跡を消す の商品レビュー
死んだら終わり…か… そういう考え方を否定するつもりもないし、ある意味そうかもしれん。 でもなぁ…それも寂しい気もする。 確かに死んでしまったら、それまでかもしれんけど、今まで、何とか生きた!って誰かには分かって欲しいと思ってしまう。 まぁ、自分が死んでしまったら、分かるも何もな...
死んだら終わり…か… そういう考え方を否定するつもりもないし、ある意味そうかもしれん。 でもなぁ…それも寂しい気もする。 確かに死んでしまったら、それまでかもしれんけど、今まで、何とか生きた!って誰かには分かって欲しいと思ってしまう。 まぁ、自分が死んでしまったら、分かるも何もないかもしれんけど。 特殊清掃ってのは知ってたけど、凄い現場! 死に方も色々やけど、特殊清掃に依頼されるんやから、病院とかやなく、家とかで、看取られる事なく、亡くなった方の跡を消す。 孤独死とか、自殺とかやけど、何か、居た堪れんな。 こんな壮絶な死と向かい合ってこなす仕事ってハード。多分、私にはできんかもしれん。興味本位で出来る仕事ではないわ。別に心霊現象とかなくても。 こういう仕事に、偶然、出会って、それで成長する浅井くん。本人の今までの生き方は、クラゲを目指してたのに… 私は、クラゲ的なのに憧れてしまうけど。 仕事を通じて、成長して行く話は良くあるけど、職業が…異色! 色んな現場で、色んな死を目の当たりにして、それぞれの生き様を見て…何を思うんやろ? 私なら、多分、頭空っぽになる(^◇^;) 笹川さんも何とか乗り越えられたし、ハッピーエンド! 私もいずれお迎えが来る… どんな形になるんやろ… 清掃をお願いする事になっても、そのお代ぐらいは残しておきたい… 興味本位で出来る仕事ではないと言いながら、興味本位で読んだ本作! 重いけど、一気読みでした〜(^_^)v
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
みんみんさんのレビューで気になって文庫本をお取り寄せ。 300ページを超える作品だが夢中になって読了。 自称くらげのフリーターだった浅井が特殊清掃専門の会社を運営している笹川と出会い働くことになり、様々な現場と対峙する。 人の体の変化や死の痕跡の描写は何度もしんどさが残るが、死と向き合うこと、生きること、周囲の人との関係性など考えさせられた。 望月さんの「誰かを大切にしているものを、自分も同じように大切に扱うって、意外と難しいんだよ」「笹川くんはね、他人に対して想像力がある人間なの」 楓さんの「私はね、この仕事を始めてから一度もゴミを運んでいるなんて思ったことがないの。誰かのたった一つしかない生活の欠片を運んでるんだって思ってる」 二人の優しさ明るさがこの作品にぽっと光を与えてくれる。悦子さんのお店でまったりしたいな。 どうして同じ死はないと思うかの笹川の問いに「全く同じ生き方なんて、ないからだと思います。どんな人生にもそれぞれの苦悩があって、孤独が合って、悲しみがあって、そして幸福があります」と浅井が答えられるくらいの成長が感じられるやり取りにじんとくる。 まさかニューオーダーの名曲ブルー・マンデーが作中に出て来るとは。聞きながら部屋の断捨離(特に日記の類)をしなくちゃ。
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上司に借りて読了。 こういう仕事が存在することはなんとなく知っていたが、もちろん知識はなかったし、以前コミックエッセイのようなものを読もうとして若干のホラー要素があり、怖くて序盤で読むのをやめてしまった。 でもこの作品には怖さも気持ち悪さ(蛆や蠅などのことではなく死に対して)も存...
上司に借りて読了。 こういう仕事が存在することはなんとなく知っていたが、もちろん知識はなかったし、以前コミックエッセイのようなものを読もうとして若干のホラー要素があり、怖くて序盤で読むのをやめてしまった。 でもこの作品には怖さも気持ち悪さ(蛆や蠅などのことではなく死に対して)も存在しない。 死とは何か、生きていくとは何か、を考えさせられた。
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読みやすい。他の動物は亡くなったら自然に帰るけど、人間はそうじゃないから片付けが必要。自分で最期まで出来れば良いけど、それも無理だから、特殊清掃の方にお世話になる。死後に死因や人生の足跡を辿れるのも人間だけだけど、残された方はそれで癒されることもあれば、後悔したり嫌になることもあ...
読みやすい。他の動物は亡くなったら自然に帰るけど、人間はそうじゃないから片付けが必要。自分で最期まで出来れば良いけど、それも無理だから、特殊清掃の方にお世話になる。死後に死因や人生の足跡を辿れるのも人間だけだけど、残された方はそれで癒されることもあれば、後悔したり嫌になることもあるんだろうな。
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特殊清掃員 という仕事を知らずに興味本位で図書館から借りてきた。 普段は関わることも意識することもない職種だけど、絶対に必要でこの仕事があるから助かる人がたくさんいる。 人は溶けてしまうんだということを初めて知った。 仕事内容の話だけでなく、物語としても面白く、 ハッピーエン...
特殊清掃員 という仕事を知らずに興味本位で図書館から借りてきた。 普段は関わることも意識することもない職種だけど、絶対に必要でこの仕事があるから助かる人がたくさんいる。 人は溶けてしまうんだということを初めて知った。 仕事内容の話だけでなく、物語としても面白く、 ハッピーエンドで終わってよかった。
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特殊清掃員という存在を知らなかった。 でも考えてみればもちろんあるはずの仕事 「自分の命とひきかえてもいいほど大切な相手はいるのか?」というフレーズ
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孤立死や自殺など、ワケアリの死に方をした人たちの部屋を片付ける、特殊清掃専門の会社「デッドモーニング」。 社長の笹川と、ひょんなことから出会い、働くことになったフリーターの浅井。 全体的には、若い雰囲気の仕事小説といった感じなのだが、特殊清掃という仕事がやはりすごいテーマだと思...
孤立死や自殺など、ワケアリの死に方をした人たちの部屋を片付ける、特殊清掃専門の会社「デッドモーニング」。 社長の笹川と、ひょんなことから出会い、働くことになったフリーターの浅井。 全体的には、若い雰囲気の仕事小説といった感じなのだが、特殊清掃という仕事がやはりすごいテーマだと思う。 人が溶ける、という表現はかなり強烈で… でも、そうなんだなと改めて思い知らされた。 死の現場はそれぞれで、そこにはやはり、一人一人の生きてきた姿が映し出されている。 息子を持つ母としては、第二章の「悲しみの回路」が一番辛かった。
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「死」を取り扱う話なのに、鬱々としたものはなく、読了感は少し爽やかささえあるものだった。 死は誰にも訪れるもの、それがどういう結末でさえも、でも、そこまでの間にはその人が生きた軌跡があって、それは自分も同じで。 そういうことを少し膨らませて考えるきっかけになった一冊
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#booklog ひょんなことから特殊清掃会社でバイトする事になったフリーター青年のお話。 エピソードとしては特殊清掃系の本を読んだことがある人なら恐らく目にしたことがあるものが多目。 ポプラ文庫とあって読者年齢は10代半ば位に設定されているのかな?ちょっといかにもな言い回しに恥...
#booklog ひょんなことから特殊清掃会社でバイトする事になったフリーター青年のお話。 エピソードとしては特殊清掃系の本を読んだことがある人なら恐らく目にしたことがあるものが多目。 ポプラ文庫とあって読者年齢は10代半ば位に設定されているのかな?ちょっといかにもな言い回しに恥ずかしくなりました!!!!
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