私は真実が知りたい の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
時の政権のスキャンダルは、こうして封じこめられるのか。もし身近でこんなことがあったら、私は誰も信じないようにしよう。 黙秘したり逃げ続けたりしている官僚は、いったい何から何を守ろうとしているのか。 赤木さんの妻は、精神のバランスを崩しかけながらも、闘い続けた。孤独や恐怖に耐えた。その強さは夫への愛情と信頼に裏打ちされていたのだろう。 「再調査しません、などと言える立場ではない」という本質を突いた言葉には、喝采を送りたいと思った。
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森友学園問題で夫を失った赤木氏と、本件を取材する過程でNHKを退職した相澤氏。赤木氏の夫の自殺から、一旦は関係者が不起訴処分となった本件に対し国と当時の財務省理財局長を相手に裁判を起こすまでを実名込みで生々しく追っている。 公務員による公文書の改ざん、その背後にあった各種圧力、...
森友学園問題で夫を失った赤木氏と、本件を取材する過程でNHKを退職した相澤氏。赤木氏の夫の自殺から、一旦は関係者が不起訴処分となった本件に対し国と当時の財務省理財局長を相手に裁判を起こすまでを実名込みで生々しく追っている。 公務員による公文書の改ざん、その背後にあった各種圧力、組織と「立場」の間で揺れる人達。いざ問題が発生した時に逃げられるようにしていた人達を筆者が執拗に追い詰めていく過程をドキュメンタリーのように綴っている。 赤木氏があまりにも感情的になりすぎて損をしていないか、という点が時折気になった。最愛の夫を理不尽に失い、問題を早く幕引したがる政治と役所に不信感が募って冷静でいられなくなる事情は理解できるが、感情のもつれから話がなかなか前に進まない所もある。そのやり取りも含めて、よくも悪くも生々しく関係者の証言が、時に暴露されている。 本書は紆余曲折を経て裁判を起こす決心をするところまでが描いているが、そういえばこの事件、その後どうなったんだろう。やはりどこかうやむやにされているような感じを受ける。
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あの 森友で 実際に改ざんをさせられ その苦悩に 耐えきれず 自殺してしまった 赤木さんの 奥様の 心の声が書かれていました。 読み進めいくと 本当に 腹が立ってきます。 組織を守るために 一人の人の心をまず壊して そして その人の命までも奪う。。。。 そんな 人たちが のう...
あの 森友で 実際に改ざんをさせられ その苦悩に 耐えきれず 自殺してしまった 赤木さんの 奥様の 心の声が書かれていました。 読み進めいくと 本当に 腹が立ってきます。 組織を守るために 一人の人の心をまず壊して そして その人の命までも奪う。。。。 そんな 人たちが のうのうを暮らしているって 理解できません。 この本の内容は 週刊誌などで読んでいる内容と同じですが 赤木さんの奥様の心の中が書かれていて とても大変だったと思いました。 まだまだ 終わったわけでは ないので ご苦労は続くと思いますが 絶対に真実が表れる事を 私も願っております。 政治家の発言の為に 大切な命が失われてしまった。 そして その政治家は 何も感じていないのが とても悔しいです。 これだけ 世の中が 真実をと思っているのに 何故 赤木さんの同僚の人達は 真実を語ってくれないのかしら? そんなに 自分の地位を守りたいのでしょうか?? 国民のための 公務員ではないのでしょうか? 悲しく 腹が立つ内容の本でした。 多くの人に読んでもらいたいです。
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昨年7月、国と佐川氏への損害賠償請求提訴と同時に出版された、赤木さんの妻と相澤冬樹記者の本。赤木夫妻の人となりから、渦中で赤木雅子さんが周囲からどんなことを言われどんな態度をとられ、そしてどんな葛藤の中で手記の公開と提訴に至ったのか。それらがしっかり描かれています。いかにも、保身...
