「競争」は社会の役に立つのか の商品レビュー
自身が競争に負けたものとして、敗者を生み出す競争は悪であるという先入観を持っていた。 近代以前の社会では競争がゼロサムゲームであったが、近代社会においてはウィンウィンウィンウィンウィンルーズゲームであるというのは興味深い。 経済、環境問題、教育、医療、政治など様々な視点から競...
自身が競争に負けたものとして、敗者を生み出す競争は悪であるという先入観を持っていた。 近代以前の社会では競争がゼロサムゲームであったが、近代社会においてはウィンウィンウィンウィンウィンルーズゲームであるというのは興味深い。 経済、環境問題、教育、医療、政治など様々な視点から競争を眺めることで、それが優れたものを生み出し、より劣ったものを衰退させることで、結果として人々全体のメリットとなることが分かった。 競争のない世界は誰もが平等で幸福になるというのはとんだ見当違いだった。 そんな世界は思っていたより、成長も進歩もなく、勝者と敗者が固定された不自由な世界かも知れない。
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資本主義は平等ではないことや成長への不信感を持っていたが、資本主義と競争は同一ではないことを再認識できたこともあり、競争は基本的に有用だと理解した。
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出版社(慶応義塾大学出版会)のページ https://www.keio-up.co.jp/np/detail_contents.do?goods_id=4358 目次あり
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社会主義者や、資本主義の行き過ぎに警鐘を鳴らしている、経済学者ですら公正な一群のルールの下での競争を支持している ハイエクの経済学に対する批判 市場理論はしばしば、希少材の品質を「所与」と仮定して出発することで、真の競争理解へのアクセスを妨げている。 その財の価値は競争が発見す...
社会主義者や、資本主義の行き過ぎに警鐘を鳴らしている、経済学者ですら公正な一群のルールの下での競争を支持している ハイエクの経済学に対する批判 市場理論はしばしば、希少材の品質を「所与」と仮定して出発することで、真の競争理解へのアクセスを妨げている。 その財の価値は競争が発見すべき条件の一つである
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競争と多様性は不可分だ。多様性を許容するのであれば競争も付随してくることはよく理解しなければならないのではないか。
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