お父さんはユーチューバー の商品レビュー
とても良い作品でした。 父親 勇吾さんがこんなにも人との繋がりを大切にする人だと出だしからは想像もつきませんでした。ユーチューバーをするほんとうの理由に勇吾さんの海香ちゃんに対する思いがとても伝わりました。 空港で勇吾が本音を叫んだ場面は、思わず目頭が熱くなりました。
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舞台は沖縄の宮古島。 絵を描く事が大好きな小学五年生の海香と破天荒な父・勇吾の悲喜こもごもを描いた家族小説。 ある日「よしっ、決めた。俺はユーチューバーになるぞ」と宣言した勇吾。 記念すべき第一号の動画をアップし、再生回数を見るのは一週間後に決める。 家族やゲストハウス「ゆい...
舞台は沖縄の宮古島。 絵を描く事が大好きな小学五年生の海香と破天荒な父・勇吾の悲喜こもごもを描いた家族小説。 ある日「よしっ、決めた。俺はユーチューバーになるぞ」と宣言した勇吾。 記念すべき第一号の動画をアップし、再生回数を見るのは一週間後に決める。 家族やゲストハウス「ゆいまーる」の泊り客、近所の人達が見守る中、私も伝説の目撃者になるが、思わず声を出して笑ってしまった。 有り勝ちな設定で、ライトな雰囲気ではあるものの勇吾がユーチューバーになった理由を知った時は胸が熱くなった。 最後は泣いて笑って幸せな気持ちになる。
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図書館で偶然手に取りました たぶんこのタイトルだけだと読まなかったであろう一冊です お父さん、はちゃめちゃです。こんな人が自分のお父さんだったらだいぶ強い反抗期があるかもしれません笑 沖縄の、綺麗な海を思い出します 親子であってもそうでなくても、愛情は大事
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タイトルから笑いだけかと思ったが、なかなか泣かせる感動作。登場人物も個性的で、想像の上をいくストーリーに心打たれました。良い意味で裏切られた感じで、久々に一気読みしました。
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サラリーマンの私にとって、ユーチューバーという仕事が あまりにも異質な存在だったので、興味を持ち手に取った。 ・毎日の撮影・アップロードにこまめな編集 ・自分らしさを出すための創意工夫、 ・社会的影響を考慮したコンテンツ、 ・炎上リスク などなど、youtuberを職業として捉...
サラリーマンの私にとって、ユーチューバーという仕事が あまりにも異質な存在だったので、興味を持ち手に取った。 ・毎日の撮影・アップロードにこまめな編集 ・自分らしさを出すための創意工夫、 ・社会的影響を考慮したコンテンツ、 ・炎上リスク などなど、youtuberを職業として捉えると、その自由なイメージとは かけ離れていて、地道な努力が求められることが分かった。 とまあ、お仕事小説かと思いきや、実際は心温まる家族の物語だった。 ちょっと考えが浅いけれども、行動力があり実直な父親「勇吾」は憎めない。 いろんな人たちの懐に入って、信頼を得てきたのだろう。 だから彼のもとには、いろいろな人が寄ってくるわけである。 まるで穏やかで色彩豊かな、宮古の海みたいな存在である。 ただし、海には明るく綺麗な側面(光)と、底知れず深い側面(影)がある。 正樹をはじめ、どの登場人物も「光と影」を抱えながらも 笑顔で生きている様子が描かれている。 素晴らしい大人たちに囲まれて、海香が精神的に強くなり、 感受性豊かな女性に育っていく様子がとても分かる。 ただし、小学校5年生にして、自分の出自の秘密を聞かされて 落ち着いていられるというのは驚きである。
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全く面白くない。時間を返せと思った。 必要のない登場人物もいるし、どんでん返しも無ければ感動もない。 帯で2人が実の親子でないことを匂わせているから何の驚きも無かった。そうでなくても父親の過去が安易に想像できる稚拙な文章だった。 YouTubeやヒカキンといったビッグツール、ネー...
全く面白くない。時間を返せと思った。 必要のない登場人物もいるし、どんでん返しも無ければ感動もない。 帯で2人が実の親子でないことを匂わせているから何の驚きも無かった。そうでなくても父親の過去が安易に想像できる稚拙な文章だった。 YouTubeやヒカキンといったビッグツール、ネームを借りてハードルを上げてしまっている。 ドラマや映画化するための脚本だというのなら、中学生くらいになら騙せるのかもしれないが。 本当、悪い意味で裏切られました。
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このタイトルは、単行本で出版された時から知ってました。 知ってましたが、タイトルの感じが苦手で、それも父親と娘の話っていうのも苦手で、苦手が重なった本のために読もうかなと迷うこともしませんでした。 今回文庫本になったということで、作者さんのnoteを読むようになっていたこともあっ...
