僕の神さま の商品レビュー
「春の作り方」「夏の「自由」研究」「作戦会議は秋の秘密」 「冬に真実は伝えない」「春休みの答え合わせ」 5話収録。 小学5年生の僕のクラスにはみんなから神さまと呼ばれる水谷くんがいる。 物事を論理的に考え、名推理で問題を解決して行くさまは小5とは思えないクールさだ。 1話でほ...
「春の作り方」「夏の「自由」研究」「作戦会議は秋の秘密」 「冬に真実は伝えない」「春休みの答え合わせ」 5話収録。 小学5年生の僕のクラスにはみんなから神さまと呼ばれる水谷くんがいる。 物事を論理的に考え、名推理で問題を解決して行くさまは小5とは思えないクールさだ。 1話でほのぼのとしていると急転直下。 2話以降どんどん形相が変わり、水谷くんに対して不気味ささえ覚え、彼を形成した家庭環境も気になり出す。 知識がどれだけ豊富にあろうが経験に勝る物はない。 少年の取った行動に危うさと脆さを感じ、正義と紙一重の残酷さに慄く。
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みんなから"神さま"と呼ばれる頭のいい小学生、水谷くん。彼が名探偵となって、日常の謎を解く、ほんわかしたストーリーかと思ったら、裏切られた… とても重いテーマを秘めていて、なんともいえない気持ちになる。 子供は子供なりに色んな事情を抱えて生きているのだ。 全て...
みんなから"神さま"と呼ばれる頭のいい小学生、水谷くん。彼が名探偵となって、日常の謎を解く、ほんわかしたストーリーかと思ったら、裏切られた… とても重いテーマを秘めていて、なんともいえない気持ちになる。 子供は子供なりに色んな事情を抱えて生きているのだ。 全ての子供が健やかに育っていける社会になればよいのに…
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芦沢作品では最早お馴染みになってくる 癖のある主要キャラの解釈と伏線回収に よく作り込まれているなぁと感心してしまう1冊です。
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サラッとさわりだけ立ち読みして、 小学生主人公の謎解きモノかな、 子供に読ませてもいいかなぁと思い、 読み始めました。 でもなんか読後感から何となく子供には薦めずに終わってしまった。 面白くなかったわけではないです。 うまく言えないけど…大人向けかなぁ…
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児童文学のように見せて、実は大人の私たちに語りかけているお話だと感じた。 水谷くんと言う名前から、どうしてもドラマ「相棒」の杉下右京を想像してしまい、小学生に思えなくなってしまう場面が多々あり残念だったのは自分のせい。
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読みやすくてさくさく読める こんな同級生かっこよすぎるやん、 と震えながら読む 最後嫌な気分になる嫌ミスかな、と帯で身構えたけど 最後はすっきり こんな達観してる小学生いたら、、 続編あったらおもしろいな
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気弱で控えめな小学四年生の僕と、クラスのみんなから「神さま」と呼ばれるくらい問題解決に長けた少年・水谷くんが、春から秋にかけて家や学校で起こった様々な事件を解決していく推理小説。 帯に「あなたは第1話で読むのをやめればよかったと後悔するかもしれない」とあったので暗い暗い方へ進ん...
気弱で控えめな小学四年生の僕と、クラスのみんなから「神さま」と呼ばれるくらい問題解決に長けた少年・水谷くんが、春から秋にかけて家や学校で起こった様々な事件を解決していく推理小説。 帯に「あなたは第1話で読むのをやめればよかったと後悔するかもしれない」とあったので暗い暗い方へ進んでいくのかもしれない…と期待と共に読み進むもそこまでのことはなく。 小学四年生でこんな洞察力?と少し斜めにかまえてしまう。話自体は読みやすくて面白く、あっという間に読了。
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一話目がほっこりした終わりだったので、今作は奨学生主人公だし温かめエンドのミステリーなのかなと思ったんだけど違った。 水谷くんすごいなぁ、達観してる。
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なんて出来た子なのだ水谷くん! みんなから神さまと呼ばれても調子にも乗らず、常に冷静で言うべきことと言わないでいいことの判断ができ、人の話を親身に聞き、困った人を助ける。間違ったことは素直に認め、それでも挫折しない。逃げない。でもそれを隣にいる僕や他の子に自分と同じレベルの思考を...
なんて出来た子なのだ水谷くん! みんなから神さまと呼ばれても調子にも乗らず、常に冷静で言うべきことと言わないでいいことの判断ができ、人の話を親身に聞き、困った人を助ける。間違ったことは素直に認め、それでも挫折しない。逃げない。でもそれを隣にいる僕や他の子に自分と同じレベルの思考を求めたりもしない。「子どもは、大人を頼っていいんだよ」と柔らかく言う水谷くん。天才小学生でした。そしてその水谷くんの台詞にはハッとさせられる。主人公の僕が気付くことがたくさんあったように。あまりにも偉大な背中である。 「間違ったことをしていると思っていたからこそ、罪悪感に苛まれていたからこそ、それを否定してくれる理屈にしがみついたんだ。自分がやったことは正しい。自分は間違ってなんかいない。それを補強してくれる言葉や出来事だけに目を向けて、それ以外のものはなかったことにした」
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