつかない。 旅行へいくにも庭の植物が気になって帰る日を指折り数えていたり。 植物が好きなひとだけでなくなにかに熱中することの素敵さを感じた。 書かれた時代は厳しかったようだ。

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2023/12/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 園芸はやむにやまれぬ一つの情熱、園芸家は植物の名称を重んずる。園芸家は、経験と環境と自然の条件から生まれる。雨が降ると、庭に雨が降っている、と思う。日がさしても、たださしているのではない。庭にさしているのだ。日がかくれると、庭がねむって、今日一日のつかれをやすめるんだ、と思ってほっとする。カレル・チャペック(1890~1938、チェコ)「園芸家12ヵ月」、2020.8発行。12月の園芸家は、庭を眺める。そして、園芸カタログ、パンフレット、本、雑誌を。

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2022/04/19

われわれ園芸家は未来に生きているのだ―。草花をこよなく愛したチェコの作家、カレル・チャペックが描く、園芸愛好家の幸福な熱狂に満ちた一年。そのユーモラスな筆致で世界中の読者を魅了し続ける、無類に愉快な名エッセイ。 挿絵まであってとってもかわいい本

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2021/10/19

私は園芸を趣味にしていないし、する予定もないけれど、憧れている。そういう暮らしができる人に、まめに植物の手入れのできる人に。自分は生まれ変わりでもしない限りそうなれないだろう、という勝手な劣等感もある。だから、決して牧歌的なものではない、『やむにやまれぬ一つの情熱』であるという言...

私は園芸を趣味にしていないし、する予定もないけれど、憧れている。そういう暮らしができる人に、まめに植物の手入れのできる人に。自分は生まれ変わりでもしない限りそうなれないだろう、という勝手な劣等感もある。だから、決して牧歌的なものではない、『やむにやまれぬ一つの情熱』であるという言葉にたどりついたとき、勝手に心が楽になった。園芸に憧れるだけの人にも、そういう意味でおすすめの本です。

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2021/05/20

私の持っているのは1997年改版の中公文庫、20年以上も前に園芸の楽しみを知り始めたころに「そうそう、そのとおり」と膝を打ちながら読んだ本。今もずっと庭仕事が好きでたまらず、赤ん坊を眺めていて飽きないのと同じにいつまでのみていたい庭である。明るいので窓辺に座って読書をしようと思っ...

私の持っているのは1997年改版の中公文庫、20年以上も前に園芸の楽しみを知り始めたころに「そうそう、そのとおり」と膝を打ちながら読んだ本。今もずっと庭仕事が好きでたまらず、赤ん坊を眺めていて飽きないのと同じにいつまでのみていたい庭である。明るいので窓辺に座って読書をしようと思っても庭に目がいってさっぱり進まないという困ったことになるのだ。文と兄ヨゼフの挿絵が一体となって実に楽しい。

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2021/02/24

面白い! まさかこれほどユーモア溢れ、小気味良い寄席のような面白い本たど思ってもみなかった! 現在の我が家は庭もなく、園芸と言えば4個のサボテンを何年も愛おしく育てている(サボテンの花は本当に美しいのです!)以外、何もしていないのだが… そんなの全く関係なく楽しめる 熱心で...

