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夢魔の牢獄 の商品レビュー

2.8

19件のお客様レビュー

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  4. 2つ

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2021/01/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

SF的な設定は面白い! (→★1個プラス) 寝ると過去の誰かに乗り移る「タイムリープ」現象。 自分が何かできるわけではないが、そこで起こったことの追体験ができる。 そして、、、このタイムリープによって、22年前の殺人事件の真相が明かされる。 ・・・なのに、なぜこのようなストーリー設定にしてしまったのか。 物語を純粋に楽しめなかった。 まず、性描写が多い。 自分の生徒を性奴隷として、もて遊ぶ女の先生。 男性同士や女性同士の絡み合い。 さらには、新婚初夜にお嫁さんの妹と関係を持とうとする夫、、、。 もっと違うストーリーにはできなかったのかな? (編集者からの要望?  最近、西澤さんの作品ってこの系が多い気がする。) つぎに、登場人物の関係性が分かりづらかった。 名前の読みが難しい上、会話ではあだ名で呼び合うため 関係図がうまく整理できなかった。 関係図では犯人は判明しないと思うので、関係図が掲載されていたら、もう少し理解できた気がする。 このSF設定は面白いので、これほどドロドロした話ではなく、別の話を書いてくれないかなぁ。 現在と過去がうまくリンクするような。 夢の中で過去を追体験した主人公が、現在に戻った時に当事者しか知らない事を、つい漏らしてしまうことで、当初想定していた事件の様相が変わってしまう、みたいな。 帯に「七回死んだ男」を凌ぐ衝撃、とあったので読んでみたけれど。 私の中では、西澤さんの最高傑作は「七回死んだ男」のままでした。

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2020/12/28

偏った性癖の仲間ばかりで主人公はノーマルというかボーっとしてると思ったが、主人公が一番アブノーマルだった。

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2020/12/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

愛憎の人間関係と錯綜する時間軸で物語が分りづらい。解決しなければいけない問題も切迫感がなく、物語に牽引力がない。アイデアは面白いと思うのだけども、そこに留まってそれ以上ではない感じ。 「七回死んだ男」の方が文句無く面白い。

Posted byブクログ

2020/12/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

性描写が多く、しかも結構どぎつい。アブノーマルなシーンまであるので苦手な人にはキツイと思う。 設定は主人公が寝ている間過去の他人にタイムリープするというもの。その様々な他人の視点から、過去に起きた殺人事件を推理するというもの。 設定は面白いが、話が分かりづらかった。人物名も読みづらいものが多く、頭に入ってこない。最初に人物一覧があればいいのだが、なし。それを載せるとネタバレになるのかな?特に問題ないと思うが。 犯人は意外な人物だった。その点は良かった。ただやはりストーリーのわかりづらさで星は2つ。

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2020/11/01

11月最初の読了は、特殊で不思議なSF設定なんだけど、極めてロジカルな正統派ミステリ作品。西澤さんらしさが出てた。 主人公は夢を見る。稀にだがその夢が特殊で、過去に起こった現実で、自分は誰かに憑依してその視点でその体験をするのだが自分では自由に動けない。ただその時のその人の視点...

11月最初の読了は、特殊で不思議なSF設定なんだけど、極めてロジカルな正統派ミステリ作品。西澤さんらしさが出てた。 主人公は夢を見る。稀にだがその夢が特殊で、過去に起こった現実で、自分は誰かに憑依してその視点でその体験をするのだが自分では自由に動けない。ただその時のその人の視点になるのだ。そして過去に起こった不可解な殺人事件に関係する人物に次々と憑依する夢を見て、その夢の記憶を繋いで推理していく流れだが、物語は意外な方向に…ややこしいけど面白い。性描写が苦手な人は辟易するかな。 小林泰三さんや白井智之さんとの共通点が見え隠れするなと感じる。

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2020/10/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 教師の悠成は眠った拍子に誰かの意識に憑依し、過去へタイムリープする能力を持っている。その転移先は選ぶことが出来ない。だがそれは共通点があり、かつての恩師の義理の息子が殺された22年前へと遡って行く…  タイムリープして事件の真相が少しずつ明らかになり、今まで見えなかった物が見え始めて、ラストまで目が離せなくハラハラしたけど、後味は決して良くなくて苦い思いが残った気がしました。  最後まで読んでタイトルの意味を痛感しました。

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2020/09/20

 この作者の書籍ははほぼ読破しているけれど、今回作品はいまいちだった。タイトルに帰結するだろう最後の部分など、とってつけた感が否めない。もっとも、『七回死んだ男』を凌ぐ衝撃! という煽り文句に期待させられた分、評価は辛口になっているかもしれない。  あいかわらずセクシュアルな方面...

 この作者の書籍ははほぼ読破しているけれど、今回作品はいまいちだった。タイトルに帰結するだろう最後の部分など、とってつけた感が否めない。もっとも、『七回死んだ男』を凌ぐ衝撃! という煽り文句に期待させられた分、評価は辛口になっているかもしれない。  あいかわらずセクシュアルな方面が強めに出ていて、それが作者の味といえば味なのだろうが、はっきり言って食傷気味。ミステリを楽しみたい人間としては、もうちょっと抑えめにしてくれるとありがたい。

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2020/09/16

田附悠成(現在50歳)は夢の中で過去の他人の意識を追体験するという特異能力を持つ.どの時代の誰に潜り込むかは自分では選べない.このところ多いのは,22年前,友人の結婚式があった一日にタイムリープすることだが,その日は参列していた恩師の義理の息子が殺されるという未解決の事件が起こっ...

田附悠成(現在50歳)は夢の中で過去の他人の意識を追体験するという特異能力を持つ.どの時代の誰に潜り込むかは自分では選べない.このところ多いのは,22年前,友人の結婚式があった一日にタイムリープすることだが,その日は参列していた恩師の義理の息子が殺されるという未解決の事件が起こった日でもある.悠成はその日の出来事を他人の目から断片的に知ることを通して,徐々に事の真相に気付き始めていく.事件から解決まで実に32年の壮大なスケールの物語.西澤作品に特有の特異能力・鬱記憶・性的倒錯,すべてが揃っている.複雑怪奇な傑作.

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2020/09/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最後は力業かと。 今回ばかりは登場人物一覧があればいいのになと思った。毎度の難読人名に加えて、呼び名もわかり難かった。 アブノーマル薄めな西澤作品もそろそろ読みたいような…

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