ものがたりの家 ―吉田誠治 美術設定集― の商品レビュー
最近、家や部屋の間取りを見るのが楽しくなってきたので読んでみた。実際に住んでいる人物たちが料理していたり、寝ていたり、寛いでいるシーンが思い浮かぶほど、作り込まれていて素晴らしい。「現代にはある道具や技術が時代を遡ると存在していない」ということは、当たり前ではあるが忘れてしまうこ...
最近、家や部屋の間取りを見るのが楽しくなってきたので読んでみた。実際に住んでいる人物たちが料理していたり、寝ていたり、寛いでいるシーンが思い浮かぶほど、作り込まれていて素晴らしい。「現代にはある道具や技術が時代を遡ると存在していない」ということは、当たり前ではあるが忘れてしまうことも多い。物語の中の文明や技術の発達段階がどの程度なのか、しっかりと把握していないと作り込みが甘くなると感じた。
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素敵な家が沢山。見ていてとてもワクワクできる本。こんな家に住んでみたいなあと思いながら見ていた。絵がとにかく良い。本当におすすめ!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
出版されている物語の中の家が描かれているのかと思っていたけど、吉田さんが「物語の中に登場してもおかしくないような個性的な『家』」を想定して描いた本だった。どのページも興味深い家ばかりで、それぞれ細部までじっくりと、さらに自分でもその世界を想像しながら読み進めたくなる一冊。1日の最後にお茶でも飲みながらリラックスして読みたい。最後の線画ギャラリー、作品設定・解説も読み応えあり。個人的には、寡黙な整備士の別荘、几帳面な魔女の家、機関車乗りの姉妹、偏執的な植物学者の研究室がお気に入り。面白かった!
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不動産会社のウェブサイトで見られる、間取り図と写真が好きだ。どんな生活がこの部屋でできるんだろう、私ならどんなふうに住むだろう、とほわほわ思う。 この本は、どんな人がどんなふうに生活しているのか、簡単ではあるが文章がある。そして、間取り図と絵。もう、最高。 階段堂書店に住んでみ...
不動産会社のウェブサイトで見られる、間取り図と写真が好きだ。どんな生活がこの部屋でできるんだろう、私ならどんなふうに住むだろう、とほわほわ思う。 この本は、どんな人がどんなふうに生活しているのか、簡単ではあるが文章がある。そして、間取り図と絵。もう、最高。 階段堂書店に住んでみたい。
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物語に出てくる家を想像するのは、読書の楽しみの一つだ。 ただ、歴史や文化の知識が足りないことで自分の想像の限界を感じることもままある。 この本は、そんな読者にとって想像を膨らませる一助にもなるし、 それ以上に登場人物やシチュエーションの個性的な設定と精密な画力に魅了される。 ...
物語に出てくる家を想像するのは、読書の楽しみの一つだ。 ただ、歴史や文化の知識が足りないことで自分の想像の限界を感じることもままある。 この本は、そんな読者にとって想像を膨らませる一助にもなるし、 それ以上に登場人物やシチュエーションの個性的な設定と精密な画力に魅了される。 個人的には、「几帳面な魔女の家」に住むのが理想的だが、「失われた書物の図書館」には限りない憧れを抱く。 「カカオの木のツリーハウス」からあのチョコレートの映画を思い起こし、「変質的な植物学者の研究室」の濃密な酸素を吸い込みたいと夢想する。 物語を愛する全ての人に手に取ってもらいたい。
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「ものがたりの家」ー吉田誠治美術設定集ー 著者 吉田誠治 装丁・本文デザイン 八木孝枝 『はじめに』より。(一部抜粋) ーこの本では、そうした子どもの頃の興奮を思い出せるよう、物語の中に登場してもおかしくないような「家」についてご紹介しました。様々な国や時代を舞台に、幅広いジャ...
「ものがたりの家」ー吉田誠治美術設定集ー 著者 吉田誠治 装丁・本文デザイン 八木孝枝 『はじめに』より。(一部抜粋) ーこの本では、そうした子どもの頃の興奮を思い出せるよう、物語の中に登場してもおかしくないような「家」についてご紹介しました。様々な国や時代を舞台に、幅広いジャンルの物語を想定して描いたので、ページをめくるたびに全く違う物語に出会えるようになっています。ー 33の家+「ものがたりの家」を開いている子の部屋が描かれた、家の図鑑のような絵本です。 この本にでてくる「家」から、新しい物語が生まれてきそうです。今まで読んできた物語を思い出すかもしれませんね。 ゆっくりコーヒーでも頂きながら、眺めたい本です。 本好きなので、「階段堂書店」にわくわくします。笑 軒先で日差しをさえぎり、薄暗い店内が涼しげに映ります。蝉の声でも聞こえてきそうです。 店前で寝転ぶ猫も、また良いですね。 「几帳面な魔女の家」も素敵です。本棚に暖炉、食器棚、机にベッドと、こぢんまりと整っていていて落ち着きます。色とりどりの花が咲く庭園には、ハーブに月桂樹、果樹もあります。 他にも水車小屋のリンゴ酒、竜使いの郵便局、巨石と暮らす家、森の中の診療所などなど、、、 偏執的な植物学者の研究室も緑がたくさんで憧れますね〜 眺めているだけで、愉しい時間です。
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美術設定集。 寝る前に読み始めて、一気に読んでしまった。住んでみたい!本当にそう思った。絵が、ゲームとか童話に出てくる家ばっかりで、ワクワクした。読むというより眺めたに近いけど、設定がしっかりしていて、建物の豆知識も載っていてためになった。 階段堂書店、几帳面な魔女の家、森の中の...
