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夢魔の牢獄 の商品レビュー

2.8

19件のお客様レビュー

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2024/11/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

☆2.5くらいかな。皆さん仰っているように『七回死んだ男』の方が面白いしあれを期待してると胸焼けします。どいつもこいつも性欲強すぎ。 構成自体は面白かったし真相もなるほど、と。しかし合間合間に挟まれるごってりくどい性描写にうんざり。これをもう少し削ってラストの駆け足じみたまとめかたをなんとかしてほしかった。 ありとあらゆる人の視点に入れるチート能力があるがその場面を見ることで疑問が解決するので謎解きの爽快感に欠けるし、事件を解決する緊急性もないので緊迫感がない。 義父の発言があまりにあからさますぎて、そこはもう少し気を遣って欲しかった。 あの爛れた性生活に、主人公だけ巻き込まれていなかったことに理由があるのかと思ったが特になかった。それにしても好みの女子と見たら性欲を滾らせ妄想で慰みものにし、友人には性的に狙われてと色々てんこ盛りではある。主人公含めエロシーンほんと要らない…。十分の一くらいに削ってちょうどくらい。 真相解明パートはまあまあ面白かったが、登場人物の数名が解明パートには不要と判断されたのかさらっと台詞だけで死んだり入院中だったりと退場させられていたり、拠点にたどり着くまでがどうにもご都合っぽかったりで雑で残念。 雑といえば殺人犯が殺人に至る理由を「ひどい罵倒を受けた」の一文で済ませるのはどうかと。あのくどくどねちっこく長たらしい不要なエロを描写する情熱をこっちに向けるべきでは。罵倒されたから殺しました、その殺人がバレそうだから更に2人殺して死体をなんとか始末しました、とナレーションみたいに流されてもへー…以外の感情が沸かない。好意を持った相手に歯牙にもかけられず罵倒されてどれだけ悲しかったか悔しかったか、余分な殺人の隠蔽工作がどれだけ大変だったか、それを描写してこそ、秘密を隠して数十年過ごした犯人の凄み(とそれに気づいてしまった主人公の恐怖)が出ると思うのだが。まあ、ここをきちんと描くと突発的に殺してしまった2人の事件隠蔽と死体処理に無理が出るのでさらっと流すしかなかったのかもという気がする。 大オチはなかなか良かった、が、そのオチになる必然性が薄いような。主人公は残りの人生すべてでそこまでの地獄絵図を繰り広げなければいけないほどのことをしたのだろうか? 無知は罪というならそうかもしれないけれども、あのオチならオチでそうなっても仕方ないと思わせるだけの何かが欲しかった気もするが…そうなると読み進めるのがしんどくなりそうか。還暦過ぎてまともに眠れないのならどのみち主人公の先も長くなさそうではある。

Posted byブクログ

2024/08/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

エグい……。 性的描写が多いのもそうだけど、人間関係の蠱毒みたいなドロドロの関係性が辛かった……。 七回死んだ男が比較的爽やかな読後感だったので、油断してたというかもう少しスッキリを望んでいたため、後味の悪さにグッタリしてしまった。 読後感の方向性は殺意の集う夜の方が近いけど、あちらはギャグに振れてるレベルのスピード感があったのでまだ良かったのかも。 それと、意図的なんだろうけど夢と現実の境目が文章中で結構曖昧にされてて、読むのが大変だった。 今どの時点の話?夢?現実?と。 要望としては人物相関図欲しかったね……。文章の夢現もあってか、誰が誰で年上とか年下とか名前とかこんがらがってしまった。相関図というか登場人物一覧書くと整理されすぎちゃって、読者が迷い道をウロウロできないと思ったのかもしれないけど、あっても迷いまくる自信があるから欲しかった。 それでもグイグイ読ませてしまう文章のパワーであっという間だった。すごい。 犯人を最後まで読ませない作りもすごかった。 が、先にも書いた人間関係と性的描写の数々で胃もたれした結果、犯人がわかってもなるほどなぁの驚きが少なかったかも。 ともかくも、奥さんと義父が要らないものを捨てるから、のくだりは怖すぎるし、それを繰り返し夢見る主人公の老後救われなさすぎて泣きそう。 あと主人公若い頃から仲間たちの人間関係から半ばのけもの状態で可哀想だし。ただエロと他人の秘密を覗き見しただけなのになぁ。…まぁまぁ悪いか。

Posted byブクログ

2024/05/30

なるほどねーこれは面白い!! まぁー人を選ぶ作品なんだけどね!! 人にはあまり薦められない…笑 素晴らしい表紙に惹かれて読む事に! しかし中身は愛欲にまみれた人間関係と アブノーマルなエロスっっ!! この時点でかなり人を選ぶ…笑 しかし、ミステリーの部分はめちゃ良かった! タ...