昨年7月、国と佐川氏への損害賠償請求提訴と同時に出版された、赤木さんの妻と相澤冬樹記者の本。赤木夫妻の人となりから、渦中で赤木雅子さんが周囲からどんなことを言われどんな態度をとられ、そしてどんな葛藤の中で手記の公開と提訴に至ったのか。それらがしっかり描かれています。いかにも、保身をしようとする財務局の人たちが言いそう、やりっそうな態度… この本で出ている証拠が全て揃ったところで、具体的な佐川さんの指示を明らかにすることが可能かは分からないけど(裁判でどんな証拠が出ているか知らないから)、残されている最後の機会として、裁判では少しでも具体的な事実を認定してほしいと思う。
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正義感が強くて、明るく思いやりのある赤木さんが、どうして死ななければならなかったのか…辛いけれど読むべき本です。
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亡くなられた赤木さん 正義感が強過ぎたのかも知れませんが、その時の状況がよくわかり、涙が止まりません。 坂本龍一や安藤忠雄が大好きで、ちょっと変わっていた赤木さん。人となりを知る事で身近に感じました。家庭の事情から高卒で国鉄に就職その後、国鉄解体により公務員となりますが、立命館の...
亡くなられた赤木さん 正義感が強過ぎたのかも知れませんが、その時の状況がよくわかり、涙が止まりません。 坂本龍一や安藤忠雄が大好きで、ちょっと変わっていた赤木さん。人となりを知る事で身近に感じました。家庭の事情から高卒で国鉄に就職その後、国鉄解体により公務員となりますが、立命館の夜学で政治学を学んでいます。 政治家の息子で、ぬくぬくと成長し、成蹊大出のお坊ちゃんと東大出のエリートパワハラ官僚に殺されたかと思うとすごく切ない気持ちになりました。 雅子さんに心安らかな日が訪れる事を心から願っています。
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酷い、酷い、腐った国だな、その国は。 腐った人が出世するパロディのような国になるか、裁判で明らかにされるか、ギリギリ問われている。遺族だけでない、そんな国民の為の、行動であり、その手記だと感じる。 赤木さんを忘れない
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全てがありのままに書かれているという印象。 お二人の関係もスムーズにここまで来た訳ではなく、お互いに探り探りであったこともうかがえる。 奥様が陰でどんなに悲しみ苦しみ泣いてきたか…ということを想像した時に、ここまで強くいられるのはきっと「ご主人が見ててくれている」という思いからな...
全てがありのままに書かれているという印象。 お二人の関係もスムーズにここまで来た訳ではなく、お互いに探り探りであったこともうかがえる。 奥様が陰でどんなに悲しみ苦しみ泣いてきたか…ということを想像した時に、ここまで強くいられるのはきっと「ご主人が見ててくれている」という思いからなのだろう…。 早く真実が公になりますように。
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まず、赤木雅子さんがここまで沈黙していた理由、経緯がよく分かった。 また、すごくチャーミングな夫妻だったんだなあ~と。 一気に読了。 赤木さんは国家公務員は国民に雇われていると言っていたが、赤木さん以外の当件にかかわってた人達は安倍政権に雇われているんだね。しかも洗脳されて...
まず、赤木雅子さんがここまで沈黙していた理由、経緯がよく分かった。 また、すごくチャーミングな夫妻だったんだなあ~と。 一気に読了。 赤木さんは国家公務員は国民に雇われていると言っていたが、赤木さん以外の当件にかかわってた人達は安倍政権に雇われているんだね。しかも洗脳されているように。明らかにわかっていたことだけど。 そして相澤冬樹さんにも興味を持ったので、彼の著書を読もっと。
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弱いものが虐げられても自己責任と言われる。不祥事があってもすぐに政権支持率は回復する。現代においては弱者になってはいけない。しかし、その包囲網はどんどん縮まる。他人事だと思っているといつの間にか自分事になる。その時誰も助けてはくれない。そんな世の中に一石を投じた被害者遺族と記者の...
弱いものが虐げられても自己責任と言われる。不祥事があってもすぐに政権支持率は回復する。現代においては弱者になってはいけない。しかし、その包囲網はどんどん縮まる。他人事だと思っているといつの間にか自分事になる。その時誰も助けてはくれない。そんな世の中に一石を投じた被害者遺族と記者の物語。世論は味方した。しかし、一歩足りない。再調査は始まらない。それは国民の責任でもある。政権を支持するのは野党がだらしないから?だったらそんな野党しか出てこない仕組みの問題を指摘しよう。
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