つぼみ の商品レビュー
宮下さんの作品の好きなところは「何も起こらないところ」だ。私たちの生活と近くにあって、だからこそ親しみやすい。 匠に紡がれる言葉と心地よい曖昧さが、私たちの「日常」は決して「あたりまえ」ではないことを教えてくれる。人の数だけ物語があり、小さくても、素敵な話がたくさんある。 6話...
宮下さんの作品の好きなところは「何も起こらないところ」だ。私たちの生活と近くにあって、だからこそ親しみやすい。 匠に紡がれる言葉と心地よい曖昧さが、私たちの「日常」は決して「あたりまえ」ではないことを教えてくれる。人の数だけ物語があり、小さくても、素敵な話がたくさんある。 6話中3話が『スコーレNo.4』と地続きだとは知らずに読み終わってしまった。スコーレを読んだのがだいぶ前だから、もう一度読み直したい。 どの話も好きだけど、「あの人の娘」が特にお気に入り!あー、でもやっぱりみんな好き。
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宮下さんって当たり前とか日々大事にしたいことをうま〜〜く言葉にして表現してくれるよなぁと読んでてしみじみ。 解説から引用 主人公たちは「芯がある」ひとたちに圧倒される。 〜 「平凡さ」という役名がきちんと与えられた役者だ。「平凡さ」という名前がついた居場所だ。 ここの部分に...
宮下さんって当たり前とか日々大事にしたいことをうま〜〜く言葉にして表現してくれるよなぁと読んでてしみじみ。 解説から引用 主人公たちは「芯がある」ひとたちに圧倒される。 〜 「平凡さ」という役名がきちんと与えられた役者だ。「平凡さ」という名前がついた居場所だ。 ここの部分に納得する。 読んでてあ〜〜わかる…という具現化をしてくれた。平凡でもいい、ふつうであることが幸せでもあるんだ。
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生きてきて 心の片隅に引っかかってたことが 片っ端から書いてあるような本です。 晴れた日に生まれた子供は なんか行く末が気になりますね。この彦君が なんとか生きていけますように!お姉ちゃんのコーちゃんも 家族にばかり縛られていないで なにかみつかるといいですね。 なつかしい人 は...
生きてきて 心の片隅に引っかかってたことが 片っ端から書いてあるような本です。 晴れた日に生まれた子供は なんか行く末が気になりますね。この彦君が なんとか生きていけますように!お姉ちゃんのコーちゃんも 家族にばかり縛られていないで なにかみつかるといいですね。 なつかしい人 は 主人公の僕は 本屋さんで出会ったセーラー服の女の子から 勧められた本を読むことで なにか次に行けそうです。母親のいなくなった家には住めない! えーそうなんだ!お父さんも子供たちも 仕事をやめて 転校して 亡くなったお母さんの実家に身を寄せる。父親の実家ではないんだね。 なんか たんたんと なんとかなりそうになっていく。 心の片隅固まった思いを 少しずつ溶かしていく様子が 心に残ります。
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大人になって振り返る子どもの頃の自分…がテーマかな? の、短編集。 自分の子どもの頃を振り返りたくなる… ・なつかしいひと 胸キュンです。
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宮下さんの作品の良さ。主人公が皆よく考えていて、真っ当で、幸せになれそうな、なるべき人。真面目だったり、楽天的だったり。ただ、宮下さんの作品は、短編より、作品の中で主人公の成長が楽しめる長編で読みたい。
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・この人は、断るのが得意ではない。断るのは失礼なことだと思っている。そうして、その失礼なことを自分にさせようとした相手を、もっと失礼だと恨むのだ。
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日常の見方に変化を与えてくれる一文 型があるからこそ助けられる →人と同じようなこと、自分じゃなくてもできること、やる意味がないと思ってしまうけど、日常化する事で自分自身が助けられる、型があるからこそ発展もある
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問題を抱えた少年少女の生き方を描いた6つの短編集。最近の宮下奈都は言葉を捏ね繰り回した表現が多くなり文章に勢いが失くなってきたような気がする。宮下奈都って重松清のファンなの?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
短編集なので、今の生活には読みやすかった。 「なつかしいひと」で思わず泣いてしまいそうだった。鼻がツーーーンとした。 重松清さんがでてくるのもいい。物語に深みを感じてしまった。 最後のドラなんて、クスッと笑ってしまうところもあり、何て魅力的☆って思ってしまった。 どの話もほのかに温かみがあって良かった。
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優しい気持ちになれる短編6編。随所にニヤニヤしちゃう表現が散りばめられ、ほっこりします。前半3編が『スコーレNo.4』のスピンオフ作品。後半3編では“なつかしいひと”が好みかな。薦めちゃうんだ重松作品(笑) 特別じゃなくとも生きて行ける。 「だからさ、こっちが前でいいんだよ、たぶ...
優しい気持ちになれる短編6編。随所にニヤニヤしちゃう表現が散りばめられ、ほっこりします。前半3編が『スコーレNo.4』のスピンオフ作品。後半3編では“なつかしいひと”が好みかな。薦めちゃうんだ重松作品(笑) 特別じゃなくとも生きて行ける。 「だからさ、こっちが前でいいんだよ、たぶん」
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