ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論 の商品レビュー
自分の不快感が言語化された。されてしまった。それで進路が変わった。読まないほうが幸せだったかもしれない。
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ブルシット・ジョブそのものは昔から存在している事は知っていたが、歴史、文化的側面で体系立てて論じている本を初めて読んでみて、ふと本書を読んでいる今の自分こそブルシットな行いか?と思えてきた。本書はブルシット・ジョブを傍観者として描いているように思った。読め進めていくうちにどのよう...
ブルシット・ジョブそのものは昔から存在している事は知っていたが、歴史、文化的側面で体系立てて論じている本を初めて読んでみて、ふと本書を読んでいる今の自分こそブルシットな行いか?と思えてきた。本書はブルシット・ジョブを傍観者として描いているように思った。読め進めていくうちにどのような仕事もブルシットに見えてくる。そもそもブルシット・ジョブは無くならないし、無くそうとも誰も思わない、そう思うと生きる意味とか生活においての死後って何だ?と考えてしまう。訳が回りくどく、冗長なため、読むことがストレスとなってしまった。
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ある人にとってはクソどーでもいい仕事でも他のある人にとっては必要な仕事なこともあるんよなー やから必要ないクソどーでもいい仕事なんて実は無いのかなあと思ったり!!! 知らんけど!!!
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いや~、長い期間をかけたけど、読了! 読んでいる間に、世の中は混沌度合いを増していった。 ウクライナ侵略、パレスチナ・ガザ戦闘はレバノンやイランまで巻き込み拡大しようとしている。 日本の政局も混沌。 来週には、アメリカ大統領選挙が行われるというタイミングだけれど、背後にある大国の...
いや~、長い期間をかけたけど、読了! 読んでいる間に、世の中は混沌度合いを増していった。 ウクライナ侵略、パレスチナ・ガザ戦闘はレバノンやイランまで巻き込み拡大しようとしている。 日本の政局も混沌。 来週には、アメリカ大統領選挙が行われるというタイミングだけれど、背後にある大国の「分断」の背景を読み解けたのは大きい。 「自由のエリート」のリベラル左派、白人労働者階級の右派。 くそどうでも良い仕事(BSJ)があるからこそ、支えられてきた経済や政治、そして社会。 はたして、今後は? 読後の成果としては、微力ながらいかに行動するかだが、もうひとひねりしてみよう。
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アメリカのアナキストでもある文化人類学者デヴィッド・グレーバーが書いた世界のカラクリを解き明かす「解放の書」との触れこみで、前から気になっていたものをついに読んだ。 3名で訳しているのもあり、かなり読みにくい。訳も色々と迷ったようで、訳注も多い。原文も修飾語が多く一文が長いの...
アメリカのアナキストでもある文化人類学者デヴィッド・グレーバーが書いた世界のカラクリを解き明かす「解放の書」との触れこみで、前から気になっていたものをついに読んだ。 3名で訳しているのもあり、かなり読みにくい。訳も色々と迷ったようで、訳注も多い。原文も修飾語が多く一文が長いのだと思う。日本語もそのとおりに訳しているらしく、やたらと「~の~の~における~については~か?」みたいな冗長な表現が多く、章立ても行き当たりばったりで、全然頭間に入らなかったため、2回ほど通読するはめになった。 ブルシット・ジョブというのは「その仕事にあたる本人が、無意味であり、不必要であり、有害でもあると考える業務」、「それらが消え去ったとしてもなんの影響もないような仕事であり、なにより、その仕事に就業している本人が存在しない方がましだと感じている仕事」のことである。本書の目的は、各種の仕事の社会価値を明らかすることではなく、自分の仕事にそれらが欠けていると考えながら働くことの心理的、社会的、政治的効果を理解することである。 ■ブルシット・ジョブの5類型は以下のとおり ・取り巻き 企業の受付など ・脅し屋 ロビイストなど ・尻ぬぐい 無償ソフトウェアへの互換性対応を行う有償プログラマーなど ・書類穴埋め 役人など ・タスクマスター 取り巻きの逆(必要のない従業員ではなく、必要のない管理者) また、ブルシット・ジョブの特徴として、欺瞞と曖昧さもあげられている。欺瞞というのは、どんな無意味な仕事でも、どんなに時間を持て余していても、働いているふりをしなければならないということ。つまり堂々とサボってはいけないのだ。曖昧さは、その欺瞞をまわりの人がどこまで自覚し、演じているのか分からない状況であり、「サボり」はどこまでが許容範囲か、「手が空いている」と宣言していいものか不明確ということである。 なぜブルシット・ジョブが人間の精神を侵すのか、なぜ人はブルシット・ジョブに耐えるのか、なぜブルシット・ジョブは増えているのか、なぜ問題視されないのか、といったことが400ページをもって解き明かされる。正直なところ、ちょっと長くて回りくどくて、読むのが面倒になりかけた。歴史に残りうる良書だと思ったし、もはや「革命の書」なのだけど、咀嚼に時間がかかる。何度も読んで、考えて、じわじわと蒙が啓かれる。 本書にはグレーバーのもとに届いたブルシット・ジョブの実例がいくつも含まれていて、それがかなり面白い。ドイツ軍内で隣の部屋にPCを動かすためにいる委託業者(遠くからやって来て隣室にPCを運んでくれる)とか、会社受付ですることがなく、クリップの色分けに従事する人とか…。ブルシット・ジョブに就いて自尊心が傷つき辟易している労働者が多いが、正直、それでそれなりの給料がもらえるならいいのではと思う。労せず大金を得られるのは幸運だと考える者はグレーバーは少ないと考えているようだが、本当だろうか。また、出てくる例が暇そうな仕事ばかりだけど、ブルシット・ジョブのくせにやたら忙しく責任も重い仕事も多くあるはずで、それが一番精神を蝕むのではと思う。 ジョブ型雇用の国とメンバーシップ雇用の国、キリスト教圏とそのほか(イスラムや儒教、仏教圏等)でかなり労働観は違うのではと思いつつ、そのあたりの論考はなかった。
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ブルシットジョブという概念を作った作者に敬意。 自分はブルシットジョブをなくすためのブルシットジョブに取り組もう!
