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そして、バトンは渡された の商品レビュー

4.3

1639件のお客様レビュー

  1. 5つ

    755

  2. 4つ

    554

  3. 3つ

    206

  4. 2つ

    54

  5. 1つ

    11

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2020/09/11

ここ数年、ネットでドラマを見たりゲームをしたりで読書にさく時間が減っていましたが、久しぶりに1日で読み切りました。出てくる大人がみんな素敵で、読後感のとてもよい作品です。先が気になって急いで読んでしまったので、次は時間をかけてゆっくり読みたいと思います。

Posted byブクログ

2020/09/11

他の方のレビューにも書かれている通り、読後感が良く透明感のあるお話だった。 森宮さんには最初イライラさせられたけど、覚悟を決め、筋を通して優子ちゃんに寄り添う姿には感動した。2人の何とも言えないやりとりが面白い。

Posted byブクログ

2020/09/09

二人の母と三人の父を持つ優子の、幼少期から大人になるまでを綴った物語。登場する父と母は皆娘を愛しているけれど、その愛し方は個性的だったり少しズレていたり。その愛情を戸惑いながらも受け止める、優子の優しさとしなやかさと強さが、この物語全体を貫いていると思います。 そして、最後の最...

二人の母と三人の父を持つ優子の、幼少期から大人になるまでを綴った物語。登場する父と母は皆娘を愛しているけれど、その愛し方は個性的だったり少しズレていたり。その愛情を戸惑いながらも受け止める、優子の優しさとしなやかさと強さが、この物語全体を貫いていると思います。 そして、最後の最後で唐突に変わる一人称の視点。これによって、「そして、バトンは渡された」というタイトルに作者が込めた想いと作品の主題が鮮明に伝わってきました。少しずつ人々が繋がり、主人公を祝福するラストもじんわりと心を温かくしてくれます。 本当に大切なことを、劇的に表現したり、読者に押し付けるように書いたりせず、どこまでも優しい筆致で伝える瀬尾さんの文章。改めて素晴らしいなと思いました。

Posted byブクログ

2020/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ずっと気になっていたけど、読むまでに至らず、文庫化を機に読むことに。 物語を通して流れてる空気のようなものが、すごくいい。 普通なら考えられないほどのフクザツな家庭環境。 でも、どの親も優子をちゃんと愛していた。愛し方って人それぞれだなぁーと感じました。 親選手権なんかないと優子が言ってたけど、森宮さんが断トツ好きです。 森宮さんの作る料理、ズレた発言、深い愛情、笑わせてもらったし、最後は泣かせてもらいました。 とても幸せな気分になれる本でした。

Posted byブクログ

2020/09/06

心が温かくなるお母さんの手作りご飯のような作品だった。一流レストランの最高峰の食材によって作られた料理はもちろん美味しい。でも、日常のお母さんのご飯の方がやっぱり美味しくて何年経っても何十年経っても懐かしくて愛おしい。私を作ってきたもの、そんな家族の愛情を思い出しては大切にぎゅっ...

心が温かくなるお母さんの手作りご飯のような作品だった。一流レストランの最高峰の食材によって作られた料理はもちろん美味しい。でも、日常のお母さんのご飯の方がやっぱり美味しくて何年経っても何十年経っても懐かしくて愛おしい。私を作ってきたもの、そんな家族の愛情を思い出しては大切にぎゅっと抱きしめたくなる、そんな作品だ。実家に帰って親孝行がしたくなる。

Posted byブクログ

2020/09/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

親が変わっていったことでどこか達観してる優子。たくさんの親たちみんなに愛情を注がれていたのだなと先生の手紙がひと文だけど的確だなと思った。 淡々と進むようで第二章でオーケストラの盛り上がりのように色々なことが明らかになっていくので読むスピードもどんどん上がってしまった。最後まで読んでもっとゆっくり味わって読めばよかったと後悔。明日また最初からゆっくり読んで森宮さんの的外れな父親像や、親たちの愛情、そして優子が一歩踏み込んでいく姿、早瀬くんへのバトン渡しをゆっくり堪能しようと思う。

Posted byブクログ

2020/09/05

優子は何度も親が変わり、引越しも余儀なくされている。でも、自分は不幸ではないという。どの親にも大事にしてもらったから、と。 最初は、優子は本当は辛かったのだろうと思っていた。辛いことがありすぎて耐性がついたのだろうと。でも読んでいくうちに、優子は確かに辛いこともたくさんあったけれ...

優子は何度も親が変わり、引越しも余儀なくされている。でも、自分は不幸ではないという。どの親にも大事にしてもらったから、と。 最初は、優子は本当は辛かったのだろうと思っていた。辛いことがありすぎて耐性がついたのだろうと。でも読んでいくうちに、優子は確かに辛いこともたくさんあったけれど、5人の親には本当に大事に愛情をかけてもらっていたのだなと感じた。優子は優しくて芯が強くて、気遣いのできる子だ。だからどの親も愛情をかけずにはいられなかったのだろうし、愛情をかけてもらったからこそ、優子もこんな魅力的な人物になったのだろう。 とにかく話全体がほんわりと暖かくて、前向きで、読んでいて楽しかった。 また、瀬戸まいこさんのお話にはよく美味しそうなお料理の描写がでてくる。余計なお世話だが、優子は餃子だの夜食だのデザートだの、食べすぎじゃないかと心配になってしまった。

Posted byブクログ

2020/08/25

【上白石萌音さんも絶賛! 2019年、本屋大賞受賞作】大人の都合で何度も親が替わり、今は二十歳差の?父?と暮らす優子。家族皆から愛情を注がれた彼女が伴侶を持つとき。心温まる物語。

Posted byブクログ

2020/08/13

父親が3人、母親が2人いる主人公。 親が何回もかわるという不遇な環境でどうして悩みがないのだろうと思ったが、全ての親がそれぞれに主人公を思い、愛情を注いでいて実際は恵まれていたからだろうと思った。 現実世界で考えると流石に無理があるだろうという設定もあってあまりいい評価ではな...

父親が3人、母親が2人いる主人公。 親が何回もかわるという不遇な環境でどうして悩みがないのだろうと思ったが、全ての親がそれぞれに主人公を思い、愛情を注いでいて実際は恵まれていたからだろうと思った。 現実世界で考えると流石に無理があるだろうという設定もあってあまりいい評価ではない人もいましたが私はとても感動しました。

Posted byブクログ