僕の神さま の商品レビュー
エピローグが深かった。 小学生の謎解きがナチスのユダヤ人虐殺にまで話が発展するとは。 「死んだ人は決して生き返らない。もう取り返しがつかない。これで、ナチスの考えが間違いだったことになれば、自分は間違ったことをしたということになってしまう」「殺したりなんかしたくなかったから、た...
エピローグが深かった。 小学生の謎解きがナチスのユダヤ人虐殺にまで話が発展するとは。 「死んだ人は決して生き返らない。もう取り返しがつかない。これで、ナチスの考えが間違いだったことになれば、自分は間違ったことをしたということになってしまう」「殺したりなんかしたくなかったから、たくさん殺すことになった」 自分は正しいことをした。だから仕方なかったんだと思うために自分を正当化してくれる言葉だけに目を向ける。 分からなくもないと思ってしまうのが怖かった。
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新・イヤミスの女王が書く小学生たち 小学生らしい話題と小学生らしくない「神さま」 春夏秋冬それぞれの神さまの活躍 軽くゾッとするところも エピローグでの、タイトル『ぼくの神さま』への嫌味(私は嫌味のように感じたけどもう少しピッタリな言葉が欲しいなぁ) ナチスの話も含めて面白かっ...
新・イヤミスの女王が書く小学生たち 小学生らしい話題と小学生らしくない「神さま」 春夏秋冬それぞれの神さまの活躍 軽くゾッとするところも エピローグでの、タイトル『ぼくの神さま』への嫌味(私は嫌味のように感じたけどもう少しピッタリな言葉が欲しいなぁ) ナチスの話も含めて面白かったです
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するっと1日で読破しちゃった。 小学五年生の僕は、祖父の家で、昨年亡くなった祖母の手作り・桜の塩漬けが入った瓶を落として中身をダメにしてしまう。同級生が困った時に頼りにしている水谷君:通称 神さま に相談すると・・・春 同級生の川上さんから「父のパチンコ通いを止めたい」と相談を受けた僕と水谷君。磁石を使ってゴトを行なったことにして、店から出禁となるように画策するのだが・・・夏 憂鬱な運動会、劣勢の白組は次の騎馬戦が要だと対戦前に集合した。水谷君が閃いた作戦とは・・・秋 秋になる前に転校した川上さんは実は父親に殺されて、学校に呪いの噂が横行している。呪いの本を手にした同級生からまた相談を受けるが・・・冬 そしてエピローグ。 1章がふわふわ~っとしていたのに2章めがとてもヘビーな内容で驚いた。それで勢いづいてしまったのかな。 やさしいミステリーだった。
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間違ったことをしていると思っていたからこそ、罪悪感に苛まれていたからこそ、それを否定してくれる理屈にしがみついたんだ。自分がやったことは正しい。自分は間違ってなんかいない。それを補強してくれる言葉や出来事だけに目を向けて、それ以外のものはなかったことにした。 殺したりなんかした...
間違ったことをしていると思っていたからこそ、罪悪感に苛まれていたからこそ、それを否定してくれる理屈にしがみついたんだ。自分がやったことは正しい。自分は間違ってなんかいない。それを補強してくれる言葉や出来事だけに目を向けて、それ以外のものはなかったことにした。 殺したりなんかしたくなかったから、たくさん殺すことになったんだ
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小学校が舞台なのだが、探偵役の水谷君があまりにも小学生離れしている。 助手役の主人公はちゃんと小学生っぽい。 トリックは秀逸だと思ったが、インパクトに欠けるかなと感じた。 面白いか面白くないで聞かれたら面白くないのだが、日常ミステリーが好きな人は刺さるかも?
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会話文が多めなせいか短時間で読み切ることができた。 名探偵コナンみたいな水谷くん。大人っぽい冷静な判断力は羨ましい限り。どうしたらあんな子供に育つのか…IQ高そう。主人公がごく普通で、どちらかとゆうと地味で目立たない子なのも共感出来て読みやすかった理由かも。 きっと世の中には川上...