なるほどねーこれは面白い!! まぁー人を選ぶ作品なんだけどね!! 人にはあまり薦められない…笑 素晴らしい表紙に惹かれて読む事に! しかし中身は愛欲にまみれた人間関係と アブノーマルなエロスっっ!! この時点でかなり人を選ぶ…笑 しかし、ミステリーの部分はめちゃ良かった! タイムリープという事で少しばかりごちゃごちゃとしていくが…真相が徐々にわかっていく様子は 読む手が止まらない! 個人的にもラストの展開はめちゃ好き〜 作中に出てくる未紘さんが中々の魔女感に、 あっぱれしました…⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅   )⁝ あと、ヒトミさんの死にっぷりもめっちゃ良かったです。笑笑

Posted byブクログ

2023/10/30

夢の中で過去へ遡り事件の真相を探る主人公。友人たちに憑依する形で過去を追体験、っていうのが気になって読んだ。どんどんヒントが集まる展開や後味良くない結末は好きやけど、性描写がなかなかキツい。描写そのものというより"設定"に嫌悪感抱く。

Posted byブクログ

2023/09/02

集中して読める時間がないと把握が難しい。 久々の西澤保彦。色々な意味で、これだな〜と思った。ごちそうさまでした。

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2021/12/10

朝っぱらから何を読まされているのかと。 この人の作品はいつも人名が難しいけど、絶対に実在の人物と被らないための配慮なのかもしれないと思ったり。

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2021/10/13

就寝中の夢の中限定で過去の他人に憑依し、追体験が出来る能力が自分にある事に気付いた50歳の田附悠成。この能力を活かして22年前に起きた学生時代の吹奏楽部の友人の結婚式の夜に起きた音楽教師の義理の息子の殺人事件の謎を解く。憑依対象は友人達や教師やその周囲の人物、さらに被害者の息子の...

就寝中の夢の中限定で過去の他人に憑依し、追体験が出来る能力が自分にある事に気付いた50歳の田附悠成。この能力を活かして22年前に起きた学生時代の吹奏楽部の友人の結婚式の夜に起きた音楽教師の義理の息子の殺人事件の謎を解く。憑依対象は友人達や教師やその周囲の人物、さらに被害者の息子の生前までと広くさらに完全ランダム。視点や時間が変わる度に新たな謎が出てきて真相になかなか辿り着かないのがもどかしいが面白いし明かされる真相は確かに驚愕。ただ隠されたアブノーマルな関係の嵐が吹き荒れエロ描写も特盛。読むの結構しんどい。エロ要素ないと成立しない部分あるけどこんなにはいらないのでは…?

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2021/08/20

近年のどの作品でも言ってるけど、すっかり「真相は意外で興味深いが性描写がとにかく臭ってきそうで気持ち悪い」ばかりになってしまった。この作品もそうでした。

Posted byブクログ

2021/01/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

西澤保彦さんのタイムリープもの。 主人公は寝ている間に時を遡り別の人に憑依していることに気が付く。 ある夜、同級生同士の結婚式の夜に遡ったとき、当時知らなかった仲間たちの乱れた人間関係を知る。 そして何度も憑依を繰り返すうちに当時の殺人事件の真相に少しづつ近付いていく。 話はおもしろかったし、最後のどんでん返しもきっちり決まっている。最後の数ページでかなり捲った感はあるけれど。 『ここまで書き込んであるからには、何かしら関係あるんだろうな』と思っていたことにもちゃんと繋がって、納得がいった。 が、いただけないのは、ふんだんに盛り込まれた性描写。ある程度はまぁあってもいいけど、え?ここまで執拗に書かなきゃだめ?が繰り返し繰り返し…そこにページをとりすきて、最後ドタバタしちゃった?みたいな。多少はありだと思うけど、ここまでだとうんざりする。ミステリというより官能小説のような。 最近の作品はあまり読んでなかったけど、こんな作家さんだったかなぁ…ということで星3つ。

Posted byブクログ

2021/01/23

西澤保彦らしい作品。 寝ると、過去に戻り他人の目線から出来事を体験できる不思議な体質を持つ主人公。 色々と知らなかったことが明るみになり自分自身にも跳ね返る。 エログロ入り混じり、最後は恐怖も覚える。人に薦めにくいが、西澤保彦を好きならば面白いと思えるはず。

Posted byブクログ