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分量が多く難解ではあるが、誠実に、そして極めて正確に「現代社会にはクソな仕事がまん延している。だから生活と労働は切り離さないといけない」と主張している。再読の価値あり。
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若干冗長に感じたところはあるけど、面白かった。特に最後の何章かがとても面白かった。 世の中のあり方に対する著者の姿勢に心を動かされた。 結局のところ、この本で一番私がグッと来たのは、意思の発露みたいなものだ。アナーキストっていうのはこういうことなのかなと。 本を読む楽しみというの...
若干冗長に感じたところはあるけど、面白かった。特に最後の何章かがとても面白かった。 世の中のあり方に対する著者の姿勢に心を動かされた。 結局のところ、この本で一番私がグッと来たのは、意思の発露みたいなものだ。アナーキストっていうのはこういうことなのかなと。 本を読む楽しみというのはそういうことにある気がする。 ずっと、カタカナの何とかコンサルタントみたいな人がこんなに増えていて、しかも現場に対する意見が異常に抽象的で、人がわからないような英語が多く、ケアリングの場所においては何の役にも立っていないにも関わらずコンサルタントとして入ってきては結果を出せ結果をだせ(そして、ケアリングワークをしている人たちは何も結果を出していない)、と叫んでいるのをあたかも役に立っているように扱わなければいけないのはなぜかと考えていたけど、ずいぶん腑に落ちた。 6,7章はいわゆる現代のブルシットジョブがどのように発生してきたか、対極(というか見えないところに配置されている)ケアリングワーク(エッセンシャルワーク)との関係を示していて、大変興味深い。 解決法としてUBIが挙げられている。 ただ、事例についてのところはちょっときつかった。 自分がブルシットではないと思っている仕事(人の役に立っていると思うもの)が、ブルシットというふうに感じる人もいるのだなと思うのは、ちょっとショックだった。 同様に、私がブルシットだと思っていても、当事者はそう思っていないかもしれないのかなと思うとちょっと切ない気持ちがした。
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ブルシット・ジョブ=クソどうでもよい仕事が増えている。交通違反を待ち構える警官、スキャンダルを大問題として長々と扱うマスコミ、申込書に押されたハンコが本人のものか印鑑証明書で確認する銀行、、ちょっと見渡しただけで失くなっても何の影響もない、むしろ有害にすらなっている仕事が溢れてい...
ブルシット・ジョブ=クソどうでもよい仕事が増えている。交通違反を待ち構える警官、スキャンダルを大問題として長々と扱うマスコミ、申込書に押されたハンコが本人のものか印鑑証明書で確認する銀行、、ちょっと見渡しただけで失くなっても何の影響もない、むしろ有害にすらなっている仕事が溢れている。 問題なのは、エッセンシャルワークと呼ばれる現場に近いブルーカラーの仕事(=シット・ジョブ)の給与水準が低く、長々と結論の出ない会議や書類を作成する作業に時間を費やすホワイトカラーの方が経済的に恵まれていることだ。当然、現場の方がやりがいを感じられる一方で搾取のような構造が常態化している異常な社会なのだ。 個人的にも、大学で働いた時にブルシット・ジョブの多さに辟易とした。本来的な価値創造である教育や研究に割く時間は半分以下であり、参加するだけの仏像になる会議、現場をまったく分かっていない上層部に説明するための資料作成、文科省のご機嫌を伺いながら都合よく解釈する目標設定、、最後の方はブチ切れ気味でこれらのクソ仕事を放棄した。 刑務所においてもっとも過酷な刑罰とは、何のためにやっているのか分からない作業である。穴を掘ってまた埋める、右から左に移したらまた左から右に移すといった、成果のない仕事をさせることで人間の精神は病んでいくことは実証されている。給与は高いけど社会の役に立っているのか分からない仕事は、まさにそんな状況なのだろう。そんな社会を何と呼ぶのか、"地獄"だ。
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飛ばし読みで読んだ 世の中にどれほどブルシットジョブ(クソどうでも良い仕事)が溢れているか、みたいな内容がほとんどで自分が読みたかった解決策に関してはほとんど書かれていなかった。最後にベーシックインカムについてちょろっと書かれてただけ。 解決策は世の中からブルシットジョブを無くし...
飛ばし読みで読んだ 世の中にどれほどブルシットジョブ(クソどうでも良い仕事)が溢れているか、みたいな内容がほとんどで自分が読みたかった解決策に関してはほとんど書かれていなかった。最後にベーシックインカムについてちょろっと書かれてただけ。 解決策は世の中からブルシットジョブを無くして、雇用を失った大量の人にどのような対応をさせるかが肝なんだろうな。 世の中には必要のない仕事が溢れている。理論的には労働時間短くなっているはずなのに必要のない仕事がその分増えているから今だに人々は8時間働いてるとのこと。ホントかわからんけど。 ベーシックインカム以前に、1日4時間労働・週休3日で働けます!みたいな求人・職種が増えていくことが大事だと思う。義務教育の軍隊教育の影響か国民性か知らんけど8時間労働こと自体を疑わない人が世の中の大半だから既存の雇用形態は変わらないだろうな この国でベーシックインカムが導入されて一般市民が労働しなくても良い世の中になるには時間はかかりそう。西欧諸国が導入し始めない限りは無理だろうな。
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