アキラとあきら(下) の商品レビュー
映画の番宣見て、原作を読みたくなりました。 上下分かれてましたが2日ほどで読み終えました。 この作者の作品はどれもスカッとする展開ですが、この作品も登場人物のセリフなどの端々にそれが込められていて、ワクワクしながら読めました。 どちらの主人公もカッコよかったけど、彬に軍配が上がる...
映画の番宣見て、原作を読みたくなりました。 上下分かれてましたが2日ほどで読み終えました。 この作者の作品はどれもスカッとする展開ですが、この作品も登場人物のセリフなどの端々にそれが込められていて、ワクワクしながら読めました。 どちらの主人公もカッコよかったけど、彬に軍配が上がるかなぁ。
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ジェフリー・アーチャーの『ケインとアベル』を思い出させる設定で始まるところ、よくあるパターンではあっても、ストーリー展開について読者の「期待」を裏切らないという意味で、引き込まれて読んでしまうが、エリートバンカーのタマゴとして二人が動き出すと、いつもどおりの展開となってしまう。ま...
ジェフリー・アーチャーの『ケインとアベル』を思い出させる設定で始まるところ、よくあるパターンではあっても、ストーリー展開について読者の「期待」を裏切らないという意味で、引き込まれて読んでしまうが、エリートバンカーのタマゴとして二人が動き出すと、いつもどおりの展開となってしまう。まあ、池井戸はビジネス書でもあるから、それでいいか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白かった。 上下巻でふたりのあきらのうち、 上巻では山崎あきら、下巻は階堂あきらがメインな感じだった。 経営者や銀行マンというより、肉親のいがみ合いに終始して終わった感じだった。 もう少し、融資のところに展開を多く割いて欲しかった感じです。
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同期で産業中央銀行に入行した大企業の御曹司・彬と実家が町工場だった瑛。互いにその才能を認め合っている。バンカーとしてしのぎを削ってゆくのかと思われた2人だったが、彬の実家で異変が起こる。弟が後を継いでいた大手海運会社の経営が揺らいでいるのだ。 元はといえば、弟が半ば騙されて、系列...
同期で産業中央銀行に入行した大企業の御曹司・彬と実家が町工場だった瑛。互いにその才能を認め合っている。バンカーとしてしのぎを削ってゆくのかと思われた2人だったが、彬の実家で異変が起こる。弟が後を継いでいた大手海運会社の経営が揺らいでいるのだ。 元はといえば、弟が半ば騙されて、系列会社を仕切る叔父たちが経営するリゾートホテルに巨額の出資をしてしまったのが原因だった。さらにその背景には、叔父たちと亡父との確執があり、兄である彬を見返したいと思う弟の焦りがあった。 そのうち黒字化するだろうという甘い見通しに反し、バブル崩壊後、リゾート関連の景気は冷え込んでいた。ホテルへの出資が足かせとなって二進も三進もいかなくなった会社の舵取りに、若い弟は心身ともにすり減らして倒れてしまう。 敷かれたレールに乗るのを嫌って、家業を離れてバンカーとなっていた彬だったが、やむを得ず、銀行を退職し、家に戻ることにする。 だがさて。 お荷物となったホテルをどうするか。叔父の会社はどうなるか。何より、系列企業の中心である海運会社をどう切り回すか。 問題は山積していた。 彬は、会社のメインバンクでもある自身の古巣の銀行とともに、この難局を乗り切る策を練る。銀行側の担当者は、よきライバルであった瑛だった。 下巻では、このリゾートホテルをどう扱うかが中心となる。 救いの神が現れそうになりながらするりと逃げてしまう展開でやきもきさせられるが、肝がすわって冷静な彬と、優秀で人情味もある瑛は最後まであきらめない。 後半になり、懐かしい人物たちが顔を出す。瑛の若い頃をじっくり描いていたのはこのためだったのか。若干無理を感じないでもないが、なかなか楽しいサプライズである。 実際の大企業の経営戦略はどんなものなのか。少々話が単純すぎないかと思う面もあるが、終盤、上司に「なぜ救済にこだわるのか」と問われた瑛の答えに、作品を貫く姿勢が集約される。 救えるものであれば全力で救いたい。 会社にカネを貸すのではなく、人に貸す 瑛が苦労の末にたどり着いた姿勢。それをバンカーの「矜持」と呼んでいるのかもしれない。 読み応えのある一大ドラマ。最後の風景の美しさも沁みる。 *下巻の表紙では、多分、右が御曹司・彬、左が苦労人・瑛ですね。何がそう思わせるのだろうか。でも、きっとそうw
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身に起きた出来事や家庭環境を運命として捉えると、人は皆逃れられない運命があって、彬も瑛もその運命の中でベストを尽くし人の為になったり周りを感化させていてかっこよかった。 家業を離れていた彬が弟の龍馬に代わって東海郵船の社長になる際、宿命だと受け入れていた。向き不向きって誰にでもあ...