面白い! まさかこれほどユーモア溢れ、小気味良い寄席のような面白い本たど思ってもみなかった! 現在の我が家は庭もなく、園芸と言えば4個のサボテンを何年も愛おしく育てている(サボテンの花は本当に美しいのです!)以外、何もしていないのだが… そんなの全く関係なく楽しめる 熱心でマニアックで、少々偏屈オヤジの園芸エッセイだ サブタイトルでも付けることを許されるのであれば、「頑固親父の園芸生活12ヶ月」…みたいな感じだ 間違ってもインスタに投稿されそうなオサレ女子の園芸生活とは全く違う! また、憧れのイングリッシュガーデン手引書みたいなのとも全く違う! とにかく表に出てくる花のビジュアルだけを大事にする園芸家ではなく、土をいじってなんぼの、コテコテの園芸家なのだ 注)ネタバレ有 ※ネタバレ無しにこの本の面白さを伝える力量がないため… チャペック曰く ~ほんとうの園芸家は花をつくるのではなく、土をつくっているのだ 園芸家の喜びは花よりもっと深い大地の胎内に根ざしているのだ~ ふふふ これだけで掴みはOKだ そして以下の表現がなんともユーモアと知的表現でお見事である ~次の世に生まれ変わったら、園芸家は、花の香に酔う蝶になんかにはならい 窒素を含む、かおり高い、くろぐろとした、ありとあらゆる大地の珍味を求めて、土の中をはいまわるミミズになるだろう~ そして、土の肥やしとしてにうってつけの舗道に転がっている馬糞を欲しいけど拾えない羞恥心と葛藤しているのだ そう、花よりダンゴならぬ、泥ダンゴ といった感じだ また最高に素晴らしい土は、こんな風に表現されている ~ベーコンのようにこってりしていて、羽のように軽くて、ショートケーキのようにボロボロくずれやすい土 品格のある美しさを持っている それに反し、ねっとりとした土、かたまった土、じくじくした粘りっけの強い、冷たい不毛の土は役に立たない醜い土で天が人類か授けたものだ 人間の心の冷酷さや、頑迷さや、陰険さと同じようにそういう土はみんな醜い~ 時折こんな感じで土(自然)も人間も同じなのだと、何かチャペックの訴えが聞こえるようである 3月春 植物たちの芽吹き チャペックがもし自分が作曲家であったなら「芽の行進曲」を作ったかもしれないと言っている ここで各楽器に見立てた植物たちの行進が描かれていて楽しくなるのだが、さらに好きなのが以下だ ~芽が出る ねばねばした鱗片からは、若々しいみどりが顔を出し、ふとった芽がひらきかかって、小さな葉脈と小さなたたみ目の、やさしいすかし細工が押しあって出ようとしていた 赤くなってはにかむことはないのだ たたんだ扇をひらくがいい うぶ毛をはやしてねむっている芽よ、目をさませ スタートの命令が、もう出たのだ 楽譜にのらない行進曲の、はなやかなラッパを吹き鳴らすがいい! 日を受けて光れ、金いろの金管楽器 とどろけ、太鼓 吹け、フリュート 幾百万のヴァイオリンたちよ、おまえたちのしぶき雨をまきちらすがいい 茶色とみどりのしずかな庭が凱旋行進曲を始めたのだ~ 躍動感が音楽を通して伝わる見事な部分 シビれます! いちいち表現力が素晴らしい 目の付け所がニクイ! こんな園芸エッセイ他にないだろう なんというか、本当に土臭いリアルな部分に、心を掴まれてしまうのだ チャペックの溢れんばかりの園芸愛、そしてユーモアあふれるエッセイ 自然と人間に対する鋭い観察力… 園芸愛が強すぎて、奥様やお子様にけん制されている俗っぽさがなんとも可笑しい! 園芸エッセイという枠にとどまらない多彩な読み方ができる 植物に無知でもまったく問題なくしっかり楽しめます!

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2021/02/10

表紙がかわいくて買った。 兄ヨゼフのイラストが全編に入っていてとてもいい。 塗り絵をしたくなる。 「一日も無駄にできない」と春も夏も秋も冬も園芸に邁進してるけどカレル・チャペックってちゃんと本業の仕事してたのかな?と思ってしまう。 11月の項は、未だ見えぬ春(未来)に向かっている...

表紙がかわいくて買った。 兄ヨゼフのイラストが全編に入っていてとてもいい。 塗り絵をしたくなる。 「一日も無駄にできない」と春も夏も秋も冬も園芸に邁進してるけどカレル・チャペックってちゃんと本業の仕事してたのかな?と思ってしまう。 11月の項は、未だ見えぬ春(未来)に向かっている様子が人間の生き方にも通じていてとてもよかった。 また、あとになって後悔したり欲をかいてしまったりする様子がいかにも人間らしくて今も昔も人間ってこうだよねと思って安心した。

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2021/01/13

ユーモアのある園芸エッセイです。色々な所に取り上げられているので目にする頻度が高かったので読んでみました。 釣りでも骨董でも絵画でもマニア道は奥が深いですが、英国と言えばガーデニングですよね。美しい庭でお茶を飲むというイメージは昔からあります。 僕も庭には興味あるものの根気が皆無...

ユーモアのある園芸エッセイです。色々な所に取り上げられているので目にする頻度が高かったので読んでみました。 釣りでも骨董でも絵画でもマニア道は奥が深いですが、英国と言えばガーデニングですよね。美しい庭でお茶を飲むというイメージは昔からあります。 僕も庭には興味あるものの根気が皆無なので保つことが不可能です。現在も空き家風ガーデニングに励んでおります。 庭にはまる姿が面白く描かれていて一気に読めます。

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