純喫茶パオーン の商品レビュー

椰月美智子(著者)

2022/10/23

この装丁、レトロな雰囲気で可愛い！そう思い手にとった作品です。
創業約50年の「純喫茶パオーン」…店主は主人公の来人のおじいちゃんとおばあちゃんで来人も友達と一緒に訪れたりお手伝いに通っていた…来人が小学5年生、中学1年生、大学1年生、それぞれの時期に「純喫茶パオーン」で繰り広げられる連作集…。
読み終えて、このおじいちゃんの存在がすっごくいいと思いました。孫のため、家族のため、地域のために奮闘するおじいちゃん、憎めないなぁ～！ナポリタンとミルクセーキ、注文したらおばぁちゃんが作ってくれておじいちゃんが運んでくれる…そんなあったかい場所、リアルに行ってみたくないました。その後「純喫茶パオーン」がどんな風になっているのか、続編読みたくもなります。

2022/10/23

子どもが年を重ねたってのが大人なだけで、
それは逆に年を重ねてないとなれないので、
自分も大人だけど、子どもの時間の積み重ねに、大人の時間を積み重ね…
まぁ、根本は変わらないのかな、と。

ぱおーんみたいな喫茶店、常連じゃないと入りづらい感はある。近所にあればよいけどそれこそもっと大人（年寄り）になったら井戸端会議的にどこか溜まり場が欲しいものだ。
ナポリタン！

2022/10/03

面白そうなタイトルに惹かれて手に取りました。
喫茶店パオーンは主人公の来人の祖父母が経営する街の喫茶店。来人の小学生時代、中学生、大学時代の3部構成になっています。
じいちゃんとばあちゃんのどの時代でも変わらない軽い掛け合いが楽しい。
度々お話に登場するばあちゃんのナポリタンがとても美味しそうで、お腹が空くお話でもありました。

2022/09/28

喫茶店の個性あるおじいちゃん、おばあちゃんは面白い。
大きな事件はなく、さらっと読めた。
主人公の年齢が進んでるはずだけど、あまり成長は感じない。

2022/09/15

ありそうでなさそうな、でも片田舎に本当に存在してそうな喫茶店とそこを取り巻く人々のお話。一話ごとに登場人物が年齢を重ねていって、素敵だったりちょっと残念だったりな成長をしてるのが楽しい。でもみんないい人で読んでて気持ちがふんわりする。

2022/09/10

純喫茶、私が若い頃にはよく見かけた看板、今は少なくなった。
祖父母が切り盛りしている｢純喫茶パオーン｣に入り浸っている来人。
幼なじみや学校の友だちなどと繰り広げられる日常、ホンワカしていてこんなお店で時間を過ごしたくなる。
嘘をついていると光る鏡、自分の思い込みが光らせているんだろう。
案外、心の中で感じたことは正しいかも。

おばあちゃんが作るナポリタン、食べてみたい、ミルクセーキはちょっと遠慮しとくけど。

チラッと見えてくるのがLGBT 。
さりげなく描かれているのがいい。
YA 世代に読んで欲しい。

2022/09/01

冒頭のクリスマスのエピソードが、私が息子にしたことと全く同じで、それだけでグイグイ引き込まれていきました！主人公と、その友達の成長、それと共に年老いてゆく祖父母、それぞれの人生を包み込んでくれる純喫茶パオーン。所々クスッと笑えて、温かい気持ちにもなれ、読みやすく、読後感のいい小説でした。

2022/08/22

日常生活のちょっとしたことを
主人公の小学生、中学生、大学生時代の３部構成で描かれている。
内容は決して深くはないし、心に残るっていうほど印象深い作品ではないけれどのんびり読める本。

2022/08/17

ほのぼのしたタイトルに惹かれて。パオーンって。象って。もしかしたら実はちゃんと由来があるのかもしれないが。
純朴な少年と仲間たち。愉快なおじいちゃんと絶品ナポリタンを作るおばあちゃん。みんないいキャラクターで好きだな。彼らの楽しい日々がこれからも続きますように。

2022/08/15

『家族愛、友情、恋愛。人間愛に包まれた喫茶店にて』

祖父母が営む喫茶店パオーンを舞台に、来人と、親友、喫茶店に集う人達の、優しさいっぱいの成長物語。程よいミステリー感と、心温まるエピソードに、ほっこりしっぱなし！疲れた時の清涼剤としてどうぞ！