身に起きた出来事や家庭環境を運命として捉えると、人は皆逃れられない運命があって、彬も瑛もその運命の中でベストを尽くし人の為になったり周りを感化させていてかっこよかった。 家業を離れていた彬が弟の龍馬に代わって東海郵船の社長になる際、宿命だと受け入れていた。向き不向きって誰にでもあるし、不向きを受け入れる事は辛いけれどそれを認める素直さも必要だと思った。
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結末も面白かったけど、諦めない主人公たちもとてもかっこ良かった。ガシャポンが私の中では変わりすぎてて「えっ!?」って感じだった笑。めっちゃ面白かったけど、崇おじさんが結局勝ち組のように見えて納得いかね〜。
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二人の境遇が違うアキラとあきらが社長と行員という立場は違えど同じ東海郵船を救うために全力を尽くす話。仕事にここまで打ち込めるのも羨ましいし、何より二人とも境遇は違えど、「家族の運命に巻き込まれてしまう」という苦悩は同じでした。しかし二人とも運命に抗うように行員になり、そしてその過...
二人の境遇が違うアキラとあきらが社長と行員という立場は違えど同じ東海郵船を救うために全力を尽くす話。仕事にここまで打ち込めるのも羨ましいし、何より二人とも境遇は違えど、「家族の運命に巻き込まれてしまう」という苦悩は同じでした。しかし二人とも運命に抗うように行員になり、そしてその過去から学ぶことで最終的には経験が無駄ではなかった!っていう感じですかね。階堂家の無能叔父二人が死ぬほどムカつくけど、だからめちゃくちゃ面白かった!有能すぎるわ二人とも。こんなスマートだけど泥臭く仕事ができる人になりたい
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思わぬ終わり方でびっくりした。 2人の「あきら」が、バッチバチにやり合うただのライバルものかと思っていた。しかし、色んなハプニングが重なり合うことがスパイスとなり、曇り空にまるで太陽でも射し込んだかのような清々しい気持ちになる読了感だった。 初めて池井戸潤の作品を読んだが、なるほ...
思わぬ終わり方でびっくりした。 2人の「あきら」が、バッチバチにやり合うただのライバルものかと思っていた。しかし、色んなハプニングが重なり合うことがスパイスとなり、曇り空にまるで太陽でも射し込んだかのような清々しい気持ちになる読了感だった。 初めて池井戸潤の作品を読んだが、なるほど父がハマる理由がわかる気がする。
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不幸な経験が人生の糧になるとはなんとも皮肉なことだけど、糧に出来る人の人生は違うと思う。後半は瑛が活躍するたびになんだか嬉しくて涙腺が崩壊してしまった。 人生色々あるけど糧にできる人になりたい。
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最近の書籍と思ったが、大分前に書かれた(鉄の骨より前)との事で、時代背景も含めて納得。二人主人公として池井戸潤さんの小説として異例ですが、既に半沢直樹を彷彿させる正義感が貫かれています。 いつも悪者の産業中央銀行が正義側というのも他とも違いますね!
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