このタイトルは、単行本で出版された時から知ってました。 知ってましたが、タイトルの感じが苦手で、それも父親と娘の話っていうのも苦手で、苦手が重なった本のために読もうかなと迷うこともしませんでした。 今回文庫本になったということで、作者さんのnoteを読むようになっていたこともあって買って読むことにしました。 この本を読み始める、ちょうどその時、家族みんなでコロナになってしまいました。 なのでこの本の続きを読みはじめたのは、熱が下がって、体が少しマシになってからになりました。読みやすい文章で、すらすら読めました。 小学生の読書感想文にもいいのでは、と思います。 海の絵を描くのが好きな海香は、小学生。海の近くのゲストハウスを父親の代から受け継いで経営している父親と、彼を慕う一休、元気、と暮らしています。 そこに父の友人の虎太郎も加わり、毎日お客さんも入れての大宴会。 海香は大学は美大に行くことを目指しています。 しかし、いつも思い付きで商売を始める父親の勇吾には、そんなお金の蓄えができそうにありません。ただでさえぎりぎりの経営のゲストハウスで、将来の心配が膨らむばかりです。そんなある日、海香は学校で話題のユーチューバーの話を家でします。それを聞いた勇吾は自分もユーチューバーになると言い出すのですが、、、 現在で進む勇吾のはちゃめちゃなユーチューバーへの道のりと、勇吾の目線で語られる過去の東京での日々のことが交互に描かれていきます。 正直、私は胸に響くものはありませんでした。 お話の流れは読みやすいし、海香の振り回され方が気の毒すぎるのと、もっと他の方法もあっただろうさ、、、という気持ちと、、、 ちょっと児童書っぽいなと感じる読み心地でした。 そしてやっぱり私は父親と娘のお話は苦手だな、、、
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
9年間の義務教育のうち、小1の1学期以降8年ぶりの日本語での教育を受けている中3の娘。天然のルー大柴よろしく、日本語がわからないと英語の単語を混ぜてしゃべることが多かったのですが、学校に馴染むにつれて日本語がスムーズになってきました。 そんな娘にこの数年間、日本語本強制読書を続けてきましたが、先日の『52ヘルツのクジラたち』に続き、またもや「これよんでみたい」の本リクエスト。努力の甲斐があったかと、普段は中古本購入も早速新品本をお取り寄せ。それが今回の本です。 ・・・ 娘より先に読んでみましたが、一言感想は、うーん、YA向けのYA小説、でした。 お話のあらすじは、宮古島の民宿の子である海香からの視点で描かれる、父親勇吾の破天荒物語、といった感じです。題名の通り、単純な勇吾がお金稼ぎ目的でユーチューバーになり半ば成功するのですが、色々と周囲に迷惑をかけるというものです。子供みたいな大人の勇吾と、小学5年にして老成した感のある海香のコントラストが印象的です。 ダイレクトなネタバレは避けますが、勇吾の破天荒な行動には実は理由があって、むしろ彼の心根の良さ、優しさが後段になるにつれ明らかになり、最後は感動的なフィナーレ、というものです。 ・・・ 当の娘より先に読んでしまいましたが、娘がこの本を読んでどういう感想を持つかが楽しみです。そしてあわよくば、小説の題材について親子で話ができれば、書籍の価値は高いと思います。 本作では、父子家庭、家出、知人への迷惑、友人の死、友としての責任、父としての責任、母としての責任、自分の夢、挫折など、議論のネタになるようなテーマがいくつも発見できました。 ・・・ 他方、親目線で見るとどうにも父親の行動に対して批判的な視線を投げかけてしまいます。 破天荒すぎるこの父親の行為(突然ユーチューバーになる、毎日が酒盛り、金がないのにしょっちゅう宮古島から東京に行く)は、諸々事情があるにせよ、一体全体どうよ?、と批判したくなってしまいました(つまらない大人で申し訳ないですが)。そもそも主人公の海香はよくわかる子なので、事情を話すなりコニュニケーションをもう少しとったほうがいいのでは、と他人事ながら思ってしまいました(ほんと他人の家庭に対して余計なお世話ですが)。 あと、ヤングアダルト向けの本に対し、人生の半分を過ぎたおっさんが文句言う資格もないのですが、やはりいささか流れが安易に過ぎる気がしてしまいました。 ・・・ さて、改めて繰り返しますが、分別くさい大人のコメントは中高生には何の関係もないことです。子供たちが文字に触れ、何かを感じ、そしてそれがきっかけで会話や議論が起これば、その本は存在意義を十分に果たしたと言えます。 その点、うちの娘に本を読みたいと言わしめた時点で沢山褒めないといけないんですけどね笑 中高生、旅行好き、海好きにはおすすめできると思います。 そうそう。書いていてふと、30年ほど前に泊まった西表島や石垣島のユースホステルの事を思い出しました。長期滞在している客が、宿のオバアに代わって予約の電話を取っていた風景。その点、この本は他人との距離・壁が緩やかな南国の雰囲気がばっちり描けている作品ですね。
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前半は方言読みにくいなぁ、と思いながらも沖縄特有のゆるりとした時の進み方でしたが4分の3くらい読み進めるとそんなこと言ってられなくなります。 帰りの電車の中でスパムの匂いがしました。
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こんなお父さんいる?って突っ込みながら読み始めましたが、軽やかな文章にのせられて一気に読みました。 読み終わる頃には、お父さんが大好きに。 心が温かくなり、涙が溢れてきました。
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