会話文が多めなせいか短時間で読み切ることができた。 名探偵コナンみたいな水谷くん。大人っぽい冷静な判断力は羨ましい限り。どうしたらあんな子供に育つのか…IQ高そう。主人公がごく普通で、どちらかとゆうと地味で目立たない子なのも共感出来て読みやすかった理由かも。 きっと世の中には川上さんのような子が一定数いるんだろうな…と思うと、なんだか遣る瀬ない。 心配してくれる佐土原くんや、違和感に気づいてその後で行動に移せる水谷くんみたいな子がクラスメイトで良かった。本来なら周りの大人が気づける動ける社会が理想ですね。
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亡くなったおばあちゃんの桜の塩漬けをこぼしてしまった。そこで、クラスの水谷君に相談する。 水谷くんはみんなから「神さま」と呼ばれていて、 困ったことを相談すると、的確な答えをくれるから。 その事件?から、ぼくは水谷くんと一緒にいる事が増えた。 クラスの川上さんは絵がめちゃくちゃ上手いけど何だか友だちを作ろうともしないし、コミュニケーションも取ろうとしない。ある時,クラスの女子から絵の具の水をかけられた。 なぜ彼女はみずをかけた? 川上さんからも水谷くんは相談を受けた。 パチンコ狂の父親をどうにかしたい(お母さんは亡くなっている) パチンコ屋から出禁を食らえば行けなくなる?! でも、川上さんの思惑はもっと先にあって・・ 運動会は苦手だ。水谷くんも苦手らしい。 赤組が勝つには騎馬戦しかないのだが、どうやったら白組に勝てるだろう? 運動会は苦手の水谷くんは、頭でみんなを指示する。 転校した川上さんがお父さんに殺されて死んだと、噂で聞いた。 しかも、図書館のある本は川上さんの呪いがかけられてて、読んだら3日以内に死ぬ。その3日の間に他の人に読ませたら、呪いは解ける、らしい。 馬鹿馬鹿しいと思うけど、クラスの男子が肝試しに読んだら、次に借りた本に「あと3日」ってかかれたページ?がありその次の本には「血まみれで死ぬ」と名指して入っていた。他の本にも「助けて」と。 そこで水谷くんに相談がきたが・・・ エピローグ。川上さんの真実と、ぼくがもっている「水谷くんは神さまだから」という意識の問題。 まじでこの水谷くんは小学5年生?!って思うほどすごい。コナンくんなの?もしくは、ナカに大人が入ってるよね?人生何周目? 観察眼,推理力も,先を見通す力も,人の心を理解するのもすごい。 6年になっても、 別々の中学になっても、 高校や大学に進学しても、 なんやかんやで仲良しでいてほしいなぁ
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芦沢さんの本は3冊目。 この本も読みやすいし面白かったです。 語り部の佐土原くんの描写が丁寧でリアルです。探偵役の水原くんは小5とは思えない大人ぶりでした。 エピローグのまとめ方が上手。
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小学生の謎解きの短編集 おばあちゃんが作った桜漬けを壊してしまいなんとかしたい佐士原 同じクラスで謎を解くのが得意な神様と呼ばれる水谷 父親のパチンコ通いをやめさせたい絵の上手な川上 運動会の騎馬戦でやる気がないと言われた三橋 怪談話が上がった図書室で呪いの本を手にした...
小学生の謎解きの短編集 おばあちゃんが作った桜漬けを壊してしまいなんとかしたい佐士原 同じクラスで謎を解くのが得意な神様と呼ばれる水谷 父親のパチンコ通いをやめさせたい絵の上手な川上 運動会の騎馬戦でやる気がないと言われた三橋 怪談話が上がった図書室で呪いの本を手にした黒岩 少しづつ話がつながっていて読んでいて飽きない 誰かの謎に乗り掛かるということは誰かの人生を背負うということ
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小学生が主人公の話。 第一話で日常系ミステリかな?と思ったけど、もっと深い話だった。 第二話からラストまでの流れが上手いし、特に第三話の最後には驚かされた。 考えさせられる一冊。
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