日本史ひと模様 の商品レビュー
もっと読みたい。 1章が短すぎる。 そんなわけで、また本郷先生の本を読もう。 この本で一番記憶に残っているのは、神仏分離令。 明治政府は、神と仏を分離したかっただけ。 (いや、それも腹立つけど) 勝手に国民が忖度して、仏様を壊しちゃったんですね。 悲しいね。
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本郷先生のお話はどの本も面白い。とても読みやすく理解しやすく、どんどん歴史に興味が湧いてくる。「昔々にあった出来事」ではなく、今現在にも繋がっていると思えるところがいい。
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著者の専門とする中世、鎌倉や室町時代のあたりは大河ドラマを代表とする歴史ドラマになることも少なく、そうなんだぁ、と感心させてくれる。頼朝の血統がとだえたあと、なぜ北条は将軍にならなかったのか。あるいはなれなかったのか。年表に出てくる事実だけではなく、当時の武士や庶民、貴族の感覚ま...
著者の専門とする中世、鎌倉や室町時代のあたりは大河ドラマを代表とする歴史ドラマになることも少なく、そうなんだぁ、と感心させてくれる。頼朝の血統がとだえたあと、なぜ北条は将軍にならなかったのか。あるいはなれなかったのか。年表に出てくる事実だけではなく、当時の武士や庶民、貴族の感覚まで推測しつつ説明してくれるのは面白かった。 なぜ日本史を学ぶのか、研究者視点だけでなく大学人として、教育者としての視点や考え方にふれているところも興味深かった。新聞連載だけに、時事も交えてと言いつつ、決して前の事だからと思わせない、根っこからの議論も良かったと思う。 日経で連載中、読んでたな。当時はまだ本郷氏の本を読んだこともなくて、前の有栖川有栖の「ミステリ国の人々」が好きだったから、そちらが終わってしまい残念に思いつつ、こちらは連載が進むまで見落としていた。読んでみると、面白かったんだよね。その後、本郷氏の名前をチェックしてあれこれ読むくらいに。けっこうたくさん本を出されているので、また読んでみたいね。
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歴史解釈の多様性や面白さを発信する、「学問としての日本史」と「エンタメとしての日本史」を繋ぐことを狙いに書かれた本。 2018年6月から2019年7月まで、日経新聞に連載されたコラム記事をまとめたもので、4ページくらいでひと区切りとなり、読みやすい。著者の自在で大胆な考察が面白く...
歴史解釈の多様性や面白さを発信する、「学問としての日本史」と「エンタメとしての日本史」を繋ぐことを狙いに書かれた本。 2018年6月から2019年7月まで、日経新聞に連載されたコラム記事をまとめたもので、4ページくらいでひと区切りとなり、読みやすい。著者の自在で大胆な考察が面白く、また、数々のエピソードが盛り込まれ、飽きさせない工夫がなされている。 全体を通じて、日本史研究家として著者が読者に伝えたかったことは、以下の点ではなかろうか? ①日本史の学習が社会で役に立つのは、確固たる根拠に基づいて「ウラを取る」という理性的な態度が身に付くこと、「仮説を組み立てる試み」を学習することで、論理構築の基本を習得できるという2点。 ②日本史の学習は、暗記ではなく、背後にある因果関係を分析することが大事。それは凡庸な目では捕捉できないが、そのトレーニングを積むことで、社会生活のあらゆる場面で役立つ。 学校で学んだ基礎的な歴史的事象もほとんど忘れてしまい、ついていけないもどかしさを感じながらも、上記のポイントを知り得たことで、この本を読んだ価値があったと信じたい。
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昨年、日経新聞日曜版に連載されていた歴史エッセイの書籍化。 私が学生時代に日本史を習ってから大分経つが、現在の研究成果ではそのようになっているかと改めて思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
<目次> 第1章 最後の将軍はなぜ生き永らえたのか 第2章 秀吉の天下統一まで「日本人」という意識はなかった 第3章 武家の力と、男と女 第4章 近代の入り口で 第5章 本当のところを知りたい 第6章 「タテマエ」と「ホンネ」に注目してみると <内容> 日本経済新聞のコラムを再編成したもの。本郷さんは多くの著書を執筆している。しかも、専門の日本中世史を逸脱するときもしばしば。そのうえで、わかりやすい文で刺激的な、挑戦的な文を書く。従来歴史学者は、抑圧的で自分の専門分野でもあまり発言をしてこなかった。その中で突出しているだろう。そして比較的一般の人の心情と合致する考え方から、歴史のものごとに発言しているところが親しみやすいのだ。今回は奥さんも多く出場する(本郷恵子氏)。
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