美術設定集。 寝る前に読み始めて、一気に読んでしまった。住んでみたい!本当にそう思った。絵が、ゲームとか童話に出てくる家ばっかりで、ワクワクした。読むというより眺めたに近いけど、設定がしっかりしていて、建物の豆知識も載っていてためになった。 階段堂書店、几帳面な魔女の家、森の中の診療所、偏執的な植物学者の研究室、このが特に好きだった。階段堂書店と、几帳面な魔女の家は特に住んでみたい!マイホーム建てるつもりはなかったけど、いつかこんな家に住みたいなって思えた。
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発売前の宣伝の段階ですごくかわいい!と思って予約して購入した本。 ちょこちょこ開いては眺めるだけの生活から最初から最後まで読み切ったのはちょっと時間がたった後でした。2020年7月発売→2024年3月読了(遅っ!) まず、この作品は背景グラフィッカーである作者の吉田さんが想像で...
発売前の宣伝の段階ですごくかわいい!と思って予約して購入した本。 ちょこちょこ開いては眺めるだけの生活から最初から最後まで読み切ったのはちょっと時間がたった後でした。2020年7月発売→2024年3月読了(遅っ!) まず、この作品は背景グラフィッカーである作者の吉田さんが想像で描いた家が33件描かれています。 そのイラスト自体も素晴らしいのですが、何がすごいってこれ全ての家には「ものがたり」があるんです! たとえば、私の1番好きな家は「機関車乗りの姉妹」が暮らすディーゼル機関車の家。 まず“乗り物の家”というところがワクワクするし、狭小住宅な感じがとても素敵。 狭い空間をいかに効率よく利用するのか? そういった工夫が溢れている設定画は、見ていて本当に飽きません。 「テーブルは折りたためる」「ベッド下のスペースには衣類がたくさん収納されている」など、想像を掻き立てられる手書きのメモが書かれていますし、細かく書きすぎていない説明文は読むと想像力が掻き立てられます。 美術品を販売して生計を立てている姉妹。でも、「その美術品をどこから入手しているのかは、姉妹だけの秘密である」この言葉が書いているだけで、このイラストはただの鑑賞品ではなく、想像する対象物となり、読者それぞれの物語が出来上がっていく・・・。 本当に素晴らしい本! また、最後には作者の仕事部屋の様子や、メイキングも。 絶対無理だとは思うけど、自分でもやってみたい!と思わせる何かがありますね。 私も描いてみたいと思いました。(絵を描くのも、この本の家を見て物語を書いてみるのも)
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2024.2.26市立図書館 ゲームなどの背景美術を専門にする著者がうみだした「物語のある空想の家」33軒。同人誌発の美術設定集らしい。それぞれカラーイラストと詳細な設定画でじっくり空想の翼を広げさせてくれる。国も時代もさまざまな世界の、物語が始まりそうな建物の数々は見飽きること...
2024.2.26市立図書館 ゲームなどの背景美術を専門にする著者がうみだした「物語のある空想の家」33軒。同人誌発の美術設定集らしい。それぞれカラーイラストと詳細な設定画でじっくり空想の翼を広げさせてくれる。国も時代もさまざまな世界の、物語が始まりそうな建物の数々は見飽きることがない。ときにはツッコミどころもありつつ、どの家もすてきだけれど(本好きなので階段堂書店や失われた書物の図書館はたまらないし、森の中の診療所のような和洋折衷も懐かしくてよい)、実は「はじめに」のページに添えられた子ども部屋がいちばんぐっときたりする。思えば私自身、児童文学のいろいろな家や部屋に憧れ、親の購読してた「暮しの手帖」や「ミセス」の邸宅紹介記事に胸踊らせ、理想のおうちの図面をあれこれ描いていたことを思い出す。 巻末には作品設定/解説もついた線画ギャラリーがまとまっている他、「寡黙な整備士の別荘」を舞台にしたコマ割り絵本と、「炭鉱夫のエンジン小屋」を例にしたメイキングのページもある(自分ではやらないけれど、デジタル彩色の細かい手順が興味深かった)。 設定画の中で日本家屋の「広縁」とか「戸袋」、時代物の「裏長屋」「表店」のような特有の言葉の説明もあるので、今どきの人や外国の読者には勉強にもなるかもしれない。
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TRPGの設定にしようと読む。 この場所で住むとしたら、想像した家がある風景と間取りが収められた一冊。 生活に関しては怠惰というか手を抜くモノなのだなと思えた。生活に必要なものは、同線を少なく、使いやすく、コンパクトに収められていく印象がある。 例えば仕事や、信仰や、趣味といった...
TRPGの設定にしようと読む。 この場所で住むとしたら、想像した家がある風景と間取りが収められた一冊。 生活に関しては怠惰というか手を抜くモノなのだなと思えた。生活に必要なものは、同線を少なく、使いやすく、コンパクトに収められていく印象がある。 例えば仕事や、信仰や、趣味といった本来は余暇であったり付属に入る方によりスペースを割いているのがわかる。 どこでも暮らすことはできる、どんな場所でどう暮らすかを考えて、自分が無理なく合わせていく。そんな感想を持った。
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